「つきせぬ想い」リメイク再び
昨年話題になっていた「新不了情(つきせぬ想い)」のリメイク話が生きていたことを、KEIさんのエントリで知る。ソースは、SANSPO.COM。
物語:
色素性乾皮症(通称XP)患者である高校生・薫(YUI)は、太陽の光を浴びると死んでしまうため夜しか出歩けない。昼は家に引きこもり、歌うことだけを生きがいにして毎晩ストリートミュージシャンとして路上に立っていた。だが、あるとき、同級生の孝治(塚本)と出会い、恋に落ちる。両想いになった2人。だが、病気のことを知らない孝治は薫を明け方まで連れまわし…。
ちょっと待て。それは「つきせぬ想い」じゃないだろう。
「孝治は薫を明け方まで連れまわし」って、それは何だ。廟街の広東オペラとストリート・ミュージシャンを一緒にするんじゃない。だいたい、色素性乾皮症って、若いうちから神経症状が出ることがある深刻な病気だぞ。夜しか出歩けない、ってそんなもんじゃないぞ。原作にあった味わい(あれは、ある意味廟街だからこそ成立する話だ)が一体どこにあるというのだ。死んでしまう「ストリート・ミュージシャン」の話というだけで、リメイクと呼ぶな。それは想像力が二重三重に欠如しているというものだ。
せめて、「つきせぬ想い」の名前は使わず、もとはしさんが書いていらっしゃるように、「新不了情」をきっちり再び劇場公開していただきたいと思う。
確認のために見直したら、ああ、やっぱり名作だわ。廟街の風情、広東オペラのメンバーのみなさん、劉青雲とアニタ・ユンのやりとり(特に山の上で笑うところが好き)、繰り返し観て泣いてしまう。「リメイク」では、こうはいくまい。
見直して発見した小ネタ。
さりげなく飲んでいる陳可辛監督。
廟街で占いをしている張之亮監督。
ここは中國冰室ではないのか?
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コメント
思わず私も観直してしまいました。そこだけ確かめようと思ったのに、つい最初から最後まで…(そしてまたボロ泣き)
本当に中國冰室だ!よく気がつきましたね〜
ちなみに私は廟街で歌を聴いている客の中に、ジョニー・トー作品でおなじみの白髪のオジさん(この頃はまだ白髪まじりといった感じ)が居るのを見つけました。
私も改めて名作だと思いました。それも廟街の風景と人々と、アニタの明るさあってこそです。
一番最初観たときはむさいな〜と思ったラウちんだって、後半どんどん素敵になるし。
本当にいいものを作る自信があるのなら、1からオリジナルで勝負せい!と思いますよ、まったく。
投稿: KEI | 2005.08.30 01:19
コメント&トラックバック、ありがとうございます。
元祖を観直してみると、あらためて「リメイク」のひどさが際だちますね。というか、「リメイク」じゃなくてアイディアの「パクリ」だと思うのですが。
正直なところ、「リメイク」とは言ってほしくない。
おそらく、自信はないんじゃないでしょうか。オリジナルで勝負する才覚も自信もないからパクリに走るのでしょう(断定)。
廟街のお客さんは、いろいろな人がいそうですね。
ああ、行きたいなあ…
投稿: きたきつね | 2005.08.30 12:59
むむっ。これはいけませんな。
作品が出来たとしても決してリメイクとして本家を引き合いに出す事はやめていただきたい。
私も観なおしてみようっと。 ミンとキットがデート中,トレイシーに出くわしてしまうシーンが好きです。
投稿: an-an | 2005.08.30 20:33
いけないでしょう!そうなんですよ。
今、香港電影はかなり公開されているので、
上映権を是非もう一度撮って、
「これぞ本家!」と格を見せつけてほしいと思います。
ああ…また観直さないと…!
投稿: きたきつね | 2005.08.31 08:47
初心者です。我慢できずにコメントさせていただきます・・
今、「つきせぬ想い」を思い出して、すでに涙しています・・(笑)
ちなみに私は、アニタが入院してしまい、ぼろぼろになってしまった公園の犬たちを見て、号泣します。
・・とここまで書いて、もうダメです・・(涙)
先週、下高井戸で、やっと「PTU」を見ることが出来ました。
そこで、気になったのが、中国冰室です。
「つきせぬ想い」にも出ていたなんて、もう、これは行かないわけにはいきませんよね?!
ですが、どうしても、場所がわかりません。
どなたか、通りの名前だけでも教えてください!
今週末から、中秋節で香港行くんです。
なんか、シロウト乱入といった感じで申し訳ないのですが、
おねがいします~。
投稿: Tama | 2005.09.11 21:04
Tamaさん、いらっしゃいませ。
「つきせぬ想い」、犬たちのくだり、私も泣けます。
結局3回も見直してしまいました。
さて、「中国冰室」ですが、サイドバーの「中華・アジアblog」にリンクがある、もにかるさんの「Hong Kong Addict Blog」に詳しい情報があります(リンクを張りました)。
旺角のアーガイルストリートと広東道の交差点付近のようです。
中秋節に香港にいらっしゃるのですね。…羨ましい…。
楽しんできてくださいね。よい旅になりますように。
投稿: きたきつね | 2005.09.12 01:02
きたきつねさん
ドキドキしながら(?)寝て起きたら、コメントが・・・(喜)
ありがとうございました、よくわかりました!
「つきせぬ想い」私も見直さなくちゃ、とVCDの山を探したのですが、ない・・・そうそう、ビデオに録ってあったんだわ。(探しなおし)
というわけで、仕方なく、サントラを聴いています。これだけでも泣けるんですよ(笑)
泣けるといえば、
先日、「月夜の願い」を久しぶりに観て、号泣してしまいました・・泣いてるのは、私と隣の友達だけでしたが・・(笑)
その号泣仲間と、中秋旅行行ってきます。
ありがとうございました!
