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「七剣(セブンソード)」

 1週間、仕事ばっかりしていたので、ほとほと嫌になり、「七剣(セブンソード)(音が出ます)」を観に行った。

【おはなし】
 清朝の始め、反乱軍を鎮圧するために禁武令(武術の研究と実践を一切禁じる法律)が出され、武術を嗜んだ者を狩って賞金を得る風火連城の一党が残虐の限りを尽くしていた。反清朝の強硬派地下組織「天地会」の村である武荘も風火連城に狙われる。明王朝の処刑人であった傳青主(劉家良)は良心の呵責から、武荘を救おうと元英(チャーリー・ヤン)と志邦(ルー・イー)を連れ天山に向かい、晦明大師に協力を依頼、派遣された4人の剣士と傳青主・元英・志邦は七剣士となって武荘を守るために闘うのだった。

【感想】(極力ネタバレを避けつつ)
 まずは、何と言ってもドニー・イェン。顔が出た瞬間、闇の中で小さく拍手をしてしまった。中盤と終盤に見せ場あり。やっぱり動きがきれいだなあ。特に終盤は、どなたかも書いていらしたが「黄飛鴻之二(ワンス・アポン・アタイム・イン・チャイナ天地大乱)」を彷彿とさせる。そういえば、どちらもツイ・ハークか。武術指導を「くまきんきん」こと熊欣欣がやっているのだが、もしかして風火連城のスタンド・インだったら、とっても嬉しい。これも話題になっていた艶っぽいシーンは、相手役のキム・ソヨン(きれい)が上手いのだな。韓国・朝鮮語は、カンニング・ペーパーをキム・ソヨンのおでこに貼ったりして(キョンシー?)頑張ったらしいが、あんまり韓国・朝鮮語には聞こえなかったよ、ごめんよ。

 音楽が川井憲次で、これがよかった。パトレイバーとか攻殻機動隊の音楽は元々好きなのである。残虐なシーンが続いて気持ちが萎えても(映画が長いし)音楽を聴いて盛り上がっていたのだった。

 劉家良師父はありがたくて思わず拝んでしまう。

 黎明は、さすがに北京語がきれいである。「無間道Ⅲ」に続き、今回もいい役だな。
 
 動物好きなので、冒頭のヤギと馬の「来福」がよかった。志邦が叫ばなかったら(叫んだら見つかるだろ)、泣けたかもしれん。

 風火連城を演じる孫紅雷が「巨人の清原」に見えて見えて。

 一応原作も買って、まだ読んではいないのだが、ぱっと見た感じ、かなり違う話になっているのではないかなあ。まあ、「Adapted from」となっているしな。しかも相当話が端折られていて、七剣士が結束を深めていくくだりなど、ないも同然。相当カットされていると見た。途中、三角関係がもとで仲間割れするのではないかと、はらはらしたぞ。それにしても、七剣士はミッションを果たしたと言えるのだろうか。原作は原作で、武侠ものとしての違った面白さがありそうだけれども。

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