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2007年6月

「玻璃之城」

 「香港返還10周年映画まつり」その1。
 ずっと香港版DVDで観ていたのだが、日本版DVDを入手したのである。
 字幕付で見るといろいろと再発見があって、スー・チーの旦那ってイーソン・チャンだったのか!とか、黎明のパパは張同祖だったか(「甜蜜蜜」の師弟コンビだ)!とか、

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 黎明初登場のシーンでは、背中にオバQが描いてあったとか(70年代香港で知られていたとは。でもなんでオバQ?)。

 それはともかく、「玻璃之城(玻璃の城)」は紛れもなく「返還映画」である。1997年の新年で始まり、実質的なエンディングは返還当日の花火。その半年間と20年の過去を行ったり来たりしながら映画は進む。
 黎明とスー・チーは香港大学の同窓生、学生運動がもとで離ればなれになり、それぞれ別の相手と家庭を持った後、返還5年前に普通語教室で再会、共同名義で家を持つまでになったものの一旦は再び別れ、1997年の新年にロンドンで再会した直後、自動車事故で死んでしまう。1997年パートはその息子(初々しいダニエル・ウー。まだ英語が似合う)と娘(ニコラ・チャン)の物語。
 監督のメイベル・チャンとアレックス・ローが青春時代を過ごした香港大学の寮が取り壊されてしまうことが映画製作の直接の契機になったらしいのだが、描きたかったのは、70年代から返還までの香港なのだと思う。
 70年代からの風俗、再会した二人が飛行機操縦を習うことで差し挟まれる「玻璃の城」。ビルのガラスに他のビルが映るシーンはある意味香港の象徴である。返還の夜のシーンには、当時のフィルムが挟まれるのだが、親の世代は去り、子の世代に手渡されるということなのかなあ。映画の中で紆余曲折を経て花火が打ち上げられるのを見ると、泣けるんだよねえ。

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 この映画を観てからというもの、香港に行くと「玻璃の城」の写真を撮るようになった。

 「香港返還10周年映画まつり」2本目は「花火降る夏」の予定。

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香港回帰10周年

 明後日は、香港が中国に返還されて(「中国に回帰して」と言わないと政治的にまずいのかもしれないけど、こちらの方がしっくりくるし事実として合っているので)10周年である。あのときは、香港に行くことはかなわず、テレビ中継を見ていたっけなあ。あれから10年経ったのか。
 10周年という節目のせいか、新聞でも香港の特集記事が連載されているし、テレビでも特集されているようだ。NHKBS1の夜のニュースでも23:15ぐらいから15分程度の特集があって、昨晩は第2回「香港映画の今」だった。今日は「変わる教育」を特集するらしい。取材のビデオと生中継を取り混ぜた内容である。
 第1回は見逃してしまったのだけれど、昨日のビデオでは「女人本色」「老港正傳」(見たい!)の紹介、大陸との合作の話、大陸で公開するためにはクリアしなければならない基準などが取り上げられていた。ある映画人の「香港映画がそのままで大陸で公開されるようにならなければならない(大意)」という言葉が胸に刺さった。その通りだと思うんだけど。でも難しそうだよね。
 しかし、それ以上に胸に刺さったのは、生中継パートの右肩の「LIVE」の文字。プロムナードの星光大道からの中継で、司会のお姉さんが「その銅像のようなものは何ですか」という何ともいえない質問をしていたのだが、それはブルース・リーの銅像に決まってるだろ!というつっこみはともかく、当然背景は香港島の夜景なわけです。時差があるので、まだイルミネーションがぴかぴかして人が歩いている時間で、風が吹いていて、「回帰10周年」などというビルのデコレーションも見える。10周年だから当然力を入れてイルミネーションをしているのね。今現在の香港なのね。ああ。
 世界のどこも今同時に存在していることに変わりはないのだけれど、リアルタイムの映像を見てしまうと、なぜ自分がそこにいないのだろう、という気持ちがふつふつとこみ上げてくるのだった。風の感触も潮の香りも波の音も、映っていなくても、ありありと感じることができるのに。

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 街角の風景も、

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 もちろん大好きなプロムナードの風景も、

 いつも心の中にある、とても特別なものなのだなあ。
 しばらく日常にとりまぎれていたのだが、一気に里心がついてしまったのだった。
 週末は「10周年香港映画まつり」を開催しようかな。

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冷たい贅沢

 考えてみると、家で氷は滅多に使わない。
 冷蔵庫の氷入れも保冷剤入れになっているし、買うこともない。お茶は冷蔵庫で冷やすし、冷たいものに氷を入れて飲むこともないし、そもそも冷たいものはあまり飲まないし。そうめんは、「氷水派」ではなく「お皿くるくる派」(伊藤理佐『おい!ピータン』に詳しい)だしなあ。
 それが、コンビニで氷を買ってしまった。
 天気がねー、蒸し蒸しして、雨が降るという予想なのに降らず、どよーんとして、ああ、雨がざーっと降れば涼しくなるのに〜という感じ。気圧が低いせいか、心身共にコンディションがよろしからず、すっきりしたかったのだった。
 トマトジュースに氷を入れて飲んだ後、氷があるなら、そりゃ冷茶だろうとゴーストが囁いた。気分としては日本茶の緑茶(蒸したの)だったのだが、あいにく在庫がなく、口の開いていた愛子さんのところの東山碧螺春060409を急須で淹れ、コップいっぱいの氷の上から注ぐ。

