電影1本目:「葉問」
旺角ブロードウェイにて「葉問」。
ドニーさん主演による詠春拳の元祖葉問の伝記映画。王家衛も同じ主題で作っていることで一時話題になった。こちらの監督は葉偉信(ウィルソン・イップ)。
お話は戦前編と戦中編に分かれる。
戦前編は、ドニーさん演じる葉師父のお家がとっても素敵。外から見ると教会のよう。中は、天井が高くて、基本は洋風なのだが、趣味のよいシノワズリという感じ。美術がよくて、戦中編のあばらやも素敵に見える。戦中編との対比なのだろうけれど、どうしてあんなに優雅な生活だったんだろう。お金持ちだったのか、葉師父。なぜ?ヤムヤムも出資を頼みに来るし。
戦前編は、師父がいかに強く人間ができているかということを示すエピソードが続くのだが、香港人はどっかんどっかん笑っていた(実は一緒に笑っていた。ついにツボが合ってきたか)。お食事が美味しそうでね。お茶映画でもあったりして、食後もお茶だし、大きな茶楼も出てくる(主は「功夫」の「平井堅」こと行宇)。それにしても、食後にすぐ戦うのは身体に悪くはないのか。
戦中編は、香港で日本人が一人混じって見るのはとても辛い。クレジットされていた池内博之はそれほど悪い役ではないのだが、その部下の佐藤(渋谷天馬という人らしい)がとても憎たらしい。お調子ものに見えた林家棟が実はいい役でね、もうけ役だなあ。日本語の発音がなかなかよいのが偉かった。しかし、あそこで「私は中国人でーす!」と日本語で言うのは相手を間違えていると思うぞ。日本語がわからないと笑いにくいけど、戦中編もけっこう笑っていたなあ>香港人。話の構造は「霍元甲(スピリット)」に似ているような。
ドニーさんは徹頭徹尾かっこよかったです。動作導演はサモ・ハンで、ドニーさんのアクションがたっぷり見られる。あんまり欠点のない役もどうかと思うけど。
戦中編があるから日本では公開しにくいかなあ。
エンドクレジットをちゃんと見たかったのだが、なにせ香港なので難しく、かろうじて、音楽が川合憲次さんなのはわかった。阿部寛と高松英郎を足して二で割ったような暴れ者はなんという人だったんだろう。
それにしても、同じ題材だとすると、どうするんだ?>王家衛。
【追記】
「阿部寛と高松英郎を足して二で割った」ような俳優さんは樊少皇(ファン・シウウォン)さんのようです。an-anさん、ありがとうございます。伊武雅刀にも似ていると思います。
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コメント
> 阿部寛と高松英郎を足して二で割ったような
「葉問」キャストを確かめていないので違うかもしれませんが、武術ものだし樊少皇(ファン・シウウォン)かもしれませんね。
いや、きっとそんな気がします。笑
ナイナイ岡村的要素(顔)も、ちょっと入ってませんでした??
なにはともあれ、香港満喫してくださいねー。
投稿: an-an | 2008.12.23 01:39
香港、満喫していますよ~
情報ありがとうございます。
そんな俳優さんがいるんですね。調べてみます。
岡村というより、伊武雅刀だったような気がするのですが。
投稿: きたきつね | 2008.12.23 09:46