「ROME」終わる
ああ、金曜の夜の楽しみ「ROME」が終わってしまった。
気がついてみると繁忙期に入っていて、おまけに遊んでから帰ってきたので、帰ってテレビをつけたら、最終回の終盤、ヴォレヌス隊長とプッロが並んで馬車に乗っているところだった。そのまま見てしまい、泣き、その後、録画したのを全部見てしまったので、今日は使い物にならず。繁忙期なのに。
制作側はさすがに心得ていて、ヴォレヌス隊長は、しゃっきり軍人だし、プッロとも再会するし、二人で一個小隊全滅させるし、引いた伏線を回収しまくりというか、以前のシーンを彷彿とさせまくり。ぜったい意識してやっていると思う。隊長とプッロとカエサリオンが馬車に乗っているところは第一話でオクタビアヌスを拾ったところとかぶるし、アティア様を先頭にバルコニーに出て行くところは、ユリウス・カエサルの凱旋式とだぶるし、終盤のオクタヴィアヌスの「お互い長い旅をしてきたな」には、いろいろなことを思い出して号泣である。
それにしてもオクタヴィアヌス、役者が交代した当時は、少年のころの方がよかったと思ったが、額から下がアップになると、大理石の彫刻みたいな綺麗な顔で、血も涙もない感じがよく出ている(頭の形に問題ありか?)。
ローマで見た「神官姿のアウグストゥス」を思い出した。
アティア様は、思いがけなく純情で(オクタヴィアから「乙女のよう」と言われていた)、あのしょうもないアントニウスがほんとに好きだったんだなーとほろりとする。そして、最後の復活はあっぱれである。そりゃあ、セルウィリアとか、すごい女たちから呪いをかけられてきたんだもんねえ、小娘のリヴィア(夫君オクタヴィアヌスと趣味が合いそうでよかったことだ)など歯は立つまい。
しょうもないと思っていたアントニウスも、なかなかよい役だったと思う。情けないながらも憎めない。アントニウスにとってはヴォレヌスが一番信頼できたんだろうなあ。自害を手伝ったのは奴隷ではなくヴォレヌスだったのね(史実ではないけれど)。ちゃんとローマの軍服に着替えさせて座らせる隊長は、本当によい部下である。
そして、ヴォレヌス隊長、ああ、隊長。あれは隊長にとってハッピーエンドだったんだろうか。最後まで映らなかったので、もしかしてと淡い期待を抱いたのだが、プッロの表情から察するに駄目だったんだろうなあ(泣)。
プッロは、相変わらずよい役である。隊長がカエサリオンに話している父上像は、それはプッロのことだろう。二人が再会したところからは、鼻の奥がつーんとして泣いてしまう。ああ、ほんとによい主役であった。
しかし、「ROME」は、主役ばかりではなく、脇役もよかった。奴隷の身でありながらユリウス・カエサルの片腕で、その後自由の身になったポスカとか。アントニウスにいいように使われ、エジプトに渡って化粧していたときにはどうなるかと思ったが、ちゃっかり帰ってきたし、奥さんとも円満そうでなにより。
そして、隠れたファンが多かったであろう
広場でおふれを読み上げるおっちゃん。ぷるぷるしたアクションがツボ。
最終回は2回も出てきた。
ああ、来週からは続きが見られないのだなあ。日本版DVDは3月に出るらしいのだが、録画したのとアメリカ版DVDで、また初めから見ることにしよう。繰り返して見ると、絶対おもしろいと思うの。
かなり前に、rivarisaiaさんから「プッロになりきる」宿題をいただいているのだが、今はちょっと書けそうにないので、もうちょっとご猶予を。
まあ、プッロは、隊長と違って、幸せに暮らせると思う。あのように生きられたら、幸せであろう。
| 固定リンク
« 石峰寺 | トップページ | あわてないあわてない »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
あはは! すいません。気が向いたらでいいので、
気にしないでくださいましねー。
それにしても、隊長は最後まで頑固で結局ヤマネも食べられなかったよ.....(泣)エジプトから早く逃げて〜!と思っていましたが、やはり隊長は真面目であった。アントニウスにしてみればすばらしい部下だったと思う。
おふれを読み上げるおっちゃんはひそかにファンです。あのアクションをいつか何かで使ってみたいです。
投稿: rivarisaia | 2007.09.30 03:43
いやー、プッロには、いっぺんなってみたいと思ってはいるのですが…。すみません。
結局、隊長はアントニウスの、プッロはアウグストゥスの、もっとも信頼できる人物だったんですよね。
アクティウムの海戦のカットぶりには笑いましたが、
おふれのおっちゃんといい、見ている側のツボをきちんと突く作り方をしているドラマでありました。
ああ、来週からさびしい〜。
投稿: きたきつね | 2007.09.30 21:42