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主題歌の問題

 ほんとうは 前に書いた「霍元甲」の記事に追記で書こうと思ったのだが、長くなるので別項にする。ココログが、「バージョンアップ」以来、激しく重い・記事がアップできない・記事が二重投稿になる・ココログに対するコメントが二重投稿になる・写真がアップできないなど問題続出なので、トラックバックのテストも兼ねて。
 funkin'for HONGKONG@blogさんとDriftingcloudsさんから知った情報である。全文引用する。

 ワーナー・ブラザース映画 宣伝マン日記/ウェブリブログ

 ただいま公開中の『SPIRIT』のエンディングテーマ曲を差し替えた件について、ジェイ・チョウの楽曲は、もともと東南アジア以外の国では使用できない契約になっているため日本では日本のアーティストの楽曲を使用することになりました。いろいろと憶測が飛び交っておりましたが、あくまでも契約上の問題であることを
改めてご理解ください。
 さて、このたびは皆様にお知らせがございます。
 夏にリリースされる『SPIRIT』のビデオ/DVDで、ジェイ・チョウの楽曲使用に関して新たな契約を交わし、エンディングテーマ曲として正式に使用されることになりました。また、最新情報としまして同時に発売される2枚組DVDの映像特典には、ジェイ・チョウの『霍元甲』のミュージッククリップが収録されます。
 作品はドラマ、アクションともに素晴らしく、ジェット・リーが自身の集大成と言い切った渾身の1作です。是非、スクリーンでご覧にいただければと思っております。
           ワーナー・ブラザース映画 宣伝部

 DVDにジェイの曲が使用されるようになったことは喜ばしい。「霍元甲」は内容が素晴らしく、メッセージ色が強いので、日本語字幕で繰り返して観たかったのだ。そのたびにCDを用意して「セルフ・エンディング」にするのは大変すぎるからね。
 それにしても、まだよくわからない点はあるのだ。

・契約の問題?
 「ジェイ・チョウの楽曲は、もともと東南アジア以外の国では使用できない契約になっているため」と言うが、「頭文字D」字幕版はジェイの曲を使っていたし、ジェイは日本のコンサートでリー・リンチェイのメッセージを紹介している。ということは、日本で公開される映画でジェイの曲を使うことは可能であるし、ジェイは日本で上映される「霍元甲」に自分の曲が使われると思っていたということではないのだろうか。楽曲の使用に関して、本人が知らないということがあるだろうか?

・ワーナーのスタンス?
 「新たな契約を交わ」せるんだったら、なぜそれを映画公開のときにやらなかったのだろう?ワーナー・ブラザーズは映画をどう思っているのだろう?「作品はドラマ、アクションともに素晴らしく、ジェット・リーが自身の集大成と言い切った渾身の1作です」って口先だけではないんだよね?もしそう思うなら、なぜ「渾身の一作」を踏みにじるような真似をするのだろう?

(追記:ほかのエントリを読んでみると、掲載されたブログはワーナー宣伝部員の個人的なことを書きつづったブログなのだった。こんなところで発表するとは、何か間違えてないか?この発表は個人的なことなのか?それとも、他のエントリのような個人的なことが、ワーナーにとっては公式な宣伝なのか?どちらにしても、それはおかしいのではないだろうか?>ワーナーブラザーズ映画)

 古い記憶を掘り起こしてみると、80年代の第一次香港映画ブームと言われたころに、「イメージ・ソング」と称して日本語のエンディングがつく、ということがあった。確かジャッキー・チェンの映画だったと思う。とても嫌だったのを覚えている。ワーナーには、もしかすると、昔の感覚が残っていたのかもしれない。
 しかし、主題歌は映画の重要な一部なのだ。だから、アカデミー賞に「主題歌賞」があるんでしょう。「ロード・オブ・ザ・リング:王の帰還」の最後が「Into the West」ではなく日本語の歌に差し替えられたら、暴動が起こるぞ(その前にピーター・ジャクソンが許すまいが)。音楽は感情を呼び起こす。主題歌は映画館を出てから映画の記憶を思い起こさせる重要な一部だ。
 わくわく感をぶったぎる「黒い涙」CM(海賊版反対のアピールらしいが)を見ても、映画会社はそのあたりのことがわかっていないのではないかという気がする。だいたい、映画館に来ている客に海賊版撲滅をアピールするなんて、それを予告編で盛り上がっている本編直前に流すなんて、時と場所を間違えているし、映画に対して失礼でしょう。あれを見て「海賊版はやめよう」と思う人がいると思うんだろうか。映画館で映画は観たいが、あのCMを見せられることを考えると気持ちが激しく萎える。
 話がずれたが、映画の配給会社には想像力と映画に対する愛と尊敬を持ってほしい。映画はPRのための道具ではないのだ。人の心のためのものであるのだ。「主題歌差し替え」は、映画や映画を作った人々や映画を観る人々の尊厳を踏みにじる行為である。   
 ジェイは張藝謀監督の新作「満城尽帯黄金甲」に出るらしい。周潤發と親子らしい。主題歌はジェイだという。それがどんなに楽しみかわかるだろうか?
 今後は「主題歌差し替え」などという愚挙が金輪際ないことを切に願う。

 おりしも、今日はレスリーの命日である。どの映画を観るかはまだ決めていないが、映画と音楽でレスリーを偲びたいと思う。「阿飛正傳(欲望の翼)」とか、レスリーが歌っていなくても、エンディングがいいんだ。

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コメント

はじめまして。limoneです。

ttp://spirit-jaychou.hp.infoseek.co.jp/

オリジナル上映についてどうやらサイトが立ち上がったようですよ。ご覧になりましたか?この問題を真剣に考え、中華映画が二度とこの被害にあわないようにする為にも何とかしたいですよね。

投稿: limone | 2006.05.04 22:12

limoneさん、いらっしゃいませ
お知らせ、ありがとうございます。
ご紹介いただいたサイトに行ってみました
(まだ全部は見ていませんが)。
私がこの記事を書いたのは、
「オリジナルを楽しみたい」「曲がぴったり」というより、
「今回のワーナーの行為が映画の精神を損なうから」なのですが。
スクリーンでオリジナルが見られる日が来ればと思います。

投稿: きたきつね | 2006.05.04 22:41

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■4/4(火) オリジナル上映嘆願書の文書送付について。 [続きを読む]

受信: 2006.04.05 02:58

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