五百年前の月
台風が去っていった。昨日は、大風が吹いたと思ったら、夜から雨。、今日は午前中ざあざあと降り、夕方になって上がる。夜はまた大風が吹いて、空を見上げると、雲がすごい速さで北西から南東に向かって流れていった。台風は遙か東にいるのに、渦を巻いた風がここまで届いているのだなあ。
昼間、ちょっとした合間に、ざあざあ降る雨を眺めていた。強く降る雨はけっこう好き。雷や嵐も家の中から見ているのは好き。で、雨を見ていたら、なぜか、とってもぽーれい(プーアル茶)が飲みたくなった。雨が降って土の匂いがしたからかも。
遅くに帰ってきて、缶の底に少し残っていた香港:茗慶堂の陳年ぽーれい茶を淹れる。茶杯は海風號で買ったもの。500年前の明代のものらしい。色形のせいでお安くなっていたのだが、一番ゆがんでいたこれの絵に惹かれたのだった。ちなみに、縁の汚れはどうもお茶らしく、持ってみるとここから飲むのが一番具合がよいのだった。昔から愛用された茶杯らしい。私は湖の上に月が出ているのが好きなのだが、やっぱり月を愛でていたのかな。
写真はこちらにも。
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コメント
500光年離れた月を愛でているのですね!
ロマンが感じられます、いいなぁ。
少し赤っぽいお茶の色(勝手に想像しています)がきれいに映えることでしょうね。
投稿: smash | 2005.07.28 22:32
500光年…なんというロマンチックな響きでしょう。
そうなんです、赤っぽいお茶が合うんです。
確か写真があったと思うので、あとでリンク張りますね。
投稿: きたきつね | 2005.07.28 23:27
こんばんは。 もとよし@器好きです。
いや、眼福でございました。(笑)
明代の粋人が偲ばれる、結構な絵柄ですね。 こういうものを、日常ご使用になるというのが、また素晴らしいですね。
投稿: もとよし | 2005.08.02 23:25
もとよしさん、器好きでいらしたのですね。
私も好きです♪
そのわりに大したものはなくて、
骨董はずぶずぶになりそうなので
あまり近づかないようにしているのですが…
これは出会いものでした。
ついしまいこんでしまうのですが、
ものは使ってあげないと、と最近思うようにしています。
投稿: きたきつね | 2005.08.03 23:10