香港国際空港に茶餐廳が!

 りえさんに教えていただいて以来、ずっと行きたいと思っていた茶餐廳に、ついに行くことができた。

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 香港国際空港の美心小厨である。
 空港のゲートに入る前、出発ロビーの中2階、飲茶をしているのが下から見える美心閣の隣。openriceの記事は…と書こうと思ったらば、なんとこの店は「赤鱲角」「美心」で検索をかけてもopenriceに上がってこない。へー。そんなに一般的ではないのか。

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 ちなみに、客層は、ほとんど空港で働いている人のようで、コートを着ていたり、大きいかばんを持っていると目立つ。まるで社員食堂のよう。
 雰囲気は質実剛健。でも椅子が普通の茶餐廳より立派。

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 今回の香港では食べられなかった焼味飯を食べました。ちょっと気張って三種盛り。お肉は、1種類で41ドル、3種類だと47ドル。これに凍檸茶20ドルをつけて、サービス料(たぶん10%)込みで70ドルちょい。茶餐廳にしては高いけど、まあ家賃を思えばこんなものか。熱い奶茶が18ドルなので街場の1.5倍ぐらいかな。日替わり定食が36ドル。13ドルで油菜が、18ドルで例湯が、23ドルで油菜と例湯がつく。バリエーションは少ないけど、基本的に茶餐廳のメニュー。

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 窓の外はゲートの中。
 前にご紹介したゲート内の翠華が見える。
 記事を見直してみると、こちらの翠華は奶茶が25ドルだから、やっぱりこっちの方が安いなあ。openriceで「「赤鱲角」「茶餐廳」で検索をかけると、ヒットするのは、ここの翠華餐廳と第2ターミナルの世窗茶餐廳(こちらの方がメニューは多いかも) 。
 しかし、雰囲気でいうと、ここが一番茶餐廳らしいと思う。

 以前こちらの記事でも書いたのだが、到着ロビーに海皇粥店がオープンし、茶餐廳もできている現在、ぜひとも、まともなパン屋さん(できれば檀島がいいな)とスーパーマーケットを香港国際空港に入れていただきたい!と心の底から切望する次第である。

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「グレン・グールド—天才ピアニストの愛と孤独—」

 今年映画館で観た映画2本目。見たのは先々週なので、下書きしてあったのを急いでアップ。
 本来の予定より1週間上映が延びたので、走って見に行った。シアターキノさん、ありがとう。
 原題は、"Genius Within: The Inner Life of Glenn Gould"。グレン・グールドの生涯を、証言と音楽(当然演奏は全編グレン・グールド)で綴った映画である。
 
 グレン・グールドのおっちゃんとのつきあいは古い。なぜか家にあったモーツァルトのソナタのCDを聞いていたある夜、だれもいないはずなのに人の声が聞こえて、すわ心霊現象かと思ったところが、「このおっちゃん歌ってるよ…」と気がついて以来、ずっとずっと聴き続けていて、バッハとか手に入る曲はほとんどグールド盤で、あまりにも日常的な存在なので、自分の中ではアーノンクールと並んで「おっちゃん」呼ばわりするポジションを確立している。
 世間的には変人呼ばわりされているらしいということは、かつて「カナダには有名人いないし」と言う知り合いのカナダ人に「グレン・グールドがいるじゃん!」と(心からの好意で)言ったところ、なんとなくむっとされて以来、うすうすは感じていた。
 映画でも冒頭から「変人」「ハンサム」と言われてましたな。

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 なるほど、言われてみればハンサムかもしれん。
 あまり考えたことはなかったが。

 変人というのもなあ、邪心というものは一切ないし、したくないことは金輪際したくない人だとは思うけど、しかし晩年のエピソードを聞くと、やっぱりそうなのかな。
 何より驚いたのは、

 おっちゃん、彼女いたんかい!

