『This is Hong Kong』
札幌駅西口の弘栄堂は、駅の中の書店ではあるのだが、旅行本の棚がなかなかよい。さらに、現在、旅の本のフェアをやっている。朝8時から開いているのも偉い(しかし、夜9時の閉店時間には容赦なく閉まる)。
その旅の本のフェアの中に、絵本の一群を発見した。すべて『This is 〜』で始まる、お国めぐりの本。
「Hong Kong」が1冊だけあった。
こんな表紙。
開いてみると、町並みがやたらクラシックである。
油麻地のあたりかなあ。湾仔かも。
九龍から見た夜景はこんなだし。
ビクトリア公園からは、タイガーバーム・ガーデンの白い塔が見える。
実は、これ、原板は1965年発行なのだった。60年代の様々な風俗が暖かいタッチで描かれていて、なんだか涙が出そうである。懐かしい懐かしい風景。
著者は、チェコ出身のミロスラフ・サセック。『This is 〜』シリーズで人気を博したらしい。
アジアは香港だけだけれど、ほかにも、『ローマ』『ニューヨーク』『パリ』『ロンドン』『アイルランド』などなど、いろいろな地域がある。立ち読みしてみると、ローマなんて今とほとんど変わらないのね。ニューヨークもツイン・タワーがまだ建っていないので(嗚呼)あまり違和感がない。
香港がいかに変わってしまったかを、しみじみと感じたのであった。
オールド・香港、行ってみたかったなあ。現在の香港にも、もちろん行きたいけれど。
『This is Hong Kong(ジス・イズ・ホンコン)』
著者:ミロスラフ・サセック
翻訳:松浦弥太郎
発行:ブルース・インターアクションズ
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