ひつまぶし
なんだか体力が落ち気味なので、滋養をつけようと「ひつまぶし」を作ってみた。
作るといっても、焼いた鰻を買ってきて刻んで暖めてごはんに乗せ、きざみ葱と山葵をつけただけである(海苔を忘れたのが悔やまれる)。
本来は、一膳目は鰻のみ、二膳目は薬味で、三膳目をお茶漬けにするのだが、三杯も食べられないので、いきなり薬味をかける。葱と山葵が意外に鰻と合うのである。お茶漬けも悪くないけど、薬味バージョンが一番好き。欲を言えば、蒸した関東系の焼き鰻より、蒸さない関西系の焼き鰻のほうが絶対いいと思う。本場「あつた蓬莱軒」で食べたのは美味しかったなあ。
余談だが、「ひつまぶし」と「ひまつぶし」はよく似ている。『〜のひつまぶし』というタイトルの映画評論の本があって(『映画のひつまぶし』だったかなあ)、雑誌に書評が載っていたのだが、評者が完璧に「暇つぶし」と勘違いして書いていたことがあった。あれでは著者も浮かばれないだろう。
しかし、暇じゃなくても「ひつまぶし」は美味しい。
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コメント
おいしそー「ひつまぶし」。実は私、つい最近まで「ひまつぶし」だと思っていて’ふざけた名前だなぁ’なんて呟いていたのですが、ふざけているのは私だったのでした。
正統派「ひつまぶし」知りませんでした。ただ、うなぎを刻んでまぶせばいいものだと…。今年の夏はきたきつねさんの記事を参考に正しい「ひつまぶし」で決めてやるのだ!
投稿: メープルップ | 2005.04.28 23:13
メープルップさん、いらっしゃいませ。
ひつまぶしは「櫃まぶし」らしいですね。
出前のとき、丼が割れちゃうので、お櫃に入れ、鰻の配分で喧嘩になるので、細かく切ったんだそうです。
でも、ひらがなで書くと、とっても紛らわしい。
薬味には、きざみ海苔も必須です。
今回は忘れてしまって、悔しかった〜
投稿: きたきつね | 2005.04.28 23:26