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千葉真一はすごかった

 千葉真一が引退するという。
 NHKの生番組で発表し、先日引退会見があった。「千葉真一」の名前は今後使わず、教育の道に進むか、あるいは、俳優をやるとしても他の名前を使うらしい。アクション俳優は引退ということなんだろうな。
 狙ったわけではないと思うのだが、深夜にwowowで千葉真一特集を放送している。なんだかwowowのまわしものみたいだけど、最近の民放はほとんどwowowしか見ていないのよ。
 で、連休ということもあって、なにげなく見始めてしまったのだが、これがすごかった。
 まず「沖縄ヤクザ戦争」。たぶん主役じゃないと思うのだけれど、むちゃくちゃチャーミング。組長の役なのだが、ナイトクラブのテーブルの上で三線に合わせて武術の型を舞おうが、むごい場面でアイスキャンデーをなめていようが、チャーミング。アクションも、さすがジャパン・アクション・クラブの創始者である。ストーリー自体ぶっとんでいて、つい最後まで見てしまった。引き続き放映された「空手バカ一代」(眠かったので録画して後から見た)は、ストーリーはどうしようもなく、最後のシークエンスは「燃えよドラゴン」の鏡の間のシーンそのまんまだったのだが、乗りが往年の香港映画なのである。ロゴがほとんど「柔道龍虎房」だし。

20070717chiba
 「空手バカ一代」。
 そのクリスマスの飾りみたいなのは何?

 というか考えてみると、香港映画って、たしか往年の東映映画に影響を受けているのよね。似ているのも当たり前か。ともあれ、やみくもな勢いは今の邦画にはないものである。そして、やみくもな勢いは、愛してやまない香港映画の属性なのであった(香港映画には今でもあると信じたい)。
 で、昨晩は「ゴルゴ13九龍の首」。録画したのを最初しか見ていないのだけれど、タイトルから推察したとおり、香港(それも昔の香港)が舞台(嬉)。そして明日は、いよいよ倉田保昭先生と共演の「マスター・オブ・サンダー 決戦!封魔龍虎伝」である。(追記:期待して見たら「駄目な邦画」の見本のような映画だった。こんな映画にお二人の名前を使ってはいかん!と思う(怒))。
 千葉真一というと、その昔の「キイハンター」(「全員集合」を見たら寝なければならなかった子供にとって憧れの番組)の印象が強いのだが、今にして思うと、当時は若くて、香港テイスト満載の人だったのね。
 「風雲」にスターとして出演したのも当然といえよう。
 また香港映画に重鎮として出ないかなあ。ともあれ、今後のご活躍を祈るばかりである。
 「風雲」、観ようかな。 

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コメント

今晩の「直撃地獄拳 大逆転」もすげえ面白いので、ぜひ見てください。キーハンターも今見ると、千葉ちゃん、とても若くてチャーミング。軽めの芝居が似合うんですよね。

投稿: のーとみ | 2007.07.18 00:40

のーとみさん
お返事が遅くなりました。
「直撃地獄拳 大逆転」、観たかったのですが
裏の「マチュピチュ」を録画するため、
今回は断念したのでした。
しかし、wowwowは再放送するので、
刮目して待ちたいと思いますっ。

投稿: きたきつね | 2007.07.19 23:09

こんにちは、きたきつねさん千葉真一引退驚きました。時代劇好きな私にはやはり彼は『影の軍団』なのですが、香港ノワール『男達の挽歌1、2』も大好きなので、テイスト的にジャッキーよりブルースで濃く若くチャーミングな千葉真一?見てみたいです。

投稿: 白玉 | 2007.07.21 14:48

白玉さん
お返事が遅くなりました。
「影の軍団」!そういうのもありましたね。
若い頃の千葉真一は、
それはそれはチャーミングなのですが、
出ている映画に当たりはずれがあるように思います。
のーとみさんのコメントにある「直撃地獄拳」は、
面白そうなので是非見ようと思っているのですが。
80年代の香港映画に出て欲しかったです。ほんとに。

投稿: きたきつね | 2007.07.22 23:36

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