「色・戒」
やっと「色・戒(ラスト・コーション)」を観た。最終日の最終回。やや年配のカップルと一人客多し。
予想より全然すごくないじゃないか。というか、あれは必然でしょう。『週間○春』の記事はつくづくと最低だったな。
物語は、第二次世界大戦中、日本軍の侵攻が進みつつある時代。香港に留学した主人公はそこで抗日運動に身を投じることになる…という話なのだが、学生さんの抗日運動、気持ちはわかるけど、観念的というか、どうしても上滑りで、リーホン「僕たちは幼稚だった」、いや、まったくその通り。最前線で文字通り身体を張っていたのは湯唯ちゃん演じる佳芝ちゃんだけじゃないか。相手があんな男であんな顛末じゃ浮かばれまい。まして、あの時代の中国では。上海に戻ると、今度は大人の組織に利用されちゃうわけだし。
片や、諜報機関で働くトニーさん演じるところの易先生の心の中もまた不毛であったに違いなく、そんな佳芝ちゃんと易先生が惹かれあってしまうのも納得である。登場人物の独白はまったくないのだが、佳芝ちゃんの抱え込んでいるのも荒涼としたものなのだろう。切ないねえ。
観ていて思った細々。
・レパルス・ベイのザ・ベランダ(だよね?)から
トニーさんのアップがたくさんあって眼福
・佳芝ちゃんの演技力はすごい(映画だけど)
・なんで学生がテーラーやレストランを知ってたの?
・湯唯ちゃんはノーメークのほうがいいと思う
・リーホンはメークが似合わない
・湯唯ちゃんとリーホンは顔が似ている
湯唯ちゃんは浅田真央も入っている
・麦先生は北の湖似
・トニーさんは足が速いなあ
・それにしても指輪の趣味はあまりよくない
・嶺南大学は香港大学ロケだよね
オールド香港が出てきて嬉しい
一部マレーシアロケなのかな?
・犬に萌え萌え。
ファーストシーンがシェパードで、
易家の愛犬はグレートピレニーズだ!もふもふ。
・お茶映画である。
青絵の蓋椀もいいが(緑茶かなあ)、
易先生の机上の茶壺が気になる
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