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観たい映画をつなぐたすき(中華映画限定)

 Musical Batonに触発されて、本、マンガ、調味料などいろいろなバトンが回っているなあ、おもしろそう、と思っていたところ、KEIさんから「観たい映画をつなぐたすき(中華映画限定)」をいただきました。もとは『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会から始まったようです。もとはしさん→もにかるさん→浦川とめさん→せんきちさん→KEIさん、と見る人がみればわかる綺羅星のような流れでいただいてしまい(きゃあ!)、光栄であります。

1 過去1年で一番笑った映画
 「功夫(カンフー・ハッスル)」か「精装追女仔2004」か迷われるところ。封切り時に香港で観た(しかも満員)ことと観直した回数で、「功夫」の勝ち。泣ける映画でもあるんだけど。
 
2 過去1年で一番泣いた映画
 これが一番難しかった。「一番泣いた中華DVD」なら梅艶芳の「Classical Moment(ラストライブ)」に尽きるんだけど。梅姐関連で最後のクレジットが何度観ても泣ける「十面埋伏(Lovers)」にしておこうかなあ。あ、「花火降る夏」も泣けたな。ちなみに、以前にも書いたことがあるのだが、「映画じゃないけど最も泣ける中華映像」は香港歴史博物館の常設展示の最後にかかっている「香港明天会更好」のフィルムである。何度観ても号泣してしまう。

3 心の中の5つの映画
 今思いつくところを、順不同で。

「功夫(カンフー・ハッスル)」
 周星馳の集大成でもあり(個人的にベスト1)、過去の功夫映画へのオマージュが溢れてもおり、これを観ると他の中華映画が観たくてたまらなくなるという点で(思わず武侠・古装・功夫片祭りを開催してしまったりする)、入れなければなるまい。

「無間道(インファナル・アフェア)」三部作
 これは三部作でなければならない。名作は何と言っても一作目なのだが、繰り返して観るのは「終極無限」だったりする。

「阿飛正傳(欲望の翼)」
 王家衛から1本と考えた末エントリー。「重慶森林(恋する惑星)」も「花様年華」も捨てがたいけれど。香港の映画館で初めて観た映画がこれだった。目が悪くて字幕が見えず、日本公開までストーリーがわからなかったことも含めて、今でも忘れられない。まったり流れる南の雰囲気がなんともいえなかった。今になって観直してみると、「ああ王家衛だなあ」と思える要素がほとんど入っているのね。また劇場で観たいなあ。ああ、レスリー…。

「英雄本色(男たちの挽歌)」三部作
 これも名作は1なのだが、繰り返し繰り返し観るのは2。しみじみ観る3。たぶん、いままで最もたくさん観たDVDは「英雄本色2」だと思う。武器を準備しながら「長年の努力もふっとんだな」と言う發仔、正気を取り戻すルンさんなど好きなシーンがてんこもり。元気が出てしまう1本。

「夏日福星(七福星)」「飛龍猛将(サイクロンZ)」

(追記:当初、この部分は「飛龍猛将(サイクロンZ)」として書いたものだったのですが、倉田先生が勝ち逃げするのとアンディが出てくるのとラストに「がうちょあ」が出てくるのは、「夏日福星(七福星)」だったのでした。お恥ずかしい。謹んで訂正する次第です)

 香港映画にはまりだした頃を象徴する1本。ジャッキーもサモ・ハンもユン・ピョウちゃんも出ている。倉田先生がジャッキーに勝ち逃げする。劉徳華のほとんどデビュー作に近かったりする。それに何と言っても元華が出ている。あ、ベニー・ユキーデも出てたっけ。最後にエレベーターから、ありえないほど大量のカメオ出演者が出てくるシーンがあって、ここで私は「がうちょあー」を完璧に習得したのであった。

4 これから観たい映画

「如果・愛」
 陳可辛だし。金城武くんも出るし、何と言っても張學友が観たい。

「赤壁之戦」
 この豪華キャストは本当か?發仔が出ることはかねてから言われていたけれど、周潤發(劉備)、梁朝偉(諸葛亮)、渡辺謙(曹操)、さらに劉徳華を検討とは…まだ検討中だからなんともいえないけど。

「喜馬拉亞星」
 これは何としても観たい。理由はこちらに。

(追記)「七小福」
 ずーっと観たいのだが、日本でも香港でもDVDが見つからない。お願いだから出して。

5 バトンを渡す相手
 置いておきますので、どなたか拾っていってくださいませんでしょうか。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 *あとでリンクや内容を追加するかもしれません。 

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コメント

TBありがとうございます!
ウチからもTBさせていただきました。
ついでにバトンも拾っちゃいましょ!(^^)
すぐにUPできないかもしれませんが,必ずや!

投稿: an-an | 2005.07.29 00:58

ありがとうございました。

『英雄本色』は私も2が一番好きです。
ラストが壮絶なのに清々しいのが不思議です。
私もですが、皆さんの80%ぐらいの人が『無間道』を入れていますね。
やはりそれだけエポックメイキングな作品だった証でしょうか。
そして今、猛烈に『サイクロンZ』を見返したくなっています。

投稿: KEI | 2005.07.29 01:26

ええ!!
香港歴史博物館の中のあのフィルムに泣いておられたのですね!!
実は私もなんです。何でこんなに泣けるのか?!私はバカか?と思っていたのですが。だから毎回10回は見ます。テレサの歌声はやっぱりいいです。

あと水上民の木造の船の展示がありますよね。あそこで流れている歌。あれも泣きます。
西洋の音階からすると、ほとんどうなり声のようなんですが、胸がしめつけられるほどです。

投稿: みゃお | 2005.07.29 11:55

おお!みなさま、コメントありがとうございます。

an-anさん
たすき、拾ってくださってありがとうございます。
楽しみにしています。わーい。

KEIさん
「英雄本色2」は、レスリーは死んじゃうけど、
あとの皆さんは不死身ですからねえ。
あの突き抜け方がとても好きです。
「無間道」は考え抜かれたノワールだからでしょうか。
出てくる殿方が、ことごとくかっこいいし。
そして、「サイクロンZ」、いいですよ〜!是非!

みゃおさん
おお!私だけではなかったのですね。おおお〜。
いや、観るたびに恥ずかしいぐらい泣けてしまうのです。
前にも書いたことがあるので、あとでリンク張ります。
水上民の船は今度注意して聴いてみます。きっと泣くな…

投稿: きたきつね | 2005.07.29 21:20

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