「Billy Elliot(リトル・ダンサー)」
東京では、香港レジェンド・シネマ・フェスティバルをやっているけど、行きたいけど、行けないので、せめて、おうちで香港映画祭りをしたいと思いつつ、帰ってきてBSでつい見てしまったら意外とよかった映画。
「Billy Elliot(リトル・ダンサー)」
イギリスの炭坑町に住むバレエが好きになってしまった少年ビリーのお話。炭坑はストライキの真っ最中で、お父ちゃんも兄ちゃんもストライキ中。ボクシングを習いに行く振りをしてこっそりバレエ教室に行き、女子にに混じってレッスンするビリー君。先生役のジェリー・ウォータースが男前である(女性だけど)。男がバレエなんて…と反対のマッチョなお父ちゃん、組合幹部で警察に追われたりする兄ちゃん。音楽を愛した母は既に亡く、理解してくれるのはバレリーナになりたかった婆ちゃんだけ…と思ったら、いい家族なんだ。これが。実は。
イギリスの炭坑町と芸術、というと「ブラス!」もそうなんだけど、イギリスの不景気や階級格差は日本の比ではないのだろうと思う。「トレイン・スポッティング」なんかも、行き場のない辛さがある(余談だが、「ローマ」のヴォレヌス隊長が出ていて、やっぱり堅物で薄幸だったので何とも言えない気持ちになった)。途中までバレエに熱中していくビリー君と炭坑のストがカットバックで描かれていくのだが、気がついてみると、みんなビリーを応援しているのね。「希望」なんだろうなあ。
女装好きのマイケル(いい友達である)、「白鳥の湖」の使い方(港のコンテナにこんなに合うとは!)など、ちょっとしたポイントがいい。

なんだ、いい映画じゃないか!と思ったら、英国アカデミー賞の作品賞・主演男優賞・助演男優賞を取り、米国アカデミー賞でも監督賞などにノミネートされていたのね。おまけに、主演のジェイミー・ベルって「ジャンパー」の人だったのか。最後にアダム・クーパーが出ることしか知らなかったのだが。
「リトル・ダンサー」という邦題がよくなかったのね。
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