カテゴリー「香港:2008年3月」の35件の記事

廟街にて

 これは、2008年3月に撮影した廟街あたり。

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 天后廟の南側。
 占いブースが並んでいる。

 この通りのネーザンロード寄りに広東オペラのテントが2つあって、ちょくちょく行っていた。年配のおっちゃんが普段着で中華楽器を演奏し、リクエストに合わせてお姉さんが歌っていた。ちょっと「新不了情(つきせぬ想い)」みたいで、楽団の後ろの方で見ていると(演奏が面白かったので)お茶をもらうなど親切にしてもらった(大陸から来たと思われていたらしい)。
 ところが、2008年に行ってみると、ひいきのテントが様変わりしていて、楽団のおっちゃんはいなくなり、キーボードが一台、広東オペラではなく、リクエストに合わせてカラオケ、に変わっていたのだった。
 残念だと思いつつ向かい側から見ていたところ、

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 レールをしつらえて何かを撮影準備中。
 このときは何も思わなかったのだが。

 先日、「機動部隊:絶路」を見ていたところ、ここのテントが最初と最後に出てくるの。キーボード演奏で、カラオケで。場所からいって間違いなくここ。
 1年ぐらい前なので、もしかして、ロケ現場に行きあわせたのかも。「Eye in the sky」に続き、またもやトー先生プロデュースの映画の。
 そうかどうかはわからないのだけれど、そう考えたほうが楽しいので、そういうことにしておこうと思う。

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『SWEET SWEETS 香港』

 少しは落ち着いたとはいうものの、ばたばたしていることには変わりなし。しばらく本屋に行っていない。
 さすがに少々くたびれたので、本屋が開いている時間に帰ることにする。
 閉店の蛍の光がかかっている中、旅行本コーナーに吸い寄せられるように行ったところ、棚に

 『SWEET SWEETS 香港』が。

 一瞬たりともためらわず手に取りレジに走る。そうか、私はこれを買うために本屋に行きたかったのか。
 著者は櫻井景子さん。前半が、香港の甜品屋の紹介で、後半が香港甜品の簡単レシピ。けっこう知らない店があって嬉しいぞ。レシピの前の「材料紹介」も効能が載っていてよいし、材料を見ただけで心が躍る。
 というか、里心大爆発。
 連休には甜品を作ることを決意しつつある。
 そして、次は、ここに行きたい(自分のためのメモ)。

  玉葉甜品(中環伊利近街)
  松記糖水店(佐敦呉松街)
  湯丸皇(佐敦ピルケム街)
  活記甜品館(旺角花園街)
  佳佳甜品(油麻地寧波街)

 まだテリトリー外の北角電気街あたりも攻めてみたいなあ。ああああ、行きたい〜食べたい〜。

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 せめてもの思い出。
 この間食べた通菜街「老友記」の楊枝甘露。
 ポメロとマンゴーとココナツミルクとタピオカ。

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 老友記の店内。外は女人街。
 お洒落な店より、こういう店が好き。

 あああああ、行きたい〜(身悶)。

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香港人はサーモン寿司が好き

 この間香港に行ったら、ホテルの近所のセブンイレブンが改装されていて、「食べ物を作って売る」コーナーが拡張されていた。お持ち帰りができる調理製品が増えていたのだが、とても大きな顔をしていたのが「サーモン寿司」。パックに入った寿司ネタが全部サーモン。
 そして、同じセブンイレブンで、着いたその日に衝動買いしたのがコレ。

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 ポテトチップサーモン寿司味。

 かさばるので、食べて袋の写真だけ撮って帰ってきたのだが、食べ方に特徴があって、

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 中の袋に入っているチップスを外袋の中に開け、添付の「わさび粉」を加えて振り振りして食べる。
 味は、「フレンチサラダ」っぽい酸味にサーモンフレーバー。そして鮮烈なわさびの味と香り。

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 説明(拡大可)。

 正調「香港日本語」だな。「〜的」の否定に「非」を使っているあたり、なかなか勉強していて偉いんだけどね。
 香港人のわさび好き・サーモン好きはつとに有名だが、それを体現したチップスと言えましょう。

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香港で驚いたこと

 考えてみれば、香港ネタが終わっていない。
 今回はぽちぽちアップしていくことにする。
 ついに、お仕事が本格的にハイシーズンに突入したので、救済ネタという役割もあるのだが。

 今回、香港に着いて2日目に驚いたもの。

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 それは路上の分別ゴミ箱。
 右から順に、プラスチック(茶)・紙(青)・金属(黄色)である。