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 うまー。
 すっきり。
 ああ、贅沢。

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またも倣古壷きたる

 茶壺は既にたくさん持っているので、もう買わなくてもいいや、などと思っていたのだが。
 またも茶壺がおうちに来てしまった。

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 この子。

 見る人が見ればわかってしまうと思うのだが、とあるサイトで、てっきり売り切れていると思って見てみたら、しっかり残っていたのであった。周其坤さんのものである。
 茶壺、あるしなあ…と思ったのだが、北京オリンピックを控えて良い土がなくなりつつあるとか、作家ものの茶壺がどんどん値上がりしているとか、手に入りにくくなっているとか、いろいろな話を耳にしていて、たぶん、これを逃したら買う機会はないだろうなあ、サイトの作家さんも減っているし、段泥の倣古壷は持っていないし…と考えているうちに、ぽちっとしてしまったのであった。

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 むかって右側の「左ちゃん」(ええい、ややこしい)と兄弟姉妹茶壷である。使いやすさは経験済み。兄弟姉妹が多い茶壺(いきさつは こちらに)なのだが、また一つ増えてしまったというわけ。
 使っている土は「老段泥」と書いてあって四号井というところの良い土らしい。緑がかった段泥は今までになかった色。さっぱり系のお茶を淹れたいと思う。名前は「緑ちゃん」に決定。「左ちゃん」&「緑ちゃん」で語呂もいいし。
 「♪俺にはこれが最後の茶壺〜♪」となるだろうか。この子が最後と思っていたんだけどなあ。「しばらく茶壺買ってないし」と思ったら全然久々じゃなかったし(たった3か月前だ)。
 いや、ある茶壷を縁と思ってありがたく大事に使っていきたいと思う。

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白いお花の季節

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 これは1週間ぐらい前。
 アカシアの花が満開。
 お天気がよくて暑くて空気が甘い香り。

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 これは名前を調べていない白い花。
 その他、おおでまりなど白いお花が多く、ほどほどに暑くてよい季節。

 ところが、ここ数日は季節が逆戻り。天気予報では「晴れ 最高気温26度」と言っているのに、空がどよーんとして、空気が湿っぽく、気温もあまり上がらない。
 以前(94年の凶作の年だったかも)、内地(本州以南)は暑かったのに北海道と北東北はずっと曇りで薄ら寒い、という年があった。今年もそんな感じだったら困るなあ。
 スーパーマーケットに行くと寒いのよ。風邪が治らんのよ。

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今ごろ風邪襲来

 突然風邪を引いた。
 来客があり、帰るか帰らないかのころに強力なエヘン虫が襲来。ごほごほ咳き込んで3時間もしないうちに、気管・喉・鼻・目の奥・頭まで赤ランプが点る。節々も痛い。急性である。
 先週は暑かったのが、後半から曇りはじめ、週末も今日もどんより雨が降りそうな天気。気温も寒め。といっても、20度ぐらいあるんだけどな。朝でも18度ぐらいあるのに。週末は睡眠とったのに。ああ、情けない。
 そんなことを言っていてもしかたがないので、迎撃体制に入る。

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 何度も書いているが、具合が悪いときにはスープカレーなんである。行動範囲に何件か確保しているのだが、今日は一番近い店にしか行けない。具は豚肉か羊肉に野菜。鶏より身体があったまるような気がする。

 帰ってきて、とりあえず「北京銀翔片」(香港のというより中国の漢方風邪薬)を飲み、あとはお茶だ。風邪の時には岩茶のことが多いのだけれど、今日はスパイシーなものを身体が欲している。しかしチャイを煮出す根性はない。
 というところで、私のゴーストが囁いたのであった。
 常備してある香港リプトンの「(女乃)茶 金装」(ないちゃ=ミルクティー。「原味」より「金装=ゴールドラベル」が美味しいの)に、だいぶ前に買って冷蔵庫にしまってあったマサラティーのスパイスを投入。
 あー、うまうま〜。
 ということで、今日は早く寝よう。 

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 本日の迎撃部隊。

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北大エスニック祭り

 久々に家にいられる週末。いろいろすることがあったのだが、眠くて眠くて仕事にならず。片づけ途中だし。
 もう3週間前のことになってしまったのだが(ああ、光陰矢の如し…)、例年、北大祭では留学生の作る本場料理を堪能することにしているので、遅まきながらご報告。

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 今年は6月7日から10日。よく晴れてよかった。

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 毎年工夫をこらしていて、今年の台湾ブースでは、台湾茶をフィーチャーしていた(飲めなかったけど)。

 あまり時間はとれなかったのだが、仕事の間隙を縫って出撃し、昼食夕食と翌日の朝ご飯までゲット。

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 ミャンマーのモヒンガー。
 カレーっぽい麺。魚が入っている。