ということだった。
 いや、若いころなら驚かないけど、尊敬していた音楽家の奥さんと子供もろとも同居していた、とか、当初は良好な関係だったのが偏執的な束縛のあまり彼女が夫のもとに戻ってから、ソプラノ歌手と特別な関係になっていたとか。
 いや、しかし、もてるかもしらん。うん。
 純粋な人ではあったのだろうし。引退後の夢が「島で『子犬牧場』(と字幕にあった)を開く」ことだし。犬好きだったよなあ。
 数は少なかったかもしれないけど、友達にも恵まれたと思う。よかったね、おっちゃん。

 全編に流れ続けるおっちゃんの音楽は、あいかわらず素晴らしく、うっとりである。

 おっちゃんを知ったときには既に没後だったのだが、今年はちょうど没後30年になるのだなあ。生きていれば80歳なのだなあ。もし今生きていたら、きっと喜々としてパソコンとか新しいテクノロジーを使っていただろうなあ。たしか、おっちゃんを知ったのは没後1年ぐらいだったので、すでに30年近くつきあっているのか。
 評価がどうであれ、自分の葬式には81年版の「ゴールドベルグ変奏曲」を流してほしいという気持ちは今も変わらない。
 おっちゃん、素晴らしい音楽をありがとうね。

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「宇宙人ポール」

 といいつつ、いきなり他の映画の話なのだが、実は「インディペンス・デイ」がけっこう好きだ。理由は、主人公デイビッドのパソコンの起動画面がHAL9000の赤いランプで、あの声で「Good Morning, Dave」(だったか、とにかくHALの台詞)と言ってくれるとか(だから主人公の名前はデイビッドなんだよね)、ウィルスをMacOSで作ってて、しかもそれが宇宙船に大ヒット(ということは宇宙船のOSはMacOSということだよね)とか、いろいろあるのだが、一番好きなシーンは、エアフォースワンの中で大統領が「エリア51なんて嘘っぱちだろう」と言うと、軍隊とCIAのえらいさんが「今のお話にはいろいろと間違いが…」というところである。
 「木曜スペシャル」を浴びるほど見て育ったからなあ。
 ついでに書くと、スピルバーグ映画で一番好きなのは誰が何と言っても「未知との遭遇」であるし、「STAR WARS」の生涯最多鑑賞映画記録は破られることはないと思う。エピソード1〜3は3Dでもなんでもしてもらっていいけど、オリジナル3部作はそっとしておいてほしい。できれば、エピソード6のラストは元に戻してほしい。

 というわけで、「宇宙人ポール」である。
 予告編。

 公式サイトはこちら
 アメリカに憧れのコミコンのためにやってきたイギリス人のオタク2人が、エリア81から逃げてきた宇宙人を拾うという話である。
 いやあ最近のCGはよくできてるねえ、とか、セス・ローゲンはいい声だねえ、というのはともかく、あの宇宙人って、まあグレイタイプなんだけど、顔は「未知との遭遇」のマザーシップから最後に降りてきたやつのだと思う。
 冒頭の宇宙船が落っこちるところ(まんま「未知との遭遇」)やコミコンのシーンから笑っていたのだが(後ろのテレビに映っていたのってカーク船長だよね?)、1980年にスティーブンからポールにお電話がくるところとか(レイダースのあの倉庫はスピルバーグのオフィスがモデルだったんだなあ…違)、飲み屋でバンドが「酒場のバンド」を演奏しているとか(いいんだ、これが)、「笑え、化け物!」(「ジョーズ」だ!)とか、いちいちツボにはまって爆笑していた。うるさかったかもしらん(すみません)。
 マザーシップが帰るところは「STAR WARS」冒頭だよねえ。「I love you」「I know」じゃなくて、エピソード6のあっちのセリフをもってくるとか、いいよね。この手の映画(「ギャラクシー・クエスト」とか)には、リプリーが不可欠だ。
 お話も、定石どおりにはらはらさせつつ、心温まる最後でよかったです。ゾイル捜査官、いい男だったなあ(どこかで見た顔だと思うのだが思い出せない)。わんこのポールは気の毒であった。
 車がアメリカ中西部のなんにもない荒野の真ん中をずっと走っていくのも、一種のロードムービーのようでよかった。撮影協力にニューメキシコ州が入っていたしこちらを見ると、エリア51のあたりでほんとに撮影したのかなあと思う。
 お迎えのシーンはぜったいあそこだよね。一度行ってみたいなあ。「未知との遭遇」で見たときには架空の場所だと思ったのだが、実在するらしいということを知って驚いたっけ。
 帰り道はマイナス12度の中「未知との遭遇」の歌(映画の中でインド人が歌っているやつ)を歌いながら帰りました。
 ああ、この手の映画を見続けてきてよかったことだよ。

