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「酔拳」(日本語吹き替え版)

 もう、長いこと、血中中華分が大幅に不足していた。特に映画。いや、自覚症状はあったんだけれども。DVDもたんとあるのだけれども。なかなか落ち着けなかったのよね。気がついてみると、何もしないでテレビの画面を見られなくなっていることに気づき、愕然とする。テレビ(録画・DVDも含)をつけているときは、なにか他のこと(片付けものとかパソコンとか)をしていることが多かったのだなあ。
 これはいかんということで、かねて懸案の「酔拳(ワープロで一発変換されて驚く)」日本語吹き替え版を観る。いままで発売されていたのは字幕のみだったので、吹き替え入りが出たら買おうと思っていたの。
 できれば、テレビ放映時の日本語音声がよかったのだが、新録音。お師匠さまは小松方正さんがよかったんだけどなあ、でも、新録音の青野武さん(ヤマトの真田さんだ)もよかったと思う。しかし、新録音にもよい点はあって、今までテレビではカットされていた部分も日本語音声である。「プロジェクトA」は、テレビ版音声だったのだが、カットされていた部分は広東語だったので、設定を間違えたかと思って一瞬あわてる。
 さて、念願の日本語吹き替え版だが、何というか、日本語でまったく違和感がない。たぶん、テレビ放映で何度も何度も観て、さらに、録画したのを何度も何度も観ていたせいだろう。
 しかも、カットしていた部分(たとえば酒を飲みながら漢詩をうなるシーンは初めて見たと思う)も含めて通してみたせいか、こんな話だったのか、と改めて思ったり。懐かしさと新鮮さの両方が味わえる。
 記憶では、最後のカンフーシーン(閣鉄心がかっこよい)の印象が強かったのだが、

20070908a
 ジャッキーとお師匠さまが知り合ってすぐ、ジャッキーが逃げ出そうするシーンのからみも見応えあり。お師匠さま、ところどころスタンドインかと思われるシーンもあるのだが、身のこなしが軽い軽い。さすが、イエン・ウーピンの父君である。

20070908b
 どうしても注目してしまう「意地悪な兄弟子」石天。ほくろの毛がチャーミング(お約束)。
 おかげで、「英雄本色(男たちの挽歌)2」のルンさんを見ても、「兄弟子、渋くなったなあ…」と思ってしまう。

 そして、 全編を通じて思うのは、「酔拳」が血となり肉となっているということ。思い返せば、香港への愛はこの作品から始まったといっても過言ではないのだなあ。78年制作なので、ほとんど30年前である。

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コメント

そーですかぁ、30年かぁ。
そんなになりますかぁ。う~ん。
確かに色々な思い入れがある作品です。私にとっても。
そーかぁ、30年かぁ(しつこいですね)

投稿: 福々 | 2007.09.09 19:57

30年ですよ…
計算したとき、思わず愕然として、
あとで計算間違いじゃないかと思ったのですが、
やっぱり30年。
「酔拳」は、現在の香港愛好層形成に資するところ大だと思います。

投稿: きたきつね | 2007.09.09 21:57

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