香港映画 vs. インド映画
前の記事で書いたように、重慶マンションでインド映画のDVDをこってり買ってきてしまったので、かけるDVDのインド率が最近上昇している。今回買ってきたDVDの数を見ると、明らかにインド映画の方が香港映画より多いもんなあ。
これには幾つか理由があって、香港映画の方が、最近の制作数が少なくなっているというのもあるし、長く見ているぶん見てしまった数も多いのに対して、インド映画は見ていないのも随分あるし、広さと人口を考えると制作本数が多いということもあるように思う。
香港映画とインド映画は似ているところもある。「熱い」ところが何より似ている。人情も大事だ。おもしろいもの作ったる!という気概もある。このへんが邦画やハリウッド映画に足りない気がする。なんだか惰性で作っているような気もするのよね。いや、作っている方は一生懸命作っているとは思うんだが。
しかし、香港映画とは違うところもあるので、
インド映画の方が、
・政治的な話がばんばん出てくる
・圧倒的に長い(香港映画の倍近い)
・歌と踊りがある
・「バカ映画」が少ない
・濃い!
香港にも政治的な問題はあるけれど、返還以降ものが言いにくくなっているのは確かで、それに対し、インドは遠慮なく作っている感じ。海外居住者が多いためか、国外は舞台になることも多いし。「恋愛」「怒り」「悲しみ」「喜び」「勇ましさ」「嫌悪」「恐怖」「驚き」「平安」の要素が入っていると言われているせいか、ストーリーが1本道ということもあまりないし。「家族は大切」「インド万歳!」という主張も全面に出ているし。特に恋愛ものはこてこて。
で、本日見た「Jaan-e-Maan」。
歌の間にストーリーが進むリアルライフ・ソング。
結婚したものの、既婚だと売れないというので泣く泣く離婚したサルマン・カーン主演のお話。妻はプリティ・ジンダー。かわいいんだ。サルマンは、離婚したものの、離婚費用が払えず策を講じるのだが、一方でプリティが忘れられず、いろいろあるのだった。生で見たので一層贔屓になったアクシャイ・クマールが、またしてもいい役である。最後はサルマンと一緒に泣いてしまうのだが、香港映画に比べて濃いなあと思う。紆余曲折ありすぎ。
なので、長いこともあって、未見のインド映画を一度に2本は見られないのであった。既に見たのを流しておくのはいいんだけどね。インドでは映画は何回も見るものらしいし。
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コメント
>・「バカ映画」が少ない
そ、そうですか(^_^;)
ゴーヴィンダ主演辺りのコメディーは、コテコテなバカ映画がありますよ。
見てて、王晶(バリー・ウォン)監督も真っ青だな、と思うこともしばしば(^-^;
投稿: lily | 2009.01.12 01:08
ゴヴィンダーの映画は、VCDで昔買ったのがあるはずなのですが、そういえば、まだ見ていませんでした。
DVDは、重慶マンションの兄ちゃんお勧めラインが多いせいか、「福星」シリーズとか「最佳シリーズ」とか、「Mr.BOO!」シリーズのような「バカ映画(ほめ言葉)」はあまりないような気がします。
香港映画とインド映画は笑いの壺が違うような気も。
あの濃度でバカ映画をされると、胃がもたれそうな気も…。
投稿: きたきつね | 2009.01.12 14:07