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「アンダーグラウンド」アンコール上映

 シアターキノでアンコール上映(公式サイトはこちら)。だったのを、最終週の日曜に駆け込んで見た。1日1回上映だったのでぎりぎり。夜の上映だったのだが、けっこう混んでた。

 予告編。

 これで通じるのかいな。

 見ている間は、何が現実で何がそうでなくて何がなんだか、という感じだったのだが、最後に吃音だったイヴァンがすらすらと喋るところで泣いてしまい、帰り道ずっと泣いてました。うちに帰って、3時間もあったことに初めて気がついた。
 何が現実かは実はどうでもよくて、ユーゴスラビアという国があって、どんなに戦争に翻弄されて、どんな国だったのか、どんな人たちがいたのか(いや、かつてのユーゴスラビア国民はもちろんいくつかの国に分かれて今もいるわけだけれども)、その国や人々がどんなに魅力的なのか、ということは、よーくわかった。まだ何も終わっていないことも。
 音楽と踊りが好きで、動物が好きで(…は監督クリストリッツァの趣味か?)、酒も好きで、女好きで(男好きもある)、こっすからいところもあり、しかし憎めず、したたかで、何があっても死なない。
 名前はスラブ系の名前もあり、母方がロシアだったり、ロシア文化に親しんでいたり、でもマルコなんて地中海系の名前もあり、ムスタファなんていう名前もあり、踊りはトルコ風というかどことなく中東的な感じもあり。第二次世界大戦中も大戦後も冷戦中も、もちろんその後の内戦でも、いろいろなことがあり、いろいろな人がいた。
 共産主義や世界は地下室で、世界の地下にはあらゆるところ(少なくとも、イタリアやドイツやインドには通じている)に通じる太い地下道が通っていて、車が行き来している。
 クロもマルコもベラも魅力的だったなあ。クロは割といつでも幸せそうだったが、ベラはあまり幸せそうな顔はしていなかったけれども。考えてみると、あの3人は、それぞれユーゴスラビア人の象徴で、3人でひとまとまりなのだという気がする。
 ユーゴスラビアという国とユーゴスラビアの人々のことはずっと忘れませんとも。クリストリッツァ監督。
 これは家でテレビの画面でみるのではなく、映画館の暗いところで他の人たちといっしょに見るべき映画だと思う。映画館で観られてよかった。
 それにしても、あらゆるところに通じるぶっとい地下道は、これからぜったい夢に出てきそうだ。

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水記で麺を食べる

 今週は記事が書きためてあるのだった。

 香港で、お昼に雲呑麺を食べました。

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 路上で。

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 写真ではよくわからないのだが、かなり斜め。坂になっていて、足をふんばらないと不安。
 店の名前は「水記」という。openriceの記事はこちら前にご飯を食べたいと思っていた士丹利街から坂を上がったところにある。
 けっこう有名な店らしい。周潤發が来たという記事の切り抜きが貼ってあった。

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 卓上に大根の酢漬けが。
 食べ放題。
 酢を雲呑につけても美味しい。

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 頭上はこんなふうでした。
 隣がこういうものを売るお店だったの。

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グラハム・ストリートはとりあえず無事

 ずっと気になっていたのだった。
 立ち退きの噂があるグラハム・ストリート。

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 今回、偵察に行きました。

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 とりあえず無事でした!

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 移転したお店もあるようだし、

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 背後の建物には網もかかっていたりするけど。

 でも、とりあえず無事。よかった。
 できるだけ、長く続いてくれることを祈る。

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「ロボット」ついに日本公開

 こちらで教えていただきました。
 見たいと思っていて、ゆうばりファンタでタミル語版DVD(英語字幕)をスクリーンで見た「ロボット」が、5月12日に、いよいよ日本公開。

 日本版予告編。

 なんだか、ものすごくしみじみする。
 その理由をよく考えてみると、

  日本語字幕!
  ナレーターが山寺宏一!
 