 今までも、プラスチック製のゴミ箱はあちらこちらにあったのだが、何もかも一緒。ついに香港でも分別するという習慣が出現したのかと、つい写真を撮ってしまったのだった。
 そういえば、香港のゴミ処理ってどうなってるんだろ。

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「香港大事回顧全記録」

 昨日の締めに見たのはこれ。

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 香港大事回顧全記録。

 TVB(無線電視)が制作した1967年から2006年までのニューズダイジェストである。DVDが7枚、
  1 成長的年代(1967-1979)80分
  2 回帰風雲起(1980-1984)190分
  3 踏入過渡期(1985-1988)185分
  4 猜忌争議聲(1989-1993)200分
  5 告別植民地(1994-1997)190分
  6 経済寒冬現(1998-2002)220分
  7 奮起再出発(2003-2006)180分
 それに345ページのブックレットがついている。広東語で中国語字幕付き。599ドル。

 TVBのニュースということは、あの「♪どっどっどっどどっどっどっど ちゃーんちゃちゃーん ちゃちゃちゃちゃーん♪」でお馴染みのニュースフィルムの総集編なわけで、かけたとたんに、日本のお茶の間が香港に変わってしまう。そして、ついつい見入ってしまい、しまいには泣くのだった。
 初めから順番に見ていて、まだ最後には至っていないのだが、4月1日には2003年のパートを見なければと思っていた。そして、ディスク7をかけた。
 SARS禍は2003年の2月に始まった。旺角のメトロポールホテルが感染のプラットホームになり、宿泊した広東省の医師から、世界中にウィルスが拡がった。
 4月1日の前日である3月31日は、患者が集団発生した淘大花園という集合住宅が住民ごと隔離され(食料などは外部から届けられた)、食料品の買いだめで街がパニックになった日である。あんなに賑やかな街なのに、人通りは少なく、店がどんどん閉店していく。人がぎっしり詰まって住んでいる香港で、病気が拡がり、街に出られず狭い家の中で、感染の恐怖に怯える日々は、どんなにかストレスフルであったろうかと思う。
 そして、4月1日。考えてみれば、レスリーのあのニュースを動画で見たのは初めてだった。棺を見送る沿道のみなさんと一緒に泣いてしまう。
 しかし、香港ですからね、みんなで頑張ろうという気運はある。医療関係者を初め人々がばたばたと死んでいき経済状態もどん底の中、「We shall overcome」を歌って頑張るのである。だめ押しに「電影行動1:99」の「春天的回憶」(トニーさんが出るあれ)が流れたところで号泣。
 結局6月に終熄したのだが、2003年の春が、香港にとってどんなに辛い日々だったかが、切実に伝わってくるDVDだったのであった。
 今回、香港へ行って2日目にHMVで発見し「これは買わねば!」と買ったコレ、実は旺角で100ドルぐらい安かったのだが、買ったことは後悔していない。香港の街と歴史(また歴史だ)がみっちり詰まっているから。

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埋まりつつある中環

 今回の香港で一番歴史を感じたのは中区警署と域多利監獄だったのだが、その他にも「変わる香港」と「歴史の保存」をいろいろ考えさせられることがあった。
 その一つが中環の埋め立て。
 昨年、計画図を見て、ビクトリア湾を埋めてしまうつもりはないのだと安心していたら、

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 埋めているじゃないか。

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 近景はこんなふう。

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 はたらくクレーン。

 せっかく予算を使ってやっているところ、よそ者がとやかく言って申し訳ないのだが、見たいのは、埋め立てて小綺麗にした香港じゃないのよ。昔のままの歴史を保存して欲しいのよ。
 前に新装なった中環のスターフェリーピアで見た「香港の都市計画」を思い出すにつけ、余計なことをせずに、違うことに予算を使って欲しいと思ったのであった。

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再織城市(おまけ)

 忘れた頃の香港話の続き。
 中環のハリウッド・ロードにある中区警署と域多利監獄を使った「再織城市」については、その1その2その3その4その5その6その7その8と続いてきたのだが、どうしても書きたかったので「おまけ」を。
 それは刑務所のトイレ。
 撮るのはどうかとも思ったのだが、誰もいなかったので、撮ってしまったのだった。

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 中はきれいでブースが3つ。
 しきりとドアは胸の高さぐらいまでしかなかった。
 緑色の窓には金網。

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 その向かいにはシャワーブース。

 ここは職員用だったのか、それとも囚人が使うこともあったのか。そういえば、花輪和一の『刑務所の中』にはお風呂のシーンがあったけど、ここはどうなっているんだろう。あまり不潔になっても虫や病気の心配があるだろうし。などと、いろいろ考えてしまう。

