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オリンピックは開会式が一番好きだなあ

暑い夏だと思っていたら、あっというまに涼しくなってしまった札幌。涼しいを通り越して寒いぐらいである。そのせいか、ここ数日一気に体調を崩してしまい、しばらく動けなかった。
縦になっていられず家で横になっていたので、いつもは見ないテレビを見ることができたのだが、今はオリンピック一色なのね。
たまたま、今日は体操男子団体が金メダルだったので、録画を見たりしていたのだが、どうも、アナウンサーといい、解説の人といい、日本に甘い甘い。ちょっと失敗してもフォローするする。しかし、他のチームには失敗するとすかさず突っ込む。
これってスポーツマン精神に反するんじゃないのか、とか、どうせ見る人は日本を応援しているのだから、放送ぐらい公平にすればいいじゃないの、とか、日本ばかりではなく他のチームもたくさん見たいなあ、などと思いつつ見ていたのだが、最近のマスコミ的合意としては、日本の勝ちを楽しむ方向で統一されているのかなあ。

似たようなことを開会式でも感じたのであった。日本選手のユニフォームがけっこうばらばらだったので、どうしたのだろうと思っていたら、「あなたらしくを存分に」ということで、組み合わせ自由にしました、とのこと。それは、対自分というか内向きの話で、開会式の入場行進って世界へのアピールじゃないの、対外的な精神は一体どうなっているのだろう、どちらかというと自分たちが楽しんでいるように見えるし、全然言及がないなあ…などと、考えてしまった次第。
まあ、昔の円谷幸吉の故事を見るまでもなく対外的な名誉を求めるあまりの重圧というのはよくないのだろうし、楽しみながらのびのびやることで金メダルを取れたのかもしれないけれども、プレッシャーという意味でなく、もうちょっと外を意識してもいいのではないのかなあ。大人なんだし。

ナンシー関ならどんなふうに書いただろう。ああ、新作コラムが読みたいなあ。

実は、オリンピックでは、開会式が一番好きである。それは、たぶん、「とにもかくにも、オリンピックが開ける程度には世界が安定していてよかったああ」と思うためで、ちゃんと録画したのを見て、目頭が熱くなったりもする。もちろん、出てこられない国もあるけれども、アフガニスタンやカンボジアやイラクが出てくると、何となく安心するのである。
一番声援を送ってしまったのは、最後に出てきた「チャイニーズ・香港」なんですけどね。

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