投稿: Tama | 2005.09.12 07:40
お役に立てると(お役にたつのはもにかるさんの記事ですが)
うれしいです。
「月夜の願い」もいいですよねー。
映画のロケ地めぐりなど、なさるのでしょうか。
あらためて、よい旅を。
投稿: きたきつね | 2005.09.12 08:41
きたきつねさん
TB&コメントありがとうございました。
中国冰室の情報がお役に立てて幸いです。過去の作品を見直すと、また日本未公開作品でも、度々出てくるのでオドロキです。明らかに撮影のために細々本業続けている感じ。お店の左から読む看板に歴史と味わいを感じます。きっとお店のおばちゃん、「急に日本人(しかも♀)が増えたなぁ」なんて日本語勉強してたりしてね(笑)。←なかなか無愛想な人です(爆)。
Tamaさん、ステキな中秋節を!
投稿: もにかる | 2005.09.12 08:56
もにかるさん
コメントありがとうございます!
中國冰室、日本人電影客が増えているに違いありません。
香港のお店は、無愛想だけど一皮剥くと人懐こい方が
多いような気がします。
日本語を話して欲しいような無愛想なままでいてほしいような。
ともあれ、末永くお店が続きますように。映画のためにも(笑)。
投稿: きたきつね | 2005.09.12 17:05
もにかるさん
そうだ、もにかるさんにもお礼を言うのを忘れていました!!ごめんなさい!
場所は早速、「香港街道地方指南」で確認しました。
ああ、なるほど、「PTU」で言っていた、廣東道、ってここだったんだ!
あの、大きい廣東道を思い浮かべていて、なんか違うなー、とギモンだったんです。。
あ、いや、あの辺、好きでよく歩いているんですが、気がつかなかった・・。
今回の旅の同行者は、「美都餐室」が、”世界で一番好きな場所”と豪語(?)する変わりものです(笑)
彼女が、あそこの2階でシアワセを感じているとき、日本人がやってきて
写真をバシャバシャ撮って、店の人に「このヤップンヤンめ!」と怒られていたそうです・・
「中国冰室」では、ぜひ、レモンコーラの写真を撮りたいんですが・・
許してもらえるかな?(笑)
あー、うきうきしてきました。
いろいろ、確認してきます!(?)
ありがとうございました!
投稿: Tama | 2005.09.12 21:09
Tamaさん
「美都餐室」…いいですね〜。
お天気のいい昼下がり、窓際でぼーっとするのが好き。
写真は控えめに撮れば怒られないのではないでしょうか。
「中國冰室」は、写真だいじょうぶみたいですよ
(記事中の「PTU」のリンク先にコメントがあります)。
檸檬可樂だけでなく檸檬珈琲もおすすめですね。
PTUに出てくるし。
投稿: きたきつね | 2005.09.12 21:25
きたきつねさん
あいや~、間違えました!
もちろん、頼むのは、レモンコーヒーです!(笑)
えーと、発音練習していかねば・・通じるかな・・
意外と、日本語で言ったら通じたりして・・?!
なんか、「つきせぬ想い」から、話ずれてしまってすみません!
私も、”リメイク”と宣伝するのは、大反対!
1からオリジナルで勝負せい!(KEIさんの意見を”パクリ”!)
また、日本で”ホンモノ”をやってほしい!です。
投稿: Tama | 2005.09.13 07:43
TAMAさん
そうでしたか。
檸檬珈琲、「PTU」で見ると、
「にんふぇー(檸琲)」と略するみたいですね。
フルネームだと「にんもんかーふぇー」でしょうか。
投稿: きたきつね | 2005.09.13 22:34
きたきつねさん
昨日、中秋旅行から帰ってきました。
やはり、ディズニーランドのおかげか、モーニング娘の影響か(ファンの集いがあったみたい)ここんとこなかったぐらい、日本人が多かった気がします・・。
んで、到着後、早速北上し、中国冰室、行きました!!
いやあ、最高!
ステキでした・・。
コーヒーが飲めない友達は、ミルクティ、わたしは、「りんふぇー」とメニュー指差しながらオーダーしたのですが、来たのは、「いんよん」
でした・・なぜだ!?(笑)
おばちゃんに、もう一度指差して言ったら、
「れんもんがーふぇーあー!」って。そっか・・・
無事運ばれてきたレモンコーヒー、意外とイケました!うん、ホントに意外ですが、飲みきりましたよ!
しかし、笑ったのは、メニューの中で、レモンコーヒーだけが、なぜか9ドルから11ドルに値上がりしていたこと!(手書きで)
やっぱ、人気メニューなんですね!(?)
夕方になって、2階は掃除が始まり、電気まで消されましたが、それでも写真撮りまくって
ねばりました(フラッシュは消して・・です)
そんな私たちをにがにがしく思っているかと思った、掃除のおばちゃんも、帰るときには、にっこりしてくれて、ボスらしいおばちゃんも、
感じよかったです。
また行きたいな!
ちなみに、2階の、ラウチンワンとお母さんが座っていた場所には、ずーっと爆睡してるおばあがいました。爆睡おばあ入りで激写してきましたけど・・・
あらら、長くなってしまいました。
なんだかとにかく喜びを伝えたくて・・
投稿: Tama | 2005.09.22 00:22
おお!お帰りなさい!
レポートありがとうございます。
いいなあ、中國冰室……
読んでいて、とてもとても行きたくなってしまいましたよ。
檸檬珈琲、値上がりしていましたか。
やっぱり映画で商売しているのかもしれませんね。
お店の人が案外よさげな人でよかったよかった。
ああ、行きたーい!
投稿: きたきつね | 2005.09.22 00:44