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 ナイジェリアの鳥ご飯。スパイシーで美味。

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 ネパールのカレー。豆と鶏とお芋が入っている。

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 その他いろいろ。
 今年は、なぜか中東のピタパンサンドが多くて、エジプト・レバノン・イスラエルと食べ比べ。イスラエルが一番おいしかったかなあ(留学生のお母さんのレシピらしい)。
 タピオカココナツもインドネシア・タイと食べ比べたのだが、タイのにはコーンが入っていた。
 インドネシアのナシゴレンも美味。

 来年は何が食べられるかなー。

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スシ・フリットの衝撃

 今日は帰りが遅いので、早めに更新。
 何人かで話していたときに「海外の和食」の話題になった。

「海外って、なんちゃって和食が多いよね」
「そうそう」
「寿司が油で揚げてあったり」
「そうそ…え?!」

 聞けば、メキシコでは、寿司が油で揚げてあるという。
 といっても、にぎり鮨(北海道弁では「生寿司」)ではなく、巻き寿司なのだが、油で揚がっているらしい。
 作り方を聞いてみると、

1 海苔が不得手な人もいるので、ご飯を外にして巻く。
2 ご飯は酢飯でなさそう。
3 具はクリームチーズなど。
(この時点で既に寿司ではないだろう、とのコメントあり)
4 ご飯を外にして巻いたら、そのまま、油で揚げる。
5 切って食べる。
6 たれは甘め。辛さはハラペーニョでつける。

 「寿司ではない」と思うと、食べたくなったりするらしい。
 映像はこちら。なるほど、外がこんがり揚がっていますな。こちらは別のサイト。スタッフは全員メキシコ人。サラダのカテゴリーにSUNOMONOがあり、ご飯に箸が刺さっている(おいっ)。(Oさん、情報多謝!)
 うーむ。 
 揚げ寿司は海外では一般的…なのか?まあ「焼きおにぎり」の親戚筋と言えないこともないけれど。

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チェンバロを見る・聴く・触る

 北海道大学総合博物館の1階にはチェンバロがある。3年前の台風18号でばったり倒れたポプラ並木の木で作ったもの。

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 こんなの。

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 鍵盤も木でできている。何やら由来も書いてある。

 先日、「チェンバロメンテナンス講座」というのがあり、ちょうど時間が空けられたので(戻ってちゃんと働いたけど)行ってきた。いや、チェンバロは聴くのが好きなだけなんだけど(バッハ先生のコンチェルトとか)、対象が「チェンバロ演奏・管理に『興味がある方』」だから、まあよかろうと思って。だって滅多に聴けないものねえ。
 内容は、主にチェンバロの調律に関すること。チェンバロの調律が12音の間隔が等しい平均律ではなく、ある音の間が近かったり遠かったりする古典調律である(三度とか五度の和音が綺麗に響くらしい。調号が増えると音が濁るらしいんだけど)ことから始まって、実際にどうやって調律するかというお話。

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 今までちゃんと知らなかったのだが、チェンバロは、鍵盤ひとつに弦が2本(バックとフロントと呼ぶ)張ってあって、鍵盤を押すと下から持ち上がってきた「棘」のようなもの(写真に白く見える。昔は鳥の羽だったが、今はプラスチック)が上がってきて弦をひっかくという仕組みだったのであった。2本の弦が少しだけタイムラグをおいて鳴るのね。

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 調律実習中。

 調律は
 1 チューナーを古典調律の設定にし
 2 「フロント」を解除して「バック」のみ有効にし
   Aを415ヘルツで合わせる。
   合わせるときは、ペグをハンマーで回すのである。
 3 次に下に向かって1音ずつCまで合わせる。
 4 Cまで行ったら、上のBとHを合わせる。
 5 次に下の音をオクターブで合わせる。
 6 さらに上の音をオクターブで合わせる。
 7 「バック」が合ったら各音の「フロント」を合わせる。

 ハモりで合わせるとか、バックとフロントを合わせるところとか、まるでマンドリンのチューニングだ。
 してみると、チェンバロって、弦楽器を横に寝かせて鍵盤をつけたものなのね。まあ、横に寝かせた弦楽器としては、ハンマー・ダルシマーとか楊琴(どっちも好き)があるけど、鍵盤をつけようと思いついた人はえらいなあ。マンドリンだと右手の動きの制約はあるし、左手と合わせなければならないし、どんなに鳴らしても4重音だけど、鍵盤をつければ和音や動きのバリエーションがうんと広がるもんなあ。
 ちなみに、チェンバロは1700年ごろできたらしい。バッハ先生が音楽家として活動を始めた頃か。
 チェンバロ、弾きたいな。

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ゲルの中

 10日以上前の話なのだが、アップしようと思っていて忘れていた。札幌に出現したゲルの中である。
 北大祭が始まって、モンゴル料理を食べに行ったのだった。
 
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 中はこんなふう。家具の模様はドアや柱とおそろい。

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 天井に明かり取りの窓がある。
 壁の裾も巻き上げてあるので、風が抜けて涼しい。

