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潜水服は蝶の夢を見る

 具合が悪いと思ったら、血圧が洒落にならないことになっていたのだった。上はまだいいとして下が110mmHgを上回ると重症なのか…。病院でいろいろ検査をしたところ、心臓には異常はなかったのだが、降圧剤を飲むと確かに体調はよくなるのだが(化学ってすごいわ)、何かするとばくばくしてしまい、やっぱり仕事にならず。うーむ。そんなに無理しなくてもいいのになあ>心臓。まあ、原因がわかってよかったけどね。
 
 録画しておいて観た映画が、あまりにもアップトゥーデートだった。「潜水服は蝶の夢を見る
」。脳幹部の脳梗塞で「ロックットイン症候群(動かない身体に意識が閉じこめられる)」になったELLE編集長の実話。動くのは左瞼のみで、それで本を書いたのだった。
 最初は、主人公の見た目で話が進むのだが、何が起こったのか最初は訳がわからず、訳が分かった後、瞼が動かない開きっぱなしの右目の瞼を縫われてしまうのが恐怖である。舌も口も動かず、意志の疎通は、頻度順に読み上げたアルファベットの該当箇所でまばたきすることで行う。気が遠くなるような作業である。アルファベットならまだしも、日本語の場合どうするんだろ。ペンもキーボードも使えないとは、考えたことを表に出せないとは、それはそれは恐ろしい(追記:まばたきでキーボード操作ができる装置が日本で開発されているらしい)。
 海辺の海軍病院でリハビリなど整っているように見え、言語療法士もリハビリ担当の人も言葉を書き取る人も美人で気だてがよい(「手が出せずに残念」と思う主人公は健康なら結構やな奴ではないか)。離婚した妻との間に3人の子供があり、面会に来てくれる。そういう意味では主人公は恵まれているんだろうけれども。
 
20090221cinema

 中盤以降、ときおり挿入される空や海などの風景がそれはそれは美しい。その美しさが胸をえぐる。
 思わず、我が身に引き比べてシミュレーションしつつ、健康には気をつけようと思う。

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