オリンピック拾遺
締切があるのだが、ついつい見てしまうオリンピック。
開会式の「巨人の足跡」花火が事前に1年かけて作ったCGだった、とか、革命歌を歌った女の子が口パクだった、というのは、映画感覚で見ていたせいか、そりゃーアフレコやCGはありだよな、と思ってしまったのだが。またももにかるさんの記事で知った「ジャッキー・チェン、アンディ・ラウ、ニコラス・ツェ、ジョーイ・ヨンなどなどの明星大合唱が実は聖火点灯の後であって、しかし、帰る客の足止め&BGM扱い」というのは…あまりといえばあんまり。失礼すぎる。ちゃんと見たかった。いつ歌が入るか入るかと楽しみに待っていたのに…。くうう。
競技としては、単純に、速く泳いだ方が偉い、とか、遠くまで飛んだ方が偉いなどの生存直結系が好き。というか、球技や格闘技より単純系が好きということなのかもしれぬ。そして、オリンピックでもなければ見られないようなマイナーな競技がよいと思う。
先日、つい見てしまったのは、カヌーとフェンシング。
カヌーは、もう笑っちゃうような高低差のある大激流、しかも人工の「回るプール」で人が生身で入ったら助かるまいと思えるような激流を、オール1本でゲートをクリアしつつタイムを競うものだった。たまたま見たら、選手がいきなり沈没して水中で1回転したので、つい続けて見てしまった。初めて見たのだが、上手な人はすいすい進んで行くのね。山奥の川べりに住んでいる人には実用競技かもしれない。
フェンシングは、今日、日本の太田選手が銀メダルを取ったので少しは知られたのではないかと思うのだが、セッティングが異常にかっこいい。バックは照明を消して真っ暗、そこに浮かび上がる白装束の剣士。ヘルメット(マスク?)は網網だと思っていたら、溶接工か宇宙飛行士のヘルメットのように窓がついていて、しかも、相手に有効な攻撃をすると、ヘルメットの側面にランプ(赤か緑)が点く。
こんな感じ。
ステージの側面にも、勝った側の色のランプと無効な攻撃を示す白ランプが、あたかも何かのゲージのように点くので、何だか、コンピュータゲームを見ているよう。というか、思ったのは、「TRON(トロン)みたい〜」ということであった。
「TRON(トロン)」は、1982年にアメリカで制作された「世界初のフルCG映画」。天才的プログラマーであるジェフ・ブリッジスがふとしたことから電脳世界に取り込まれ、他のプログラムと協力して悪を倒すというストーリー。電脳世界がほとんどCG(実は手書きのアニメーションもけっこうあるらしい)で描かれるのだが、なにせ25年前の映画なので、往年のビデオゲームのような懐かしい感じのする画面。
予告編。
画像は、今にして思えば素朴ではあったりするのだが、話としては、ちょっと「マトリックス」に影響を与えたかもね、というところもある。しかし、どうしても笑ってしまうのは、電脳世界の「神」で、上の予告編にもでてくるのだが、
こんなお方なのであった。
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コメント
カヌーとフェンシング…まさに今回私もつい見てしまった種目です。カヌーおもしろい!そしてフェンシングは今ひとつルールをわかってないんですが、ランプには「おお〜」と思いました。
「TRON」ねえ、新しい映画ができるらしいですよ、ジェフ・ブリッジス主演で(たぶん2010年頃公開)。先日のアメリカで行われたComic-Conで流れたという予告編のリーク映像を見たけど、なかなかおもしろそうだったので、ちょっと期待中!
投稿: rivarisaia | 2008.08.13 23:30
おお、rivarisaiaさんも見てしまっていましたか!
カヌー面白いですよねー。
そして、フェンシングは地上のこととは思えない。
で、「TRON」ですが、25年後に新作が!
映像技術が全く違うから、作り直したい気持ちはわかります。
ジェフ・ブリッジスはどんな役柄なんでしょう。
映像とか設定は変えざるを得ないような…でも楽しみ〜!
投稿: きたきつね | 2008.08.14 00:16