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暗譜ふたたび

 時間の経つのは早いもので、前回こんな記事を書いてからほぼ1年が経過し、再び暗譜の季節がやってきた。しかも今年は例年より1ヶ月早く、準備期間が1ヶ月短い。一体いつ暗譜したのか自分でも謎。まあ、1日20分とか時間をとって、ばたばたと詰め込んだのだけれど。
 今回の方法は以下のとおり。
  1 今回は音源があったので耳で旋律を覚える
  2 どこでポジションが変わるとか身体で覚える。
  3 ここは直前と同じようなパターンだけど、ここが違う、という理屈で覚える。
 その他の方法としては、和声など理論で覚える、譜面を視覚的に覚える、などがあるのだが、視覚的に覚えるというのはどうしても駄目だ。音楽家の書いた本などを読むと、指揮者が頭の中で2ページいっぺんにめくってしまったために音楽が飛んでしまったなどとあって(岩城宏之さんだったか)、信じられないことである。音名で覚えるというのもあるらしく、音名で歌ってみたが、これもはかばかしくない。ので、本番で飛んだとき復帰できるかは身体と無意識に頼るしかないのであった。
 また、今回の曲が、年配の貴婦人のお喋りのような曲なのだが、おばちゃんのお喋りって、どこの国でも同じことを繰り返しているようでディテールが微妙に違っているのは共通らしく、うっかりすると、ラストなのに初めに戻ってしまったり2段ぐらいとばしてしまったり、覚えるにしたがって思わぬ罠が出現するのであった。おばさま、おそるべし。というか勘弁してください、伯爵夫人。
 本番は明後日。一応覚えたつもりでレッスンに臨んだところ、なぜそんなところで間違うかー、というところで間違うのだった。まあ、暗譜とはそんなもので、先に間違えておいたほうが落とし穴がわかっていいので、あとは出たとこ勝負である。会場は去年と同じなので、ステージ上のイメージもしやすいしね。落ちたらそのときはその時、伯爵夫人をうまいこと憑依させて、自分の音がよく聞こえればいいや。

20080620_4
 直接関係はないけど、今はアカシアの花の季節(そろそろ終わり)。
 アカシアの花の香りは空気が甘くなってよいのだが、今年はオホーツク高気圧が強いせいで天気が不安定で、なかなか晴れの日がないのが辛いところである。

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