スルタンのお宝(その2)
繁忙期なのだが、命綱のように更新。
こちらの続き。
トプカプ宮殿の第三庭園まわりには、向かって右奥に宝物館、その手前にスルタンの衣装の展示がある。右側の建物は昔イエニチェリの宿舎だったらしい。向かって左には「聖遺物の館」がある。すべて内部は撮影禁止(なので写真はガイドブックを写したものなのである)。係員がなかなか厳しい。
前に書いたように、スルタンの宝物は、あまりに過剰で有り難みがなくなってしまったのだが、
スルタンの衣装はなかなかよかった。
いわゆる「カフタン」という外套で、儀式用は袖がとても長い。絵を見ると、袖の途中から手を出すみたい。夏用と冬用があって、冬用は裏が毛皮で暖かそう。その生地はまるで能装束のようで、草木や葉の衣装や、チューリップ(写真右上)など、模様がすてきだった。
たまげたのは「聖遺物の館」。
イスラム教関連の聖遺物をスルタンが集めまくっていたらしい。コーランが流れるモスク様の建物に
カーバ神殿の雨樋
カーバ神殿のドア
マホメットの剣
マホメットの上衣(金の櫃に入っている)
マホメットの歯(戦闘で欠けたやつ)
マホメットの足跡。28センチ。
そして、もっともたまげたのは、
洗者ヨハネの腕と手の骨。金のケース入り。
イスラム教はキリスト教やユダヤ教を包括するので、イスラムの聖者あつかいらしいのだが、洗者ヨハネって、キリストに洗礼を授け、サロメに嵌められて首を切られたんだよね。その腕って…。
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