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楽器を弾くということ

 2日お休みしてしまった。
 実は、ちょっと切羽詰まっている。
 人前で楽器を弾かなければならないのである。
 通常はアマチュア団体に混じって弾いているので、その中で自分のパートを譜面と指揮者を見て弾いている。音はさらっておく必要はあるが、まあ気楽だ。定期演奏会は11月でまだ先だし。音楽に自分が溶けるみたいで気持ちがよい。
 しかし、明後日は、習っている教室の発表会である。14時から4時間の長丁場(一応書くと、会場は札幌国際交流会館ライラックホール)。
 独奏(伴奏はつく)で暗譜。うー。いや、実力は実力なので見栄をはろうとは思わないのだが、さらって暗譜はしたにしても、練習すればするほど襤褸は自分で見えてくるし、ステージに乗ってからの気の持ちようが難しい。いやあ、『のだめカンタービレ』の登場人物は偉いなあ(まあ、専門家なんだけど)。仕事柄、人前で喋るのはわりと平気だが、これは別物だ。
 重奏は譜面を見られるけれど、1パート1人だし、他のパートを注意深く聞いて、きっちり責任を果たさなければならない。日頃の合奏と違って、自分が溶けるというよりは、もうちょっと自律的な構成要素になる感じで楽しいんだけど。
 何より、物理的に練習時間を捻出したり、仕事の折り合いをつけるのが、ああ、今週はしんどかったな(まだ終わってないけど)。

20060616
 しかし、独奏で弾くと、曲をちゃんと解釈して弾くせいか、頭の中に別の窓が開いて別の世界に行くみたいで面白いのね。
 こんな感じで。

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コメント

こんにちは。実は私も弦楽器を弾くので、とても共感しました。

私の場合、アンサンブルで弾いているときはそうでもないのですが、
教室の発表会(独奏)は自分の限界が見えてしまって
本番が迫ってくるとすごく落ち込んだりします。
ただ以前、プロ奏者の方が独奏の難しさについて話しているのを
聞いてから、プロも同じなんだなーとちょっとだけ落ち着きました。

なにはともあれ、発表会、楽しんでくださいね! 

投稿: rivarisaia | 2006.06.17 02:25

rivarisaiaさん
ありがとうございます!
弦楽器をやってらっしゃるのですね。
何の楽器なのでしょう?
本番は明日です。
まあ、できることしかできないので、
せめてよい音で弾いてきたいと思っています。

投稿: きたきつね | 2006.06.17 21:35

きたきつねさん、こんばんわ。

身内に演奏家がおり、たびたび様子をうかがいますと
ソロのときの緊張感というのはかなり大きいみたいですね。
アンサンブルのときのほうが生き生きしているかも。
私は楽器を弾けないので、上手いことはいえないのですが
聞き手としては演奏家が楽しそうに演奏していると
それだけでポイントアップします。

あいにく明日は聞きにいけないのですが
素敵な演奏会になるよう祈ってます!
万全の体調で挑んでくださいね!

投稿: りんめい | 2006.06.17 21:41

りんめいさん、いつもありがとうございます!
お身内に演奏家がいらしたのですね。
独奏は、面白いことは面白いのですが、
技術やらセルフコントロールなどが大変です。
練習ができていて落ち着いて弾ければいいのですが…
この時間まで残った仕事が片付かず、ああ、どうしましょう。
せめて、清明な精神状態で弾ければと思っています。

投稿: きたきつね | 2006.06.18 02:19

いい演奏会だったでしょうか。
私はマンドリンの演奏をちゃんと聴いたことがないので
ちょっと興味を持ちました。今度CDを探してみます。
私の楽器はチェロなんですが、楽器が大きいせいか
体力がいることに最近気づきました...。

投稿: rivarisaia | 2006.06.19 01:56

rivarisaiaさん
チェロをやっていらっしゃるのですか!
いいですよねえ…音色が大好きです。
発表会は、最後の2小節でリピートを間違って
暗譜が飛んでしまいました…(泣)
まあ、収穫はあったので、よかったかと。
マンドリンのCD、是非是非聴いてみてくださいませ。
手に入りにくいかもしれないので、
あとで情報をアップしますね!

投稿: きたきつね | 2006.06.19 22:31

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