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旅のおもいで

 夜になると、ぐったりしてしまって言葉や数字を操る部分が麻痺状態である。やたら手芸がしたくなったりする。
 実は、お茶や食卓まわりの記事が多くなるのは、忙しかったり疲れたりしているときなのだが、ずっとテーブルの上ばかりなので、今日は少し遠くに行こう。
 旅行しておいてよかったなあと思うのは、こんなときだ。
 旅行の醍醐味は人それぞれだと思うのだが、自分の場合は、好きな場所で長い時間ぼおっとして、その場の空気のようなものを全部身体に吸い込ませるところにあるように思う。ただ有名な場所に行ったというのではなくて。だから、慌ただしく名所をこなすのがどうも苦手で、美術館の好きな絵の前に30分ぐらいいたり、夕暮れの遺跡に2時間座っていたり、茶餐廳でぼおっとしたり、というのが、とても貴重な記憶の財産。
 後で、その時の空気が再生できるのだな。

 今、再生しているのは、ここ。

20061006hk1

 おなじみ香港のプロムナード。ここで日が暮れるのをぼーっと見ているのが、とてもとても好き。
 この写真は2002年に撮ったので、IFCビルが建設途中。

20061006hk2

 プロムナード周辺は最近改造されているのだが、2階のベンチは無事残っているのだろうか。
 ああ、そろそろ年末に行く算段をしなければ。

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コメント

う~ん、正しい香港での過ごし方をされてますね!(笑
ぼーっが大事なんですぼーっが。

私も香港へ行った時は、「よし、今日は生まれも育ちも北角の李小姐でいくぞ」なんてカンジでなりきって過ごすことがあります。
初めて行く茶餐庁もいきつけのつもり、ウェイターは王先生、レジは陳太々。どちらも私を小さい時から知っている・・・などなど、激しく妄想が広げます。

投稿: みゃお | 2006.10.07 19:30

おお、なりきっておられるのですか。
私は、なりきるというより、誰でもなくなる感じです。
旺角のビルのあのへんに自分の家があればいいのに…
などと思いつつ、ぼおっとしてます。
正しいかどうかはわかりませんが(笑)。

投稿: きたきつね | 2006.10.07 22:56

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