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 食べたのは、羊の肉と玉ねぎとトマトを炒めたもの。
 名前は失念。餃子や肉饅頭のようなものも美味しそうだった。

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 狼の毛皮で作った帽子。 
 かぶってみろと言ってくれたのだが、小さくてかぶれず(頭が大きいのである)。
 ふさふさの尻尾がそのままついているのだが、よく見ると、後ろ足もついている。ということは、狼の下半身の皮なのね。狼は羊の天敵だから、捕まえて毛皮を使うのは一石二鳥なんだろうなあ。
 モンゴル、行ってみたいな。

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カラスはどうもわからない

 札幌にはカラスが多い。円山や北大をねぐらにし、朝、餌場に出勤し、夜になるとねぐらに戻る。住食接近で餌も多く住み易いのだろう。大きいのがたくさんいて、夕方は空に胡麻をまいたよう。群で相談しながら寝場所を決めているらしい。冬は山がスキー場になって明るいせいか、電線にぎっしり泊まっていることもある。

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 昼間は普通に路上にいる。1メートルまで寄っても逃げない。さらに迫って脅しをかけると、やっと飛び退く。
 餌場はどこかというと、街すなわち餌場。
 ゴミステーションはもちろん、

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 食堂の外のテーブルには、こんな張り紙がしてある。スーパーマーケットには「自転車のかごに買ったものを入れておくと、カラスが持って行くから注意しろ」という掲示がある。自転車には餌があると思っているのか、自転車置き場の自転車にとまっているのもよく見る。狼藉を働いているときには脅しをかけるのだが、何を考えているのやら、さっぱりわからない。

 5月末のある日、いつもは餌場に出勤しているはずのカラスが、餌もとらずに集まって騒いでいることがあった。縁起が悪いことおびただしい。何かあるのかと思って見ていたら、三々五々木にとまり、3〜4羽ずつ集まって、かあかあ鳴いては、ひゅうっと飛んで場所を移している。いつも以上に何を考えているのか、わからんぞ。
 しばらく観察した結果、

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 カップルが成立しているのを発見。
 年に一度の集団見合いだったのか。
 これからカラスの育児シーズンなので、巣の下を通ると襲われる事件が頻発するのだなあ。

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朝のお散歩中

朝のお散歩中

 仕事合宿は続く。山が近いので、朝のお散歩中。
 爽やかな緑の中で碧螺春を飲むのも、よいものです。
 今日も元気に働きましょう。

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 山の朝は、緑や日射しが美しく、空気もおいしくてよい。
 しかし、蚊が多いのが難点。さっそく刺されてしまった(痒)。

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本日合宿

本日合宿

 今日明日は仕事関係の合宿。やっと半分終了。
 チョコレートと白花油と愛子さんの東山060408で活を入れつつ、明日も頑張る。
 マグは今年の夏バージョン。ぼーっとした鳥がラブリー。

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「プリシラ」

 本日の映画(DVD)は「プリシラ」。何をどう考えても、昨日の「300」のクセルクセス王の影響(爆)。
 オーストラリアを舞台にしたドラッグ・クィーンのロードムービーである。演じるのは、ヒューゴ・ウィービングとテレンス・スタンプとガイ・ピアース。「LAコンフィデンシャル」のガイ・ピアースと、「コレクター」のテレンス・スタンプと、エルロンド卿でエージェント・スミスで「V」のヒューゴ・ウィービング(好き)が、揃いも揃って女装(テレンス・スタンプはいつも、他の2人はしてないこともある)で、プロのドラッグ・クィーンを演じる。3人ともうまいうまい。「本物」にしか見えない。きれいかどうかはともかく。でも、みんな若い。1994年製作だものね。
 3人はアリス・スプリングスでの公演のために、交代でバスを運転しつつ原野を突っ切って行くのである。それぞれ背負っているものがあって、田舎町では差別と偏見に出くわしたりもする。
 でも、なーんにもない平原(ほとんど砂漠)がいいのよね。バスの屋根からきらきらした布をたなびかせて走っていくところとか。バスが動かなくなってしまい、ヒューゴ・ウィービングが岩の上で一人でリハーサルしてるところとか。アボリジニと明け方まで踊って宴会するところもいい。
 植物がないところでは生きていけないのだが、景色を見に行ってみたいなあ。
 旅路の終わり、テレンス・スタンプは伴侶を見つけ、ヒューゴ・ウィービングは妻子(実はいた)と再開し息子と都会に戻る。ガイ・ピアースは最初から最後まで脳天気である。背負っているものはあるんだろうけど。
 ともあれ、いろいろありつつも人生は続いていくのであった。いい話だと思う。
 音楽を聴くと、「300」の予告編がかぶってしまうのだけれども。その趣味の方にはたまらないだろうなあ、「300」は。
 (あとで余裕があったら写真を載せます)