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 これは、警察署に残っていた張り紙。
 「2003年4月3日から夏制服に切り替え」。
 (追記:字が見えないので拡大可能にしました)

 何度も書いているのだけれど、こんな昔を思い起こさせるものが何より貴重だと思う。そのままで管理して公開を切望。また行きたい。

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香港の日本語ブランド

 香港や台湾に行くたびに思うのは「日本語ってブランドなんだなあ」ということ。とても変だ。
 機会があると写真を撮ってしまう。

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 裕華の化粧品売り場で採取。
 「生髪寶」すなわち「薬用毛髪促進剤」300ドルの箱に「カテテしツワス」と書いてある。
 何度考えても全然わからない。

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 恵康にあった「おいしい食べ物」。
 海苔のお菓子らしい。

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 同じく、恵康で採取した台湾製の豆菓子。
 「豆だね」そうだね。「ミックスナッツヘルシー」の「ヘルシー」が「てルシー」になりかかっているが、まあ健闘しているね。

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 これはどこのだ!と思ったら、日本製でした。
 だんだん感覚が狂ってくるのだった。

 しかし、今回最大の衝撃はこれ。

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 ワトソンズにあった健康食品。

 日本語はどこも間違っていない。ひらがなもカタカナも使っていない。だがしかし。
 なぜ「札幌」?なぜ「椎茸」に「札幌」?
 札幌は椎茸の産地ではないのだ。なんで椎茸に札幌をつけたのか?札幌はどんなイメージなのか?札幌市民として、担当者を問い詰めたい気持ちでいっぱいである。

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「再織城市」(その8)

 昨日は、へばって1回お休み。
 本日は「再織城市」監獄編本編。

 こちらにも書いたように、本格的な監獄は別棟にある。

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 別棟。
 2階建てで、両側に小部屋が並ぶ。

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 公開されているのは1階のみ。

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 ほとんどの部屋はオブジェが入っていて、中に入れないのだが、空き部屋が1つだけあった。
 もちろん入ってみる。
 壁の厚さが20センチ以上ある。扉は外から閉めるようになっているのだが(監獄だし)、外のドアの幅に比べて、開口部の幅はとても狭い。
 写真右手の黒いものは、おそらく二段ベッドの鉄枠なのではないかと思う。2×3メートルぐらいのスペースに2人収容していた模様。ベッドを置いたら、残る幅は1メートルたらず。ほとんどベッドの上で過ごしていたものか。

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 落書き。上の写真の真ん中へん。
 これは外国語。他の房には漢字の「怒」などもあった。
 二段ベッド上段から書いたのかなあ。

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 ドアの上と外に向かって窓がある。
 金網で覆われてはいるのだが、日の光が射し込んだりすることもあるのだなあ。

 おそらく、市街地の近くであることから察するに、こちらにはそれほど重罪犯は入っていなかったのではないか、重罪犯は赤柱の方に収容されたのではないかと推察するのだが、一体どのぐらいの期間入れられていたものか、ここに押し込められるのはどんな気持ちがしたものか。
 何度も書いているのだが、時間と事実の重みがひしひしと感じられて、この監獄が今回の香港のメインであったと思うのだった。
 ここは是非永く現状を維持して公開していただきたい。映画を撮ってもいい。その昔、伊丹十三監督が、今は東京オペラシティになっている初台の廃墟を舞台に映画を撮って、この廃墟は保存するべきだと『マルサの女日記』に書いていたっけ。経済的なこともあるとは思うが、廃墟をきちんと管理して保存・公開することは、文化的に必要だと思う。
 (あと、「おまけ」を1回つけて終わる予定です)

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「再織城市」(その7)

 「再織城市」監獄編、もうちょっと続きます。

 監獄を入ってすぐのエリアに並ぶ
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 独房らしき部屋。
 窓がない。幅1メートルちょっと。
 
 上の写真の部屋は飾りがしてあって入れなかったので、他の部屋に入って囚人気分を味わう。

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 ドアの上に窓があることはある。
 ドアの向こうに「仮収監室(?)」が見える。

 しかし、今は照明が明るいけど、当時はどうだったかわからない。暗いとかなり嫌だと思う。壁はゴッホっぽい黄色なんだけどね。明るくて点けっぱなしも嫌かも。
 管理エリアに近いところに独房があるのかな。
 それとも、ドアや明かり取りが頑丈そうではないので、一時的に入れておく部屋だろうか?

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 実は、本式の監獄は別棟なのであった。
 相変わらず有刺鉄線がぐるぐる巻き。
 (この稿こちらに続きますが、出張のためちょっと中断します)

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