 監督のシャンカルがちゃんと紹介されている。ラフマーンはアカデミー賞も獲ったし、まあ考えられるのだが。アクション監督のユエン・ウーピンもちゃんと紹介されているな。
 あと、「ラジニカントの」がついてない。「踊る」もついていない。よかった!
 珍品じゃなく普通の映画扱いだと思う。
 それにしても、日本語字幕はいいなあ!

 折しも、なつかし「ムトゥ」の予告編を発見したのだが、

 スタッフとかあまり紹介されていないよね。
 ラフマーンが「インドの小室哲哉」(…)というのは出てるけどさ、ええい、格が違うわ。控えおろう。
 だいたい、これはタミル映画で、ヒンディとかテルグとか、インドのあちらこちらで映画が作られているわけだし、「インド映画総力をあげて」ということはないし。
 自分もごたぶんにもれず、スクリーンでいわゆるマサラ・ムービーというものを見たのは「ムトゥ」が初めてだったんだけどね(そして馬車が川を飛び越えるシーンで根負けして恋に落ちた)。やっぱり、「ロボット」に比べて、当時はインド映画が知られていなかったんだなあという感じがする。
 願わくば、今回はインド映画が一過性のブームに終わらず、末永く日本のみなさんに見ていただける起爆剤になれば、と祈るばかりである。
 せっかく日本語字幕版があるので、「3 idiots(3馬鹿に乾杯!)」「Om Shanti Om」なども合わせて公開してくれないかしら。

 だって、インド映画はぜったい面白いんだもの。

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見たいぞ インド映画「Knock Out」

 本日、大お仕事日。
 仕事の合間に動画界をさまよってしまったのだが、思わぬ映画を見つけてしまった。ブログに貼っていつでも見たいという動機で更新だ。

 予告編。

 タイトルは「Knock Out」。
 なんと、「うちの」イルファン・カーンサンジャイ・ダット兄貴が共演らしい。ヒロインはカングナ。
 今まで全くのノーマークだったのだが、見たい!

 予告編ぽい音楽動画。上とかぶりますが。

 あまりにも好みで鼻血が出そうです。
 特に、踊るイルファン(滅多に踊らない)!

 この曲もすてき。

 今度インドのDVDを買う機会があったら、これと「Rog」を必ず買ってこようと思う。
 さて、お仕事お仕事。

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「幕末太陽傳(デジタル修復版)」

 今週はちょっと記事を書きためてみました。

 今年の初映画館はこれ。 
 上映期間に間に合ってよかった。
 日活の100周年記念特別上映らしい。

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 ポスター。映画はモノクロだけど。

 冒頭は公開当時(1957年)の品川。オープニングタイトルとかキャスト・スタッフが重なるので、どちらも見たくて悩ましかった。
 「舞台は今の品川ではなく」とナレーションが入って、画面は江戸時代の品川宿になる。
 最初は、江戸時代ってこんなんだったんか、とか、杉浦日向子さんの本に出てきた吉原とか「息子」ってこんなんか、とか、女郎という仕事は大変だったろうなあ、などと思いながら見ていたのだが、そのうち、「わー落語が動いてる!」と思うようになった。
 当時28歳のフランキー堺が動く動く。仲間と相模屋に繰り込んで持ち金がなく行灯部屋に居続けするのだが、頭と身体を使いまくって「居残りさん」「いのさん」と相模屋じゅうから重宝され、小金を稼ぎ、女衆からは大もて、男衆からは嫉妬を買う始末。最後の方で「居続け稼業」と言っていたから確信犯的に何度もやってるよね。肺病やみで、だんだん周囲から「悪い咳」と言われるようになり、行灯部屋で大仰に薬を作ったりしているけど、外で見せる明るい顔のわりに、実は幸せそうではなかったり。ふと暗い影がさしたり。
 でも、「地獄も極楽もあるもんけえ、俺はまだまだ生きるんでい!」なんだよね。その通りだよ、人生は。