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男前映画「300」

 余裕がないのであった。
 しかし、転がり込むように映画館に行ってしまった。ちょっと理不尽なことがあって怒ることに決めたので、血沸き肉踊らせたかったの。
 行ってきたのは、300[スリーハンドレッド]。初めは、駅のポスターで知ったのだが、そのときには血しぶきが飛んでいたので残酷映画だと思った。その後、歴史物らしいということを知り、rivarisaiaさんのご紹介を読むに及んで、がぜん行きたくなってしまったのであった。予告編を見たら、まるでマンガだし(もともとそうなのね、というか、グラフィック・ノベルってマンガなのかな?)。
 本編を見たら、やっぱりマンガだ(ほめている)。ナレーションの入り方がちょっと香港映画っぽい(グラフィック・ノベルの地の文なんだけど)。矢のアングルは「英雄」っぽかったなあ。もしかして、監督さんは香港映画好きなのか?
 内容は、期待通り血沸き肉踊る。300人のスパルタ戦士が100万人のペルシャ兵を相手に闘いまくる。漢の映画である。スパルタ戦士はどこをとっても男前。レオニダス王最高。王妃も男前。空から降り注ぐペルシア軍の矢を盾で防ぎつつ笑っているところも男前。ちゃんと天誅もくだるし。

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 漢!

 「The Lord of the Rings:王の帰還」のファラミアことデビッド・ウェンハムがいい役だった。いや「王の帰還」では、療養中にちゃっかりエオウィンを口説き落とすところがどうしても印象にあって。ゴンドールの兜もスパルタの兜もなんだか窮屈そうだったのは共通していたけど(「The Lord of the Rings」でかっこいいのは、エオメル兄貴の兜だと思う)。
 あと、ああ、貴重な犀が(絶滅危惧種なのに)…とか(これは予告編にあった)、貴重な○○が…とか。このあたりのシーンってオリファントが出てきても不思議はなさげだったなあ。
 そして、なんといってもペルシアのクセルクセス王。あなたストレートじゃないでしょう。アップになるたびに可笑しくて可笑しくて。眉毛細いし。だいたい、ペルシャってアフリカにあったのかという装束だし。マンガだからいいんだけど。余談だが、ペルシャ貨幣についているクセルクセス王のシルエットは、まるで「カセイのジャム」(古…)のマークのよう。

3002
 ス・テ・キ(どうしても笑)。

 史実をよく知らずに見たのだが、結末は目頭が熱くなった。
 退却も降伏もしない(No retreat, No surrender)。
 とりあえず、朝食はがっつり食べておきたいと思う。

 やっぱり映画館で観る映画っていいなあ。

 (追記)自分のためにクリッピング。

 YouTube - 300 Epic Battlescene
 YouTube - 300 Trailer I Will Survive
 YouTube - 300 Trailer YMCA

映画(中華圏・インド以外) | | コメント (2) | トラックバック (2)

碧螺の春

 今週も始まってしまった。先週は初めからあまり調子がよくなかったところにもってきて、週末も美唄に出かけ、その足で楽器の練習に行ってみたら、うちのパートは自分一人だけで「ええい俺の音を聞け〜」状態(泣)。
 さすがに今日は体力がない。
 何かエネルギーを注入しなければ。
 というわけで、

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 出勤前に愛子さんのところの碧螺春を開ける。「碧螺の春」の一番時期が遅い3日間に摘まれたもの。葉が大きめ。
 龍井は飲んでいたのだが、今年の碧螺春はまだ開けていなかったのだった。昨年・一昨年の碧螺春をおいしくいただいていたのだけれど。
 やっぱり新茶は美味しい!
 新鮮な山の空気と水と土と「東山のおとん」の手と心の味。
 なんともいえないエネルギーが五臓六腑に染みわたり、職場に着くまで、身体の中がずーっと美味しかった。
 香港で明茶房に行って喋っていたときに「どんなお茶が好きか」という話になって、「碧螺春である」と言ったら、「碧螺春はコネクションがないといいお茶は手に入らないのだ」と言われた。
 そうでしょうとも。
 愛子さん、ありがとう! 

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コンサートホールとしてのアルテピアッツァ

 前項のつづきになるのだが、アルテピアッツァ美唄に行ったのは、「林峰男チェロリサイタル」のためなのであった。毎年初夏から夏にかけてのよい季節のよろこびの一つ。
 アルテ・ピアッツァは、年に何度か音楽関係で行っている。何度か書いているのだが、もとは小学校だったののが、ギャラリーとホールになっていて、ホールはもと体育館だった。

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 後ろから見ると、こんな感じ。
 体育館はホールとしてどうなのか、という意見もあるかと思うのだが、これがとてもよいホールなのである。
 建物のたたずまいも、安田侃さんの彫刻も、音もよい。

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 安田侃さんの作品が反響板になっている。
 
 そして、すばらしいのは、独特の暖かさ。小学校の体育館の残存記憶めいたものがあったり、演奏者と客席がひとつづきでとても近いこともあったり、椅子が丸太と天然木の板(後ろの席にいくにしたがって高くなっている)だったりすることもあるのだが、もうひとつ、外とつながっていることが大きな魅力のひとつだと思う。
 夏は窓が開けてあるのだが、鳥の声が入ってきたり(今回はうぐいすがずーっと鳴いていた)、窓の外を通る人が中をのぞきこんでいったり。

