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コンサートホールとしてのアルテピアッツァ

 前項のつづきになるのだが、アルテピアッツァ美唄に行ったのは、「林峰男チェロリサイタル」のためなのであった。毎年初夏から夏にかけてのよい季節のよろこびの一つ。
 アルテ・ピアッツァは、年に何度か音楽関係で行っている。何度か書いているのだが、もとは小学校だったののが、ギャラリーとホールになっていて、ホールはもと体育館だった。

20070610arte1

 後ろから見ると、こんな感じ。
 体育館はホールとしてどうなのか、という意見もあるかと思うのだが、これがとてもよいホールなのである。
 建物のたたずまいも、安田侃さんの彫刻も、音もよい。

20070610arte2
 安田侃さんの作品が反響板になっている。
 
 そして、すばらしいのは、独特の暖かさ。小学校の体育館の残存記憶めいたものがあったり、演奏者と客席がひとつづきでとても近いこともあったり、椅子が丸太と天然木の板(後ろの席にいくにしたがって高くなっている)だったりすることもあるのだが、もうひとつ、外とつながっていることが大きな魅力のひとつだと思う。
 夏は窓が開けてあるのだが、鳥の声が入ってきたり(今回はうぐいすがずーっと鳴いていた)、窓の外を通る人が中をのぞきこんでいったり。

20070610arte3

 日の光が刻々と変わっていったり。
 昨日は、ちょうど夕暮れどきで、黄金色の日の光に、ブルッフの「コル・ニドライ」が溶けていくようで、まるでこの世ではないような、いわくいいがたい気持ちになったのであった。
 もちろん、演奏がいいことはいうまでもなくて、ヴァレンティーニもベートーベンもヒンデミットもカサドも素晴らしかった。自分にとって、林峰男さんの演奏はチェロのスタンダードになってしまっている。年に1度(幸運なら2度)近くで聴けるのは本当に幸せなこと。
 外が銀世界でも素敵だろうな。

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コメント

きたきつねさま!「アルテピアッツァ広報大使」ありがとうございます。
謝礼は、次回カフェでコーヒーなぞを(笑)。
あの体育館は天井が「放物線」で設計されています。
それが図らずも音響に関係しています。
音が天井から集中して反射されます。
床が固い木材であること、そして(座っていらっしゃる方にはすみませんが)椅子が板一枚の簡素なもので、
音の反射を吸収しにくいこと、
などなどでとても響きの良い空間になっています。
もしかして正面の安田侃氏の彫刻も反響板の役割を果たしているのかも知れません。
(そうだとすると、どこのホールよりも高価な反響板です!・・笑)
弦楽四重奏などでは、響きが厚く、演奏者にとっては大変なホールでもあるようです。

天井も高いので、ヨーロッパの教会のように、合唱の演奏にも向いています。
少人数のアカペラの声楽アンサンブル(昨年札幌のテレプシコーレが演奏してくれましたが)など
とても良いと思っています。

それから、ピアノはヤマハですが、毎回の演奏会には札幌から調律の方をお願いしてチューニングしています。

音楽専用ホールではありませんが、これからも素晴らしい演奏が続けてゆけますようにNPOも努めてゆきたいと思います。
で、アルテピアッツァがこれからも存続してゆける基盤を作ってゆけるようにアルテピアッツァへのご協力をお願いする次第です。
NPO会員(将来的には「アルテピアッツァ市民」としたいと思っています)に是非ご参加ください!

投稿: びばいのゴーシュ(NPOアルテピアッツァびばい理事) | 2007.06.11 12:45

ゴーシェさま
いつもありがとうございます。
広報はNPO会員のつとめです!
これで来てくださる方が増えれば何より。
ステージ後ろの安田侃さんの彫刻は、
ぜったい反響板だと思っていました。
たしかに高価な反響板ですね(笑)。

投稿: きたきつね | 2007.06.11 23:06

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