熊川版「くるみ割り人形」
お見舞い、ありがとうございます。体調はぼちぼちです。
実は、今日は演奏会本番(札幌市内のマンドリン団体の合同演奏会)だったので、ちょっとぐったり。
パソコンや細かい字をあまり見られなかったので、起きているときのお友達はもっぱら映像だった。録画したのを見たり。家にあるDVDを見たり。その話追い追いしていくことにして、録画して見たバレエの話。実はバレエ好きなんである。
最近、wowwowで熊川哲也のバレエを毎週やっていて、今週は「くるみ割り人形」だった。
実は、チャイコフスキーの三大バレエで一番好きなのは、「くるみ割り人形」なのである。曲が好き好き。組曲ではなくて全曲版がいいのだが、ポップであると思う。ただ、これは舞台にするとけっこう難しくて、前半のクリスマスパーティーの部分がマイムばっかりで冗長になったり、後半のいろいろな踊りが出てくるところの処理がむずかしかったり。演出力がいちばん問われるかも。
今のところ一番好きなのはボリショイ・バレエのグリゴローヴィーチ版で、これは、NHKで見てレーザーディスクで見てDVDで何度見たかわからない。後半のおとぎの国パートが、ほかの版だと群舞だったりするのだが、これはお人形という設定で全部パ・ド・ドゥなのね。アダルトな雰囲気なのに人形ぶりがかわいいアラビアのお姉さんが好き。おまけに、くるみ割り人形の王子様役(後半変身する)がイレク・ムハメドフ(後でイギリスのロイヤル・バレエに移籍した)で、上手い上手い。
で、熊川版がどうだったかというと、たぶんグリゴローヴィーチ版を参考にしたんだと思うのだが、正直なところ今一歩であった。インタビューによるとオリジナリティを追求した「ファンタジーな」(君はイギリスにいたんだろう?とちょっと突っ込む。「ファンタスティック」って使わなかった?)作品にしたかったらしいのだけれどね。収穫は、狂言回しのドロッセルマイヤーさんがイケメンだったことか。熊川くんは相変わらずとっても上手いのだけれども。ほかの団員も上手い人が多い。しかし、Kカンパニーは彼が跳べなくなると痛いだろうなあと思ったり。
せっかく吉田都ちゃんが入ったので、都ちゃんが出るのが見たいなあ。その昔、たしか新国立劇場のこけら落としか何かだったと思うのだが、熊川くんと都ちゃんでやった「眠りの森の美女」がとてもよかったので、あれがもう一度見たい。
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