エピソード4におけるオビ・ワン(とR2)の心境について
「STAR WARS Episode3」のメイキングを観る。裏方のスタッフが続々と登場する作りで、一部評判がよくないようでもあるのだが、個人的には「仕事人」が見られて面白かった。
それで、感じたのは、「ルーカスはシーンを作りたいのであって、ドラマが作りたいのではないのだ」ということ。俳優もスタッフ、下手をするとCGの一部だったのではないか。ピーター・ジャクソンみたいに「ロード・オブ・ザ・リング」のキャストと仲良くなって一緒に入れ墨を彫る、なんてことは間違ってもないと思う。
それより何より、「エピソード3」を観て考えたのは、「エピソード4」でのオビ・ワンの心境である。
登場シーンで、岩陰に隠れるR2に「出ておいで、ちびさん(little friend !)や」と声をかけるところ。ここでは、まさか「あの」R2だとは思っていないだろうけれど、40年前の古いタイプだから「見たことある」ぐらいは思っているかも。
でも、ぴーぴー言っているR2は、骨格データか何かから「オビ・ワンだ〜」と思ってるかも。
しかし、「オビ・ワンが主人だと言っているんだけど」と聞かされて、「もしや…」と思い、「ついに来たか…?!」と思っていたりして。
R2は「オビ・ワンだ!」と思ってるね。
家で「父さんは親友だった」と語るところ、それはもう、こんなことやあんなことや色々なことが走馬燈のように頭を駆けめぐったに違いない。
「お父さんのライトセーバー」を手渡すときには、オビ・ワンもR2も感無量だったろうなあ。
で、レイア姫からの救援要請を見たときには、「これは何という巡り合わせだ」と思っただろう。しかも「このR2ユニット」は「あの」R2-D2なわけだし。役者が揃いすぎ。
ルークを誘うときには「時は来た!」と思っているに相違ないな。
一旦は断られたものの、「ぼくも父さんのようにジェダイになります」と言われて、ラーズ夫妻には気の毒だと思いつつも、「やったー」という気持ちは否めまい。
モス・アイズリーで「チューバッカの船がよさそうだ」と戻ってくるところ、面識はないけれどもヨーダからチューバッカの話は聞いていて、これは!と決めたりしてたのかもしれない。
いやあ、できすぎのシークエンスだ。
そして「討たれてやる」ところ。おそらくルークとレイアが一緒にいるところを見たんだろう。「時至れり」と思ったんだろうなあ。修行したから死ぬことはないわけだしね(でも、号泣)。
それにしても、まさかエピソード4のオビ・ワンの登場シーンで泣ける日が来るとは。
やっぱり、スターウォーズはエピソード4だな。
スター・ウォーズは、オビ・ワンの映画であり、R2の映画だ。アナキンのではなく。自分にとっては。
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