ライトスタッフ?
香港話はちょっと中断(まだまだ続きます)。
先日、シャトルの打ち上げチェックにNASA TVに行ってみると「打ち上げは3月15日より早くなることはありません」とあった。また延期か。ものすごく長い間使っていると思うのだが、耐用年数は大丈夫なのか>スペースシャトル。心配だぞ。
カウントダウンから察するに明日の朝8:45ごろ打ち上げらしいので、ネットで見よう。
ついでに、NASA TVがYoutubeにチャンネルを持っていることがわかったので、自分のために貼付。
さらに関連事項なのだが。
先日、NHKで「宇宙飛行士最終選抜」の特集をやっていた。2月に10年ぶりに日本人飛行士が決まったという報道があったので、あれがらみだろう。
ちょうど、別の番組で現役宇宙飛行士の若田さんを見て、これがまた人格円満で仕事もできそうな人で、300人以上の中からこんな人を選ぶとは、いったいどんな試験だろう?と思っていたのだった。
うーん。
構成は、メンバー紹介があって、宇宙飛行士の条件がひとつひとつ挙げられ、どんな試験をしたのか、参加者がどう反応したのか、NASAの面接がどうだったのか(カメラが入ったのは初めてらしい)、を、対象者を絞って取材したとおぼしきものだった。
条件としては、リーダーシップ、ストレス耐性、人を和ませる力、緊急時への対応などが要求されるらしいのだが(心身の健康はそれ以前にチェックされているのだろうな)、それを、1週間、最終候補者10人を閉鎖環境に閉じこめ、24時間カメラその他で記録して、40人以上の専門家が審査する、と、たいそう面白そう。
でも、演出がいまひとつだったと思うの。
リーダーシップは「人をなごませるロボットをグループで組み立てる」、ストレス耐性は「鶴を4日間(1日1時間)で100羽折る」、人を和ませる力は「芸を披露する」、緊急時への対応は「できあがったロボットに新たな注文をつける」という課題で、「ええっ、そんなもので見るの?」と思ってしまったのだが、課題より何より、見せ方が平板だったのが問題だと思う。
「この条件にはこんな課題でした。合格者はこんな反応をしました。この人はこんなことをしました」「この人が宇宙飛行士を志したのは高校の先生のおかげです」「この人はよい父親です」「NASAの最終試験では高校のときのレポートを見せて大好評でした」。結論「試験の背後にはドラマと人のつながりがあったのです」…、すみません、つまんなかったです。こんな面白い素材、もっと料理できなかったのか。見せ方が通りいっぺんすぎる。この見せ方だと、合格者の資質は「ロボット作りで常に議論をリードした」と「人を和ませる課題で一人ミュージカルをした」だけじゃないか。
取材に制限はあったろうけど、事前にNASAの面接官にいろいろ聞くとか、向井千秋さんにインタビューするとか、試験を受けた宇宙飛行士に経験を聞くとか、そのうえで、宇宙飛行士の資質はどのように考えられているのか、どのように判断されているのか、見せるやりようは他にもいろいろあっただろうに。ああ、もったいない。
たぶん同じところで取材をしている「宇宙兄弟"」とか、名作「11人いる!
"」とか、仕事ものリアリティショー「プロジェクト・ランウェイ」、元祖「ライトスタッフ」(大好きだ!)とまでは言わないから、もっと何とかできなかったのか。
最後に流れた音楽が「ライトスタッフ」だったのだが、制作側のライトスタッフはどうなってるんだ!と思ってしまったのだった。期待しただけに、めずらしく怒っちゃったよ。
気を取り直して、関連画像。
NASAの「今日の地球写真」。
2009年2月27日「Northern Hokkaido, Japan」である。サロマ湖あたりと流氷の図。元のページがわかりやすい。NASAのページに「Hokkaido」と出ると、やっぱり嬉しいなあ。
映画「コンタクト」にも「Hokkaido」が出てくるのだが、そういえば、まだ書いてなかっけ。
| 固定リンク
« 決めました | トップページ | 空心菜の蝦醤炒め »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント