石峰寺
京都では、お寺や神社には幾つ行けるかわからなかったのだが、結局、東寺と稲荷大社、石峰寺に行くことができた。
石峰寺は、稲荷大社から歩いて行ける。稲荷大社の脇から道を南に向かって歩いていくと、行き着くことができるのだが、途中通った道が、お墓の真ん中を突っ切る(墓地を通るというより、道の両脇にお墓がある、という感じ)ので少々びびった。北海道はちょっと辺鄙なところに墓地としてまとまっていることが多いのだが、内地は、お寺の境内や、田んぼのそばなど、日常的な場所にお墓が混じっていることがあって、車窓から見て驚くことがある。それにしても近すぎ。「陸軍歩兵」だった方など古いお墓もあったし、お彼岸だったし。
とにかく、歩いていくと看板があって、上っていくと、
赤い山門がある。
ここは、伊藤若冲先生が庵を結んだところで、若冲先生のお墓と、筆塚と、若冲先生デザインの五百羅漢がある。だから来たかったの。
まず、受付で拝観料を払う。蚊が多いとのことで、おばさまに虫除けスプレーとうちわを勧められる。こぢんまりしたところで、とても暖かい感じの受付だった。
それで、まず、若冲先生のお墓にお参りしたあと、五百羅漢を見に山に分け入る。少し歩くのだが、いただいたパンフレットから予想したよりは遠くなかった。
五百羅漢は、
竹に囲まれた山の中に、釈迦誕生、来迎諸菩、出山の釈迦、十八羅漢、釈迦・文殊・普賢の説法、托鉢修行、涅槃など、さまざまな場面に分かれて、若冲先生デザインの羅漢さんたちが佇んでいるのだった。
こんな人とか、
こんな人とか。
表情は、それはもういろいろ。「禅境を好み仏世の霊境を化度利益することを願い」とパンフレットには書いてあるのだが、若冲先生は楽しんで作ったのではないかなあ。写真をとてもたくさん撮ったのだが、多くて載せきれません。
あのおかしくもまじめな「野菜涅槃図」(大根のお釈迦さまを囲んで野菜の羅漢が悲しむ図)もここで書いたのかなあ。この山は、若冲先生がお散歩した山なんだろうなあ。庵はどの辺にあったんだろうなあ。
近所のお家からテレビの音(新内閣組閣情報だった)が聞こえてくるぐらいの距離ではあるのだが、静かで、連休というのに人もいない。竹に囲まれて若冲先生を偲びつつ、しばらく時間を過ごしたかったのだが。
蚊が多かったのであった。とても。
受付のおばちゃんの心遣いは伊達ではなかった。団扇のおかげで腕はまだよかったのだが、足を刺されまくって、後で数えてみたら、右足首周りだけでも20カ所。いまだに痒い。
後ろ髪を引かれつつ、お山を後にしたのであった。
| 固定リンク
« 京番茶 | トップページ | 「ROME」終わる »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
京都、玄人の歩き方ですね!(笑)。
羨ましい!!
今年は暑さのためでしょうか、まだ蚊が活動中なのですね。
本州の蚊は、北海道のモノとは違って強力です。
むこうで刺されて、こっちに帰ってくると北海道の蚊がかわゆく思えますね。
早めにステロイドの軟膏で炎症を抑えたほうが良いと思います。
跡が残りますよ。
以上老婆心(老爺心)ながら・・・笑。
投稿: びばいのゴーシュ | 2007.09.28 14:50
京都は、ぜんぜん詳しくないのですが、
趣味に走ったほうが、人ごみに合わずよいようです。
虫さされは、おかげさまで、かなりよくなりました。
投稿: きたきつね | 2007.09.29 22:12