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「玻璃之城」

 「玻璃之城」は、メイベル・チャン監督の香港への愛が溢れる作品である。香港大学で知り合った黎明とスー・チーの20年にわたる(ハッピーエンドともアンハッピーエンドともいえない)長い恋と、その子どもたち(片方はまだ初々しいダニエル・ウー)を軸にしたその後を描いているのだが、実は描きたかったのは香港そのものに違いない映画。香港返還が生み出した珠玉の1本ともいえる。観たい映画をつなぐたすき(中華映画限定)には入れなかったのだが、入れてもよかった。
 この映画には、題名どおり(もちろん他の意味ものあるのだろうけれど)、しばしば象徴のようにビルのガラスに映る香港の街が登場する。そのせいか、香港へ行ってガラスに映る街を見かけると、つい写真を撮ってしまうのだった。また、香港はガラス張りのビルが多いので、よく街が映っているのだな。
 …と思っていたら、先日久々にお出かけした先の窓から、「玻璃之城」を発見。夏の暑い日差しにゆらゆらと札幌駅が映っておりました。
 天気予報とはうらはらに暑かった週末。ちょっと体調をくずしたので、今日は早く休みます。

20050731glass
 なんだか蜃気楼のよう。

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コメント

お加減いかが?4月に道民となりましたが(以前10年程住民歴あり)関東ほどではないにしろだんだん暑くなっているような…。さて「玻璃之城」 なるほど駅前のビルね。見てこようっと!私「甜蜜蜜」も好きです。LotRやSWは無理でも日本映画にもこんなん作って欲しいな!

投稿: hanatya | 2005.08.01 19:00

hanatyaさん、いらっしゃいませ。
年にもよるのですが、
北海道も年々暑くなっているような気がします。
寒冷地仕様にはつらいところです。
「甜蜜蜜」もいいですよね〜。
でも、日本でリメイクされたらどうしよう(困るというか嫌)
と思ったり。

投稿: きたきつね | 2005.08.01 20:11

ご飯食べれて良かったですね。(ちょっと酸っぱそうですけど!) 
リメイクって事ではないですよ。あんまり自国の映画に見るものがないので。(淋!) 
きたきつねさんのHPで知ってArte Piazza 行ってきました。
素敵なところでした!“ぺろりん”も撫でてきた。

投稿: hanatya | 2005.08.01 22:49

実は、酸っぱ好きなんです。
書き方が悪くてすみません。
「リメイク」の意味で書かれたのではないと知りつつ、
最近の邦画ってすぐリメイクするしなあ、という気持ちで
書いてしまったのでした。
アルテ、いらしたのですね。それはよかった!

投稿: きたきつね | 2005.08.01 23:46

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