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ベスト・オブ・香港映画

 昨日から、NHKBSで「英雄本色(「男たちの挽歌)」シリーズを放映中。昨日が「1」、今日が「2」、明日が「3」。
 実は、「2」は最多再生DVDなのだが(たぶん)、「1」は切なくて、なかなか見ることがなく、ふと手元のDVDを見たら封が切られていなかった。なので、久々に観たところ、

  大 号 泣

 やっぱり、これは名作である。
 周潤發の、前半3分の1(楓林閣に乗り込むまで25分しかかかってない)のチャーミングな笑顔、楓林閣でのかっこよさ、裏切られ落ちぶれた後半から怒濤のラストまで、もう、あまりの素敵さに鼻血が出そう。うまい、うまいよ發仔。やっぱり代表作だよ。レスリーも若くて(涙)少年にしか見えないし、ホーの心情、キンさんの人情、これでもかこれでもかという91分間のコンパクトなストーリー展開、最後の「當年情」がかかるタイミングのよさ、しかも、ところどころには往年の香港映画のべたべたが挟まっていて、これぞ香港映画ベストワンと呼んでも過言ではない。
 しばらく見ていなかったので、いろいろと発見もあって、80年代の香港の街とか(啓徳空港…)、「2」のマークコレクターのおっちゃんは「1」では贋金作りだったのか、とか、

20080930cinema1
 記憶以上にあやしいツイ・ハークとか、

2008093cinema2
 思った以上に出番が多かったジョン・ウー監督とか。
 思いっきり出演者にクレジットされてるし、ホーを見守る(つけまわす)おいしい役だし。監督なのに。

 で、これがベストワンなら、香港映画のベストって何だろうと考えたのが運の尽き。昨晩は寝るまでこのことで頭がいっぱいになってしまったのだった。実は、この間「甜蜜蜜(ラヴソング)」を観て、これはベストテンに入るよなあ、と考えたこともあって。

 「酔拳」は外せない。
 「無間道(インファナル・アフェア)」も。
 「新不了情(つきせぬ想い)」。
 シンチーは「食神」か「功夫(カンフー・ハッスル)」か迷うけど、「食神」かなあ。
 王家衛は「阿飛正傳(欲望の翼)」か「重慶森林(恋する惑星)」か迷う。初めて香港の劇場で観たという歴史性では「阿飛」だけど、「街もの」としては「重慶森林」だし。
 トー先生は非常に迷うけど、主役が林雪だし「PTU」か。
 「夏日福星(七福星)」は、勢いがあった80年代香港映画の象徴として是非入れたい。
 「1:99電影行動」は、ある意味、これほど香港らしい映画はないわけだし。
 …これで10本だ。
 まだ入れていないのがたくさんある。自分がらみの歴史性や監督・俳優で選んでいるみたいだけど。
 うーむ。

 ともあれ、今日は21:00から「英雄本色2」なので、用事は全部済ませて、ちゃんと観る所存である。

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コメント

懐かしい!啓徳空港!大好きでした。ここのやきそばが世界一美味しかった…(T_T)
香港映画ベスト10・ユンピョウも入れてもらえます?(笑)

投稿: わしじゃ! | 2008.10.01 09:45

おお、さっそくありがとうございます!
ユン・ピョウちゃんは「七福星」にしっかり出ています。
古めのカンフーものとマイケル・ホイが入っていないのが悔やまれます。
啓徳空港…よかったですよねえ…「男たちの挽歌」では、飛行機が降りていくところが映っています。
ご近所の九龍城では、まだおいしいものが食べられますね。

投稿: きたきつね | 2008.10.01 21:20

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