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 日の光が刻々と変わっていったり。
 昨日は、ちょうど夕暮れどきで、黄金色の日の光に、ブルッフの「コル・ニドライ」が溶けていくようで、まるでこの世ではないような、いわくいいがたい気持ちになったのであった。
 もちろん、演奏がいいことはいうまでもなくて、ヴァレンティーニもベートーベンもヒンデミットもカサドも素晴らしかった。自分にとって、林峰男さんの演奏はチェロのスタンダードになってしまっている。年に1度(幸運なら2度)近くで聴けるのは本当に幸せなこと。
 外が銀世界でも素敵だろうな。

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今日は美唄

 今日は美唄

(6月10日追記)
 初夏の1日、「たけのこ祭り(衣装が「竹の子族(古)」に見えてしょうがない)」で混雑する札幌を後に、美唄へ。アルテピアッツァ美唄も美しく晴れている。

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 引いて見ると、こんな感じ。

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 気持ちのいい初夏の夕暮れ。詳細は 次項で。

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多肉むくむく

 今日はなんだか不調で休んでしまった。
 ふと窓辺を見ると、

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 「無比玉」(ギバエウム属)が子を吹いている。
 この子は、以前1つから2つに分裂したのだが、ここ2年ほど変化がなかったのだ。機嫌わるくないのね。

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 株分けした「オブツーサ」(ハオルチア属)の子もぷくぷく。

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 ちぢこまっていた「だるまピグマエア」(ハオルチア属)、植え替えたら、ふっくらしてきた。植え替えは効くなあ。だんだん暑くなってきたので、残っている植え替えもしてしまわないと。
 多肉よ、元気をおくれ。

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こんなところに

【その1】
 久々にジュピター札幌駅前店に買い出しに行ったところ、

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 香港は嘉頓の「POP-PAN Mini」が店頭に山積み。しかもバーゲン価格で1箱188円。今まで、大きいPOP-PANは置いていたのだが、ミニサイズはなかったの。だから香港で買っていたの。
 「なんであんたがこんなところに(嬉)」と心の中でつぶやきつつ、お買いあげ。
 ジュピター札幌駅前店では、嘉頓のクラッカーも3種類ぐらい置くようになったので、棚一列を嘉頓製品が占拠しているのであった(嬉)。

【その2】
 北大構内を歩いていたところ、突然、前方に

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 モンゴルのゲルが出現。

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 知り合いがいたので、つかまえて聞いたところ、モンゴルから船で運んだとのこと。本場の本物である。外側の壁は、羊のフェルトでふわふわ。夏は土に接する部分を巻き上げるので涼しいとか。骨組みやドアは木で、模様がきれい。家具も同じ模様でかわいいのである。
 「中でモンゴル料理を食べるともっといいですよー」とのこと。「来るっ!」と即答してしまった。(追記)中の様子はこちらに書きました。
 明日から北大祭で、例によって理学部付近がエスニック祭りと化すので、皆さまどうぞお越しくださいませ(レポートはこちらに)。

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「林峰男チェロリサイタル」のお知らせ

 「アルテピアッツァ 6月9日 コンサート」で検索して来てくださった方がいらしたので、おお、そうであった!と急遽ご案内。
 
 林峰男チェロリサイタル
  日時:6月9日(土)16:30開場 17:00開演
  前売り2500円(当日2700円)
  高校生以下500円 ペア券4000円(大人2名)
  会場:アルテピアッツァ美唄  
  曲目:(くわしくはコメント欄をご覧ください。びばいのゴーシェさん、いつもありがとうございます!)
   ヴァレンティーニ:ソナタ第10番ホ長調
   ベートーヴェン:ソナタ第3番
   ヒンデミット:無伴奏ソナタ op.25 No.3
   ブルッフ:コル・ニドライ
   カサド:レクイブロス
 
 一昨年昨年と記事にしたのだが、今年も林峰男さんのチェロリサイタルが北海道で開かれるのであった。
 スイス在住のチェリストでいらっしゃるのだが、毎年書いている気もするけれど、骨太で暖かくてほんっとーに!よい演奏なのである。知る人ぞ知る名手(某巨大掲示板のチェロスレッドで「チェロの名手」の筆頭に上がったことあり)。2700円は安すぎる。しかも会場はアルテピアッツァ。

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 これは春の映像なのだが、きっと山は青々としているだろう。
 週末は晴れとのことなので、お時間とご関心のある方、是非!おいでくださいますようご案内する次第です。
 もちろん私もまいります。
 ああ、やっと事前にご案内ができた〜。