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 しまいには、フランキー堺がイケメンに見えるのであった。
 同じく居続けしている尊皇攘夷の志士、高杉晋作役の石原裕次郎もいい男だけどさ(都知事って完全に弟の七光りだよなと思う)。
 若い頃の岡田真澄(フランキー堺から金を取り立てられず陰間茶屋に売られそうになる)がまたイケメンで、南田洋子とか左幸子も美人で、考えてみると川島雄三もイケメンだわね。小林旭は、出てきたとたん、わーイケメン!と思うのだが、髪型がちょっと変だよ。
 あと、隠れた見どころは隙あらば出てくる動物で、生きてるのも死んでるのもいるんだけど、往来の犬とか鶏とか、座敷牢のネズミとか、小沢昭一が女郎たちの前で貸本を広げている真ん中にいる猫とか、最後に眠りこけている岡田真澄が抱え込んでいる猫とか、もしかして川島監督は動物好きか?と思う。
 最後は、フランキー堺が昭和の品川に駆け抜けていくという案が最後まであったらしいのだが(最後の最後に監督が翻意したらしい)、そのラストも見たかったなあ。

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新光戯院で粤劇を見る

 趣味のフェリーで北角まで渡った後、ふたたび(午前中も来たので)北角にさまよい出た。
 すると、前方に。

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 あれは、粤劇(広東オペラ)が行われるという新光戯院ではないか。話には聞いたことがあるが初めて来たぞ。

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 ロビーに入ってみました。
 いろいろな出し物の看板が出ていて、人がたくさん。どうやら今日は何かあるらしい。しばらく周りを観察してみた。

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 劇場の入り口付近。
 どこかから猫が入ってきて、それをおっちゃんが「まう、まう」と呼びながら追いかけて行ったのだが、猫はもぎりのおばちゃんの向こうに消えていったのがツボにはまる。

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 本日の出し物(拡大可)。
 できれば見たいなあと思いつつ見てみると、妙なことに気がついた。どこにも値段が書いてないし「免費」の字も見える。切符売り場を観察すると、チケットを受け取っている人はいるけど、お金のやりとりがされていない。
 もしや、と思って窓口に行って、「チケットある?」と聞いてみました。

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 ピンぼけですが、お兄ちゃんが事もなげに「ぴっ」とちぎってくれたチケット。裏にプログラムが書いてある。無料でした。なぜ?ほかの出し物はポスターを見ると150ドルとか100ドルとか75ドルとかだったけど。
 その理由はわからないけど、時間が来たので入ってみる。19時15分開演で、10分前ぐらいだったか。

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 場内整理(指定席なのでお客さんの席を教えてあげているらしい)をしている劇場のおっちゃん。雰囲気からして支配人だろうか。
 客層は圧倒的に普段着のご近所のみなさん。「ちょっと奥さん、こっちこっち」というような光景が随所で繰り広げられていた。

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 遠いけど、ステージ風景。
 衣装や化粧はなくて洋服です。背景は出し物ごとに変わる。出し物の合間合間に司会の人も出てくる。ほとんどの人は直立不動で歌っていたけど、「社長」という人は動作をつけていた。歌も「社長」がいちばん上手かったような気がする。
 つい「新不了情(つきせぬ想い)」を思い出した。アニタ・ユンの劇団もこんなことしてたのかなあ。ロビーのポスターを見ると、けっこう劇団がいろいろある感じだったんだけど。

 なぜ無料で、なぜ洋服で上演されているのかは最後まで謎だったのだが、無料のせいか、お客さんはとてもフリーダムな雰囲気で、演技中に立って歩いている人が常時いた。遅れてくるとか、トイレに行くとか、出て行くとか。何となく「Chandni Chowk to Hong Kong」を思い出したフリーダムさだった。香港人もインド人もB型が多いからかなあ。

 一つの演目が30分ぐらいあり、出し物は全部で8つ。しかし、言葉が皆目分からず全部見ると4時間かかる計算だったので、疲れていたこともあって、3つ見たところで、前のカップルにくっついて退場して106のバス(戯院の向かいからバスが出てホテルの前まで直通)で帰ってきてしまった。最後のほうに新覇王別姫とか南海十三郎とかあったんだけども。
 たしか、新光戯院ってなくなるという話を聞いたような気がするのだが(【追記】twitterで教えていいただいたところ賃貸契約を更新しなかったらしいです)、中に入って演目を見る経験ができてよかった。できれば、ちゃんと衣装をつけた公演も見てみたいなあ。見られるかなあ。

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