再織城市(おまけ)
忘れた頃の香港話の続き。
中環のハリウッド・ロードにある中区警署と域多利監獄を使った「再織城市」については、その1・その2・その3・その4・その5・その6・その7・その8と続いてきたのだが、どうしても書きたかったので「おまけ」を。
それは刑務所のトイレ。
撮るのはどうかとも思ったのだが、誰もいなかったので、撮ってしまったのだった。
中はきれいでブースが3つ。
しきりとドアは胸の高さぐらいまでしかなかった。
緑色の窓には金網。
その向かいにはシャワーブース。
ここは職員用だったのか、それとも囚人が使うこともあったのか。そういえば、花輪和一の『刑務所の中』にはお風呂のシーンがあったけど、ここはどうなっているんだろう。あまり不潔になっても虫や病気の心配があるだろうし。などと、いろいろ考えてしまう。
これは、警察署に残っていた張り紙。
「2003年4月3日から夏制服に切り替え」。
(追記:字が見えないので拡大可能にしました)
何度も書いているのだけれど、こんな昔を思い起こさせるものが何より貴重だと思う。そのままで管理して公開を切望。また行きたい。
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コメント
トイレの窓の内側よろい戸(?)も水色なんですね。色が古びているのもいい感じ。ところどころ、タンクが新しいのも、使ってきたんだな、って感じです。
ここはなんといっても警察という絶対に廃止にならない基本的官庁の建物だから、それでも今まで残ったのかもしれない。
古いものを遺すのは、日本でも、相当いろいろなくしてしまってから、保存運動が一般人にもひろがったのじゃないかしら。
まして私なんかは、香港からみたら外国人で、だからほんとに、「希望」するしかない。
映画をみて香港にいって、そのままの建物や街がすぐそこにあるのに感動した身としては、強く強く希望したいです。
投稿: ゆずきり | 2008.03.26 11:41
トイレの窓は水色というより緑がかった感じでした。
もう、「使っていた」感がリアルです。
(最後の写真、字が見えないので拡大可にしました)。
「香港地方街道指南」には「古」マークがついていて、「古跡」扱いなので、残るのではないかと希望しています。
どうかどうか、直接見られる機会がありますように!
投稿: きたきつね | 2008.03.26 21:50