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平日のお茶

 先週・今週は余裕があるはずだったのだが、仕事の量を考えてみると、あまりのんびりもしていられないことが判明。ぐったりして遅くに帰る。
 気分転換にお茶が飲みたいのだが、とてもじゃないけど、茶壺で飲みきる余裕がない。でも、カップ直飲みというのも味気ない。でもお茶は飲みたい。
 というわけで、最近の平日は、1つの茶壺(または蓋碗)で淹れたお茶が、2日間(ときには3日間)にわたって活躍することが多くなった。一晩で3煎ぐらい飲んで、続きは翌日飲むのである。
 暑くない季節だったら、特に問題はなさげ。念のため、朝に一煎ぐらい淹れて熱湯消毒したり。一煎目は鉄瓶様で淹れるのだが、2日目以降はズルをしてポットで沸かして淹れたり。
 不精といえば不精なのだが、気がついてみると昔に比べてよいお茶を飲むようになっていることもあって、まだ余力のある茶葉を捨てることがどうしてもできないのであった。おいしいお茶は飲みきりたい。岩茶やぽーれい(プーアル)茶は出涸らしも美味しいし。

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 これは、春先にぽーれい茶を飲み比べていたころ。
 今日は、昨日から飲んでいる金柳条と阿里山烏龍茶でした。

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CSIはNYが好き

 「のだめ」が終わってからというもの、日本のドラマはとんと見ていない。なんだか「作ることが決まっているから作る」という感じで個人的にはあまり興味をそそられないのである。実は、この間「ロケを目撃した」という理由で地元が舞台のドラマを録画して見たのだが、紋切り型のオンパレードで辛かったのであった。誰にも感情移入できないし。
 それで、最近見ることが多いのはアメリカドラマである。それぞれのドラマにパターンはあるのだけれど視聴者を楽しませる努力をしていると思う。まあ、優秀なのが輸出されるのかもしれないが。
 最近は、なんといってもCSI:科学捜査班。せっかちでシリーズをかけて謎解きをするというのは苦手なので(「ツイン・ピークス」は変な人見たさだったので別。謎はどうでもよかった)、原則として1話で話が完結するのがのぞましい。
 「CSI」は「Crime Scene Investigation」の略で、日本でいえば鑑識だと思う。チームで科学力を駆使して毎回事件を分析・解決していくというお話。チームは、主任1名、捜査員数名、刑事1名、検死官1名がおおむねレギュラー。だいたい1回当たり1〜2件の事件が登場する。プロデューサーは「トップガン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」などなどのジェリー・ブラッカイマーなので、視聴者を楽しませるのはお手の物だろう。本来は地道な作業なのだろうけれど。
 もともとは、ラスベガスを舞台にした「CSI:科学捜査官」がオリジナルで、「CSI:マイアミ」と「CSI:NY」がスピンアウトした。捜査にともなうグロテスクな映像に慣れてしまうのが何だが、シリーズそれぞれ、カラーが違って面白い。しかし、好みは、なんといっても「CSI:NY」である。
 ラスベガスは昆虫オタクで科学者肌の熊系主任が好ましいのだが、チームの人間関係が辛いことがある。マイアミは活力があってよいのだが、主任のホレイショが強烈でときどき笑ってしまう。シリーズの初めのほうで白衣姿で分析をしているのが似合わないことこのうえない。似合うのは、鬼畜な台詞(「CSI裁き」が得意)と銃である。かわいそうな子供には弱いんだけどね。
 で、「CSI:NY」は、なんたって、主任がゲイリー・シニーズなのであった。だから見始めたんだけど。さらに、ニューヨークならではの変な事件が山盛り。「アーバン・ゴルフ」とか「地下鉄サーフィン」って本当にあるのかな。あるとき「げてものレストラン」が舞台になったのだが、メニューに「ヤスデ」「タランチュラ」にまじって「鯨のベーコン」があったのが納得できんぞ。その他たまに出てくる「変な日本」も見所である。
 メンバーもシリーズで一番安定していると思う。美人でとっても男前のステラ(でも男運悪すぎ…)、お笑い・なごみ担当(「パニック・ルーム」に閉じこめられて、その場にあるもので「子供の科学」状態で検死をしたり)のダニー、ダニーと仲良しらしい(仲良く並んで虫を食べてた)モンタナちゃんことリンジー、検死官から捜査官になった頭のいいホークス先生、口の悪い熱血刑事ドン・フラックがレギュラー。ホークス先生のあとの検死官はレギュラー不在だったのだが、最近は、真ん中からぱっくり割れる眼鏡がおしゃれなシド先生がレギュラー化して嬉しい。
 現在はwowwowで「CSI:科学捜査官」シリーズ6と「CSI:NY」シリーズ2を放映中。先週は出張だったので、家の用をしながら、録画したぶんをまとめて見たのだった。
 サイコ野郎にひっかかったステラよ頑張れ。それにしても、なんでCSIシリーズの女性陣はそろいもそろって男運が悪いんだろう。モンタナちゃんは例外であってほしいのだが。

 一話完結ドラマでは「シャーロック・ホームズの冒険」も大好き(DVDボックス有)なのだが、これは機会があれば別項で。
(あとで余裕があったら、写真を入れる予定)

