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よしながふみに外れなし

 気がついたら、よしながふみさんの本が集まっていた。
 
20080120book
 最初に買った2冊。

 1冊目は対談集の『あのひととここだけのおしゃべり』。やまだないと×福田里香、三浦しをん、こだか和麻、羽海野チカ、志村貴子、萩尾望都先生というメンバーで、これがめっぽう面白かった。
 たしかに白泉社ははみだしていた(そして私は白泉社のマンガで育った)、とか、たしかに少女マンガの志向ってバラバラだけど、それは抑圧のポイントが違うからなのか、とか、男性は離婚マンガを書きたがらないのか、とか、確かに大島弓子先生は知的男子に誤読されているかも、などなど。対談の内容も面白いのだが、それより何よりすばらしいのは、仕事に対する姿勢である。
 『大奥』はよくできたSF。赤面疱瘡という病で男子が激減した江戸時代、男女が逆転した世界がきっちりと描かれている。吉宗がかっこいいんだけどね、職を全うする人々の腹のくくり方、伏線の引き方(村瀬正資とか、「お万好み」の裃とか)がよい。江戸幕府の全将軍を描きたい、とどこかで読んだ気がするので楽しみなのだが、掲載誌が隔月なので進行が遅いのが難。
 『フラワー・オブ・ライフ』は高校生物語。武田さんと山根さんが他人事ではない。花園くんと三国くんには、よい大人になってほしいものである。
 『西洋骨董洋菓子店』は、最後の4巻になって、伏線がすべて回収されるのがすごい。そうなんだよね、トラウマって解決しないんだよね。橘には幸せになってほしいものだ。小野はなーどこまでも薄幸そうだよなー。それでも生きていくしかないんだけどさ。よい男の見本市みたいな作品だが、ケーキ好きの一見ニヒルな警察の人と、同じく甘もの好きの刑事が好き。
 『愛がなくても喰っていけます』『きのう何食べた?』など、食べ物の描き方には既に定評がある。どれもこれも美味そう。またその使い方が秀逸。食べるという行為は腹の底を見せることだというのは福田里香さんが書いていることである。
 作品を並べてみると、とっても優秀な人(橘とか、有功とか『きのう何食べた?』の筧とか『民法』の主人公カップルとか)がよく出てきて、それも興味深い。

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コメント

おはようございます。
私は『西洋骨董洋菓子店』を初めて読んだとき、ゲイにきちんと意味のある漫画である事に非常に驚いたものでした。(笑)今でも一番好きかも。
女性視点の『愛すべき娘たち』、子供がメインの『子供の体温』も目線が変わって、また素敵です。

>>作品を並べてみると、とっても優秀な人
あ!本当ですね、気付きませんでした。
確かにツッコんで考えてみたい所かも。

投稿: | 2008.01.22 06:38

こんばんはー。
『西洋骨董洋菓子店』は、一番最近読んで、
今いちばん繰り返して読んでいます。
4人衆のバランスがすばらしい。
『子供の体温』はまだ読んでいないのですが、
『愛すべき娘たち』はいいですね。
女性陣もですが、健ちゃんと順ちゃんがまた。
「優秀男子」はぜったい影があって、
対照的な男子がセットになっているのががミソだと思います。

投稿: きたきつね | 2008.01.22 21:59

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