「我要成名」
第26回香港電影金像奨はどうなっているのだろう。リアルタイムで中継を視聴できないのでニュース待ち。
主題歌賞はジェイに獲ってほしい。音楽賞は川井憲二さんに獲ってほしい。
そして主演男優賞は、何としても劉青雲に獲ってほしい。
ということで、さっきまで「我要成名」のDVDを観ていた。劉青雲が主演男優賞でノミネートされている。
金像奨で新人賞を獲ったものの、その後ぱっとせず、尊大な態度のために端役すら危なくなっている劉青雲が、いきがかりで新人女優の教師兼マネージャーを引き受けるはめになる。霍思燕演じる新人女優は、指導を受けてめきめき人気が上昇、陳嘉上監督(本人出演)の映画に出演し日本に行くことになって…。という話。
初めの頃のラウちんは、態度はでかく酒癖は悪く、待遇が悪くてやさぐれているのだが、霍思燕を教える段になると蘊蓄が冴えわたる。「忘不了(忘れえぬ想い)」もそうだったっけ。「麻雀大将」も。で、霍思燕はめきめきスターになっていくのだが、彼女が日本へ行ってからがとてもよい。
実は、霍思燕がどうしても大女優になる柄に見えなくて、他人の部屋を嗅ぎ回るな、とか、無意識なら魔性というか、人(特に男性)の心を掴むのってこういうことなのねとか、あまりよい印象を持てなかったのだが。
しかし、鄭伊健、グラスホッパー(思わず画面に手を振ってしまう)などなど、錚々たる人々が実名で登場、
梁家輝が特にいい役で、このシーンで泣きました。
この後、劉青雲は、心機一転して俳優にカムバックするのだが、その過程、特に許鞍華監督の面接を経て映画に出演するくだりが、とてもとても良い。広東語音声・英語字幕で観ていたのだが、ずっと泣きながら観ていた。劉青雲はこの映画で第25回金像奨(実際に昨年の金像奨会場で撮影)助演男優賞にノミネートされるのね。 余談だが、個人的に香港で実物に遭遇した許鞍華監督がたくさん出てきたのも嬉しく、しかし、許鞍華でこの展開とは一体どんな映画なのか観たい気がする。
映画は再び許鞍華監督のインタビューシーンで終わるのだけれど、その終わり方もよいと思う。
実は、今日これを観たのは、以前、アカデミー賞発表前日に「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を観たところ、翌日アカデミー賞11部門総なめ、という故事があったからなのだが、まあ、もう結果は出ているんだけれども、やっぱり、主演男優賞を獲って欲しいと切に切に願ってしまうのだった。
どっちにしても、「我(イ門)的心目中最佳男主角(私たちの心の中の主演男優賞:この映画で劉青雲につけられたキャッチフレーズ)」には変わらないのだけれども。「父子」のアーロンは観ていないのだけれども、獲るべきだと思うのよ。
追記:
劉青雲、ついについに悲願の香港電影金像奨最佳男主角を受賞したとのこと。これで名実共に影帝だねえ。
縁起をかついだ甲斐があったというものです。
おめでとう!ラウちん!!
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コメント
TBさせていただきました。
私はネットでリアルタイム視聴していました。JAYは主題歌賞,無事受賞しましたね!舞台でのパフォーマンスでは,ちょっと声が辛そうで,コンディションは良くなさそうでした。映画作りでお疲れなのかもしれませんね・・・
主演男優賞は郭富城かな?と思っていたので嬉しいハプニング!!ギャッホー!と,のだめばりに叫んでしまいました。(でも郭富城にもあげたかったな。そういう意味では今年はハイレベルの良い戦いでしたね!)
發哥はビデオ出演でしたが,特別功労賞「專業精神獎」をメイクの珍姐に授与。相変わらずの素敵ぶりでした(^^)
投稿: an-an | 2007.04.16 20:27
コメント&TBありがとうございました。
リアルタイム視聴…羨ましいです。
後追いでラジオは聴けたのですが、
途中までしか聴けず。
あとでアーカイブで聴こうと思っています。
ジェイもよかったですねー。
「父子」は観ていないのですが、
「我要成名」は劉青雲に賞を獲らせるための映画のようで、
今回は是非とも劉青雲に獲ってほしかったのでした。
ああ、よかったー(嬉泣)。
投稿: きたきつね | 2007.04.16 22:03