「マクダル・パイナップルパン王子」
「マクダル」がついに札幌にやってきた。たった1週間の上映だけど、わくわくしながらシアター・キノへ。
実は、香港映画を観るのは久しぶり。わー広東語だーと思う間もなく、リアルな香港の街に釘付けになる。中藝があるし、中僑國貨もある。店先には叉焼も下がっている。、冒頭のプロダクションのマークが焼味飯だ。街の様子がほんとにリアルで、おっさんになったマクビン王子が街を歩くくだりは、古い香港がまるで「三丁目の夕日」みたいだった。
音楽は、クラシックのアレンジが多いのだが(Jo Jo Maという、にこやかなチェリストも出てくる)、歌詞は「おとうさんと豚角煮を食べる」だったり。
お話は、マクダルとママの話、春田花花幼稚園の話、若い頃のマクダルママとパパことパイナップルパン王子(声はアンディ・ラウだ!)の話。絵柄はほのぼのしているのだが、お話はシュールでちょっと辛い。
再開発される大角咀。破壊されるビルにも心が痛む。その顛末も「あああ」である。
しかし、一方で細かいネタに大笑い。
時間の経過を1件の店の代替わり(「貸します」紙がべたべた貼られたり)で表したり。香港だ…。
噂に聞いていた黄秋生さんの早口言葉、ドクターバージョンも笑ったが、大牌とんバージョン大爆笑。喋り続けるサンドラ・ン(若き日のマクダルママ)の横で、メニューを言い続ける秋生さん。バックのメニューを書いた山盛りの短冊にも釘付け。ああ、腸粉がお粥が。フィルムを止めて熟読したい。最後のエンドタイトルはマクダルとママの横でメニューをだーっと言う秋生さん。後ろには早餐(朝食セット)の張り紙。食べたいぞ!
秋生さんは幼稚園の園長先生もやっているのだが、「マルチ式会話術」がとっても聞き取りやすくて、声を出さずに思わずリピート。これは、メニューも含めて香港版のDVDで中国語字幕で観たい。字幕では「まぜご飯ですね」となっていたが、「ぽうちゃいふぁん」と言っていたので「炊き込みご飯」だと思う。
王子さまと、おつきのおっちゃんと蛋撻。
蛋撻がパイ皮かビスケット皮なのか気になる。
ちなみに、邦訳は「パイナップルパン王子」なのだが、広東語では「ぽーろうやう王子」なので、正確には「パイナップルパン・バター挟み王子」なんだよね。
ああ、食べたいな。蛋撻とぽーろーやう。
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コメント
ああああああ、食べたいポーローヤウ。
カロリーが高かろうがなんだろうが、食わせろぉと叫ぶ私。
香港のありとあらゆる「こってり」と「もっさり」と「ギトギト」と「はふはふ」が恋しいどぅえぇす。
投稿: みゃお | 2006.05.12 19:38
香港の「こってり」「もっさり」
「ぎとぎと」「はふはふ」というと、
焼味飯とか叉焼包とか蛋撻とか腸粉とかでしょうか。
…と、食べたいものを並べたら、
いてもたってもいられなくなりました。
蛋巻も食べたいです〜
投稿: きたきつね | 2006.05.12 23:03
あ~お姉さま。昨日までだったのね(>_<) でも良いです。来週からはホンモノ香港が待ってますからね~。
投稿: くるる | 2006.05.13 12:30
ホンモノ香港!
く〜っ、羨ましいぞう〜〜
楽しんできてくださいね!
投稿: きたきつね | 2006.05.13 14:12