「くすみ書房」を応援する
札幌の西の方に琴似という場所があり、国道5号線と琴似栄町通りが交差するところに「くすみ書房」という本屋がある。この「くすみ書房」、外から見ると、ちょっと大きい地元の本屋さんなのだが、中に入ってみると、とても根性がはいっていて、「本屋の親父が勝手に中学生に勧める本コーナー」とか「中公文庫ほぼ全点」とか「ちくま文庫全点」とか「現代教養文庫フェア」(注:現代教養文庫は会社が潰れてとっくに廃盤)を同時に開催したりしている。
地下には飲食店がいくつか入っていて、その一つに「古本とコーヒー:ソクラテスのカフェ」という店がある。おそらく、つぶれた喫茶店の後に、ビルの持ち主であるくすみ書房が開いたと推察するのだが、適当に孤立したボックスが10あまり、本棚10本以上、本は自由に見てかまわなくて、気に入ったら市価の3分の1ぐらいで買える。従業員は1人しかいなくて、お客はいい具合に放りっぱなしで、でもコーヒーにはさりげなくチョコレートがついてきたりして、テーブルは明るく、とても居心地がいいのだった。漫画家さんのネーム向きかも(参考文献:萩尾望都「デクノボウ」)。
札幌駅付近に集中する大きな本屋さんも悪くはないのだが、このように棚で勝負している本屋、放りっぱなしのようでいて居心地がいい広い喫茶店というのはなかなか無い。
家が近所だったら頻繁に通うんだけどね、西区民センターに楽器の練習にいくときぐらいしか「ついで」はないのだが、まあバスで1本だし、贔屓にするぜ、と思う今日この頃。通わないと、お店ってつぶれるものね。
戦利品。真ん中のメモ帳はお年始にいただいた。
ソクラテスのカフェ
札幌市西区琴似2条7丁目
メシアニカビル地下1階
電話:011-611-7121
営業時間:11:00〜19:00 当分無休
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