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「私の家は山の向こう」

 帰りがちょっと遅くなったので途中からになってしまったのだが、テレビ朝日系で放映の「テレサ・テン物語〜私の家は山の向こう〜」を見た。
 出演者の中国人を日本人が演じて言語は日本語という「逆頭文字D」状態であった。30カ国に配信されるらしいが、台湾人がこれを見たら「頭文字D」を見た日本人と同じような気持ちになるのだろうか。それとも中国語に吹き替えられるのかな。
 と、いきなり思ってしまったので、どうでもよいところに注意がいってしまう。どうして男運が悪いんだろう、とか。お金持ちのおうちはすごいなあ、とか。
 香港のお家(豪邸である)が出てきたりもしていたのだが、1985年のテレビ放送のはずなのに、プロムナードでの収録シーンに思いっきりIFCビルが映って、ひっくり返りそうになる。IFCビルだけではなく、当時にはありえないビルが続々と。っていうか、それ、今年の冬の映像ではないのだろうか。ロケをしたのはえらいけど、CGで何とかならなかったのかなあ。「三丁目の夕日」のロケを六本木ヒルズでやるようなものだぞ、それは。

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 ぶれていて申し訳ないのだが、1985年の設定でこういう夜景はまずかろう、と思うわけです。ほんとに、こんな夜景がバックだったのだけれど。
 ああ、香港、行きたいな。

 で、歌はどうなることやら、と心配したら、歌の部分はテレサ・テン本人の吹き替えで安心する。しばらく聴いていなかったのだが、やっぱり上手だなあ。香港の民主化集会で「私の家は山の向こう」を歌うところ、画像はともかく、歌と歌詞で泣けてしまった。
 番組が終わって、そういえば台湾コンサートのVCDがあった、とかけたのだが、「カラオケ仕様」のためか、歌を覚えるのにはいいんだけど、伴奏が大きくて歌が小さいの。考えてみればCDは持っていなかったので、思わずアマゾンで注文してしまったのだった。お調子者である。
 原作の『私の家は山の向こう』、考えてみれば読み終えていなかったので、ちゃんと読もうと思う。

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空海さんとデート

 今日はお休み。とにかく、どこかへ行きたかったので、北海道立近代美術館に「空海マンダラ—弘法大師と高野山」を見に行った。

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 6月3日までのせいか、平日だというのに、けっこう混んでいた。でも、展示物の前の滞在時間はあまり長くない人が多かったので、意外とゆっくり見られた。それほど仏教には詳しくなく、気負っていったわけではないのだが、おもしろかった。
 ひとつは、空海さんその人。空海さんは、今までちゃんと知らなかったのだが、774年に生まれ、31歳で出家して遣唐使の第1船で唐に向かい、インドの高僧に梵語・声明・ヒンドゥー教を師事した後、真言密教第七祖から正統な密教を継承して第八祖の地位につき、20年の留学予定(長い…)を2年に縮めて帰国、44歳で高野山開創に着手、55歳で日本初の庶民の学校を設立し、日本初の辞書も執筆、62歳で入定した人だという。24歳で戯曲形式で儒教・道教・仏教を比較して(日本初の戯曲らしい)仏教の卓越性を論じたと言うから、さぞや優秀な人だったんだろう。
 この「日本初の戯曲」の直筆が展示されていて、感慨深かった。「弘法も筆の誤り」の人だから達筆であることもさることながら、直に書かれた字を通じて、人となりや情熱が伝わってくるような気がして。

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 しかし、これは漫画だ。
 唐に渡り、王義之の書の横に、口と両手両足で同時にすらすらと字を書く空海さん。

 もう一つ、感慨深かったのは、密教の教えを伝えるために作られたもの。密教は、たぶん、道具を媒介して生きながら即身成仏をするために、仏像の手の形から何から様式が厳密に決まっているそうで、それをまとめた巻物に、書き込みや仏具の絵が落書きみたいに描いてあって、ああ勉強したんだなあ、とか。
 鳥羽上皇の皇后が、上皇の冥福と自身の滅罪生善を願った直筆の写経も何かが伝わってくるようだった。一文字一文字に気持ちが籠もっているんだろうなあ。これもまた直筆の力。
 「日本最古の彩色曼陀羅」の実物(4メートル四方)が来ていたのだが、30分以上ずーっと見ていたのだけれど、これを使って真の世界を観想するのは面白かっただろうと思う。800年後の今ですら、色があせてよく見えないけど、見とれちゃうもの。
 仏像もいろいろ来ていて、憤怒の形相で「悪心を矯正する」不動明王や、大日如来さまに釘付け。

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 粗い心を捨てて慈悲の心を持ちなさいとでも言いたげな大日如来さま。実物の方がずっといいけど。
 でも、お寺じゃなくて、信心があるのかないのかわからない衆生にさらされるのはお気の毒な気もした。お寺の方がずっと似合うよな。ときどき、手を合わせているおばさまがいて尊いなあと思う。
 しかし、美術館のような場所ですら、そういうものを感じる人は感じるであろう迫力ではあった。800年の間、人の念(それもかなり濃いやつ)を受け止め続けてきたんだものねえ、いろいろこもっているだろうなあ。霊感がなくてよかったな。金剛峰寺、行きたいな。

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 おまけ:インドで遭難した三蔵法師の夢の中に激励に現れたという「深沙大将」。
 こわいんですけど。実はいい人なのか?

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