久々の「やりび」
今年は香港に行けないのである。年末は京都に研修に行くから。自分で決めたこととはいえ、年末に香港に行けないことが辛くて仕方がない今日この頃。すでに細胞にすり込まれているのね。
それで、香港映画はあえて見ないようにしていたところもあるのだが、しかし、もう限界だ。血中香港濃度ほぼゼロだし。
数日前から「心の侠指数」が上がってきていたこともあり、今日はどうしてもジョニー・トー。最近wowowで「黒社会(エレクション)」の宣伝をやっている(1月9日に放送する)のが拍車をかけている。今日はくたびれて定時に帰ってきたので、冬の夜長は香港電影である。やっほー。
トー先生もいろいろあるが、今日は「やりび」すなわち「(火倉)火(ザ・ミッション 非情の掟)」の気分なのだった。冒頭「やりびのテーマ」がかかると、思わず踊ってしまう。ああ、なんてかっこいいの。
裏社会の掟に生きる男たち。黄秋生さん、林雪、呉鎮宇、張耀揚のおなじみの面子。命をねらわれるボスの警護に寄せ集められ、友情が芽生えてしまう。ストイックな侠の物語。最初に出てくるのは林雪だったんだなあ。オールバックのせいか、若いぞ。張耀揚はいい奴だ。
目を離す隙がまったくない緊迫感あふれる一本道映画。この密度で90分足らず。すばらしい。
次は当然「放・逐」である。
VCDのDisc1はこの写真だったのか。
いい写真だ(涙)。
違う話なのだが、出てくるメンバーや話の構造は「やりび」に似ている。様式美に磨きがかかり、笑いの入れ方とか音楽に余裕が出てきているのね。7年経って、みんなよい年の取り方をしているなあ。ああ、文句のつけようのないかっこよさ。「1トンて何斤だ?」のシークエンスも好きだけど、その後の秋生さん・ジャンユー・張耀揚・林雪・リッチーそろい踏みで鼻血が出そうである。
「やりび」も「放・逐」もハリウッドでリメイクするのはぜったいに無理。監督と俳優と街が作っている映画だもの(ざまあみろ、と思う)。
ああ、「神探(マッド探偵)」が見たいなあ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント