メメント・モリ
昨日、職場の先輩が亡くなった。
今の職場で働くようになってから、ずっとお世話になっていた方で、それはそれは人望があった。
よくない病気で長い間入院していらしたので、知らせを聞いたときには「ああ」と思った。
信仰を持っていらしたので、きっと今頃は、神様のところで苦しいこともなく楽々として、いろいろ話していることだろうと思う。話している声が聞こえるような気がする。
「ローマ」で、ヴォレヌス隊長がアントニウスに「死後の世界はあるかと思うか」と聞かれて、「思います」ときっぱり言い切っていたけれど、やっぱりあるような気がする。この世界で少し時間を過ごして、違うところへ行くのだと思いたい。この人生は他の世界からの旅行のようなものなので、袖すり合うも他生の縁、旅先で過ごすようにお互い気持ちよく過ごして、ちっとはましな旅をして戻りたい。
私は神様はいるけど宗教によらず結局は一緒という(たぶん)典型的な汎神論者だが(神仏習合の国だし)、決めておいた方が後の人が楽かもね、と思ったり。プライドやお金を求める神様じゃなくってねオーソドックスなところを。
…などと、思ってはいたのだが。今日、職場に出て、連絡調整をしたり書面を作っていたら、やっぱり駄目だったわ。今までいた人が永久に不在になるということは、やはりとても辛いものである。
ご冥福を、というありきたりな言葉は使いたくないけれど、今は楽々と楽しく過ごしていらっしゃるであろうことを心から信じています。今までお疲れさまでした。そして、本当にありがとうございました。
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