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兜は変である

 rivarisaiaさんのこちらのエントリを見て、件の兜を画像検索してみたところ、変なものがいろいろ引っかかったので、記事にすることに決定。主なソースはこちらのサイトです。

 いや、武士の兜って、かねがね変だと思っていたのである。で、今回わかったのは、武士の兜には「変わり兜」というのがあることで、「変わり兜」とは、こちらのサイトによると、「自己顕示欲を誇大に表現するために、一般的な兜と非常に異なる姿形を兜の意匠に求めたもので、下克上の世といわれる室町末期から安土桃山時代に掛けて、各武将が競って着用したもの」なんだそうである。
 たとえば、

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 仏具を握る拳。

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 長い。重そう。

 そして、
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 ムカデ…。
 いったい何を顕示したかったのだ>武将。
 
 こちらのサイトの「鹿の角」「兎の耳」「燕の尻尾」「鯰の尻尾」というのも凄い。学芸会寸前。
 変わり兜については、スティッベルト博物館日本美術コレクションのアーカイブにいろいろ。「003」の「なた豆」も捨てがたい。ちなみに、このアーカイブ、東京大学のCOEプログラムの一環らしいのだが、他にもおもしろそうなコレクションがある。
 コレクターもいるようで、こちらあたりで買えるらしい。「着てよし!飾ってよし!お子様が成人したとき、互いに酒を交わしながら眺めることのできる鎧」だとのこと。

20090608kabuto7_2
 これなど、お手頃価格で18万円台だ。
 なんとかロボみたい…。

 と思いつつ、繰り返し見ているうちに、かぶってみたい気持ちがわかるような気もしてきた。「カブトムシ」みたい…とも思ったんだけどね。変わり兜を見越しての命名ならすごいぞ>カブトムシ。それにしても、兜の世界は奥が深そう。

 しかし、ダースベーダーは是非ここで作ってほしかった。というか、作ってほしい。売れると思うんだけど。

【追記】
 たまたま見たら、変な兜が山盛りだった。
 兜好き必見。

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コメント

やばいです....。兜にハマリつつある自分がここにいます。これが戦国バサラマジックなんでしょうか。大笑いしてたのに、「うむー。着用するなら、アレとコレがいいな...」とつい思ってしまうのはナゼ!

でも、ムカデはイヤです。どうしてムカデにしたのか。最初にこれを見て何を思ったのか、根掘り葉掘り聞いてみたいです。

投稿: rivarisaia | 2008.06.08 19:52

いやー、兜、奥が深いですねー。
上の18万円のは、正直かぶってみたいです。
そちらにも書きましたが、スティッペルト・コレクションの26番「南蛮兜(前立・鯱)」や、蛇型兜もかぶってみたい…。
しかし、ムカデは…ムカデは……「五毒拳」みたいなもんでしょうか?

投稿: きたきつね | 2008.06.08 22:38

【追記】
昨日から、雅な戦場風景が頭を離れないのですが、
「毛利殿の『鯰尾鰭』は遠くから見て目立ちますなあ」
「織田殿は拳ですか。迫力がありますな」
「それに引きかえ、齋藤殿の兜は地味ですな」
(振り向いた齋藤殿)「ふっふっふ…」
「おお!ムカデ」
「毒をもって毒を制すというやつですかな、ほっほ」みたいな、
やりとりがあったのではないかと思う次第です。

投稿: きたきつね | 2008.06.09 21:21

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» ベイダー卿兜は地味な気がした [春巻雑記帳]
先日、展覧会に行き、兜は変だというということに気づいたと書いたわけですが、コメント欄でららさんやきたきつねさんより、世の中にはいろいろな変兜、もとい変わり兜が存在することを教えてもらった次第です。 きたきつねさんのこちらのエントリにて教えてもらった「スティッベルト博物館日本美術コレクション」も堪能いたしました。「なた豆」やら「筋鉢兜(前立:火焔)」やら、ウケ狙いの部分があったのか、真剣と書いてマジと読むのか、武将のみなさんに伺ってみたいところです。そんな私はデッカイ鳥がついた「筋鉢兜」このペー... [続きを読む]

受信: 2008.06.08 19:48

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