テレビで「酔拳 21世紀特別版」を見る
香港映画にいつからはまりだしたのか、実は覚えていない。よく一緒に映画館に行っていた友達に聞いても覚えていないと言う。「ポリス・ストーリー(古い方ね)」ぐらいからは劇場で見たような気がするので、80年代に入ってからなんだろうなあ。
いずれにしても、「酔拳」はリアルタイムで見ておらず、もっぱらテレビで見たのだと思う。しょっちゅうジャッキー・チェンの映画をテレビでやっていたのはいつごろだったろう?あれが「香港映画といえばジャッキー・チェン」のイメージを作った原因ではないかと思うのだが。
ともあれ、久々にテレビの地上波吹き替え版で「酔拳」を見た。
ジャッキーが若い!身体が動く!ユェン・シャオ・ティエン師父がキュートだ(ヨーダのモデルだよね)!石天が若い(おなじみ意地悪な師範代)!CGなんか夢にもなかった時代、身体を張っているのが素敵である。当時、こんな明るい功夫映画は新風だったのだろうなあ、と今さらのように思う。
「21世紀特別版」と銘打っているので何が違うのだろうと思ったら、音楽と吹き替えが違うのだね。ジャッキーの声は相変わらず石丸博也さんが当てているが。特に音楽に「将軍令(黄飛鴻といえばこの曲だ)」が多用され、ジャッキーが黄飛鴻であることが明示され、技の名前にスーパーがついたりして功夫映画であることが強調されているのが違うのだと思う。確認のため昔のビデオを見てみたら、「将軍令」は使われていることは使われているのだが控えめだった。
思えば、当時は黄飛鴻なんて名前も知らず、でもこれはひっそりしっかり黄飛鴻映画で、27年経って、我々は黄飛鴻を知るようになり、香港映画がDVDでじゃんじゃん見られるようになり、あまつさえ香港に買い出しに行けるようにもなり、しかしそんな大人になっても未だに香港映画を見続けているのだなあ、遙けくも来つるものかな、とちょっとしみじみしてしまったのであった。
ジャッキーとユェン・シャオ・ティエン師父が食事に使っていた鶏模様のどんぶり。香港ではおなじみで「食神」にも出てきた。家にもあって、麺や丼ものはこれで食べる。使いやすくて大好き。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
私も見てました。
私はリアルタイムで見た世代だったりするんですが(年が…)当時の役名は「酔拳」「蛇拳」「笑拳」と全部ジャッキーだったような。
袁小田の声が小松方正じゃなかったのは寂しかったなぁ、でもやっぱり名作だと思います。
それにしても27年か…
投稿: KEI | 2005.03.11 00:49
KEIさん、いらっしゃいませ。やっぱり見てましたか。名作ですよね〜。
師父の声、そうそう、小松方正さんでしたね。やっぱりあっちの声の方がいいなあと私も思いました。
映画が変わっても役名が全部「ジャッキー」というの、香港映画ではけっこうありがちではないでしょうか。古いポリス・ストーリーもジャッキーじゃなかったかしらん。「Lovers」では主役は劉と金だし。
ちなみに、「リアルタイムではない」のは年齢要因というよりも、はまって劇場で見始めたのがいつかという要因の方が強いのです(汗)。
投稿: きたきつね | 2005.03.11 01:14
TBさせて頂きました。
さすがにこれを劇場で見た人は、少ないでしょうね。でも、リバイバル上映を望みます!
投稿: ゆうなん | 2005.03.11 12:47
ゆうなんさん、いらっしゃいませ。レスが遅くなってごめんなさい。TBありがとうございます。
「酔拳」はテレビの吹き替えで見た人が圧倒的に多いでしょうね。どうしても小松方正さんの吹き替えの印象が強いし。そうそう「お前、せくしいだな」というのもありましたっけ。よかったなー小松さんの吹き替え。
実は家のビデオはBSで録画した北京語版で日本語版ではないのですが、やっぱりちょっと違和感があるかもです。劇場でやるとすると、どっちがいいのかなあ⋯
投稿: きたきつね | 2005.03.12 16:22