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「デイジー」特番

 札幌に今日まで「SPL殺破狼」が来ていたのだが、出張が入ったり風邪を引いたりして行き損なう。残念。
 今日からは「デイジー」が公開される。アンドリュー・ラウ監督の韓国映画である。
 wowowで宣伝用の特番を何度かやっているのを見た。
 韓国映画の醍醐味は、よくも悪くもドラマを盛り上げる「これでもかこれでもか」感ではないかと思う。ゴールデンウィーク中にwowowで韓国映画を観る機会があったのだが、何本か観た感想は「こういう展開は香港映画にはあまりないな」というものだった。たとえば、「僕の彼女を紹介します」の主人公があれだけ生命力が強いという(か絶対死なない)設定は香港映画の文法ではないような気がする。飛び降りるシーンは「いくらなんでも…」とちょっと呆然とした。「バンジージャンプする」も、設定もさることながら、ラストは他の解決法もあったのではないかと思ったり。
 その点、「デイジー」は、特番を見る限り、あまり韓国映画的ではないような気がした。
 お話の舞台はオランダ。祖父の店を手伝いつつ絵を描く主人公を見初める腕利きの殺し屋。彼は主人公のもとにデイジーを贈り続ける。その殺し屋を追う腕利きの刑事。彼は殺し屋を捕らえるために主人公の似顔絵描きを利用する。デイジーの送り主は刑事であると信じる主人公。真相を言えない殺し屋と刑事。そして、2人は対決…という話であるらしい。
 舞台はオランダで、韓国人俳優を使っているのだが、頭の中で香港映画に置き換えて全く違和感がない。

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 主人公のチョン・ジヒョンはスー・チーに。

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 殺し屋のチョン・ウソンは、初めに浮かんだのがチョウ・ユンファなのだが、アンディ・ラウでもいいか。

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 刑事イ・ソンジェは絶対トニー・レオンだ。
 あ、殺し屋を華仔にしたら「無間道」と同じ組み合わせか。

 特番中、もっともチャーミングだったのは、
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 実演も交えて演技指導するアンドリュー・ラウ監督。
 個人的には、これは香港映画である。観に行こうかな。

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コメント

きたきつねさん、こんばんは。
デイジーは私も興味があります。
香港的な韓国映画、どういう風になるのか楽しみです。
ちなみに朝鮮日報でのレビューはこちらです。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/10/20060310000044.html
チョン・ウソンがカッコいいです♪

「バンジージャンプする」のラストなんですが、やっぱり日本と違い韓国では「教師と生徒」かつ「同性愛」なんてシチュエーションは、常識をかなり逸脱した愛の形なので、「生まれかわって、また一緒になろうね♪」と輪廻転生への道を歩んでしまったのだと思います。
まぁ、このまま2人で外国で暮らしていくという道も残されていなくは無かったのだと思いますが、インウ(イ・ビョンホン)もヒョンビン(ヨ・ヒョンス)も、元々そっちの気がある訳ではなく、魂で惹かれあっているので、愛情表現する行為もはばかれるのではないかと・・・。

「僕カノ」のチョン・ジヒョン、本当に不死身でしたね。
韓国映画では結構無理だと思われるストーリー設定も多く、その辺に突っ込みを入れていくのも、楽しみ方の一つだと思われます。
チョン・ジヒョンの主演映画では「イルマーレ」が映像も綺麗でお薦めです。
相手役のイ・ジョンジェが男前なのです。

投稿: KIMIKO | 2006.05.29 02:50

KIMIKOさん、こんばんは。
実は、韓国映画のドラマチックさも好きです。
古いところでは「シュリ」とか、
ノンストップの面白さですよね。
しかし、「バンジージャンプする」は、
「次も同性同士だったらどうするんだ?」などと
思ってしまったのでした。
「イル・マーレ」観てみますね。
たしか、wowowでやっていたような。
「デイジー」は、
結局は香港映画になってしまう気がします。
「頭文字D」もバックが日本なのに香港だったし…。

投稿: きたきつね | 2006.05.29 23:23

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