久々の「ツイン・ピークス」
「ツイン・ピークス」が一世を風靡したのはいつだったろう。クレジットを見ると1990年なのだが、日本公開はその後で、当時はwowwowは見られなかったので、たしか夜中に民放で見た。あのころは確かバブルが崩壊する前で、チェリーパイだのツインピークスツアーなんぞが注目されていたっけ。
シーズン1が出たきり久しくDVDが出なかったのだが、先日、ついに「シーズン2」と全話揃った「ゴールデンボックス(通称「金箱」)」が出た。なぜか家には金箱があり、この連休中ずっとかかっている。
やっぱり変な話だ。
とっても変だけど有能なクーパー捜査官。
とことん変なローラの父リーランド(中の人は演技力を要求されただろうなあ)。
前半からおかしかったが後半いっちゃった揚げ句いい人になってしまうベンジャミン・ホーン。
ネイディーンは変だけど、今見るとかわいいかも。
若者たちは揃いも揃ってお馬鹿さん。始末に負えないのは一見おとなしいドナとジェームズだと思う。今見ると、オードリーは健気で意外とまともだ。
R&Rダイナーの美人2人は揃って男運が悪く、登場するカップルで問題のない者はない(世の中そんなものか)。まともさと誠実さを体現しているようなトルーマン保安官も大変だ。
町の人口は5万人ちょいで、デパートがあったり病院が立派だったりするわりには、人々が集う場所がR&Rダイナーとグレート・ノーザン・ホテルばかりで、そのあたりも謎(ストーリーの都合か)。カナダの国境に近い田舎町で人間関係は狭くてぐちゃぐちゃな雰囲気。
しかし、その変さにはまって見続けてしまうのね。15年経って見直してみると改めて新鮮。
昔の放送当時は「誰がローラを殺したか?」という謎解きがメインだったと思うのだが、昔も今も変な人々を堪能するドラマだと思う。全29話で、17話でメインの殺人事件に決着がつき、その後、ますます妙な展開になってぐだぐだになって終わる。現在かかっているのは第20話なのだが、変という意味では、犯人捜しというベクトルがなくなった18話以降の方が変で、かえって見応えがあるかも。
「金箱」にはポストカードが12枚ついていて(全部で61種ある)、のっけからデニース捜査官が出てきて笑う。女装がやみつきになった優秀な麻薬捜査官で、演じるはフォックス・モルダーことデヴィッド・ドゥカブニー。おかげで、「Xファイル」でも女装するような気がしてしかたなかった。
下のポストカードは保安官事務所のメンバーで、右端のホークが昔も今も贔屓である。口は悪いけど意外にいいやつだった鑑識担当のアルバート捜査官も悪くなかった。考えてみれば、当時はCSIなんてなかったんだよなあ。
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