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「十三太保(英雄十三傑)」

 余裕はないはずなのだが、いいかげん精神的にもたないので、カンフル的に張徹映画。不条理なんて普通の世界にはないと思える。物理的に条件が合ったので「十三太保(英雄十三傑)」を観た。
 「香港映画のすべて」で取り上げられていたもの。
 リー父王には実子養子とりまぜて13人の息子がいた。お気に入りは、ティ・ロン演じる十一兄とデヴィッド・チャン演じる十三弟(末っ子)。特に、十三弟は、末っ子の養子ながら腕も頭脳も優れていてリーの名字をもらっており、名字をもらえない養子の十二兄や、提案した作戦の手柄をとられた(と思いこんでいるが自分が悪い)四兄の恨みと嫉妬を買っている。さらに、気位の高いお役人のチェに恥をかかせて怒りをかってしまい、それが元で…というお話。
 天衣無縫で自由闊達な前半のデヴィッド・チャンと、ティ・ロンのますらおぶり(特に後半)を堪能する映画だと思う。オーラが違うもん。ティ・ロンは最期までかっこよすぎる。デヴィッド・チャンは屈託がなさすぎて恨みを買うのもわかるような気がしないでもない。
 父王は出てくると安心する谷峰。お酒飲み過ぎ。兄弟は多すぎてとても全部はフォローしきれないのだが、長兄は宅間伸似というか歌舞伎役者風(誰かに似ているのだが思い出せない)。兄弟は毛皮を着ているのだが(ロケが真夏で暑かったらしい)、長兄はヒョウ柄、ティ・ロンは黒毛皮、デヴィッド・チャンは白テン、あとの兄弟は灰色の毛皮であった。
 で、「香港映画のすべて」に出てきた五馬分屍ですが、うわー。あんなに「事後」のようすが出てくるなんて思わなかったよ。それにしても、他の兄弟は、事件が起こっている間いったいどこにいたんだろう?手下はなんで言うこと聞いたかなあ。
 紅一点の李麗麗は、デヴィッド・チャンと結婚した人だよね(こちらのインタビュー参照)。
 リーフレットのストーリー解説が、ほんとに最後まで書いてあって、驚きました。


 予告編。

 なにせ張徹映画は後を引くので、大変です。

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コメント

もうこの頃はほんとにジェイに似てますよねえ!(と思うのは私だけじゃないはず...)デヴィッド・チャンは新片腕とコレが一番好きです。五馬分屍の描写もすんばらしいです。

カンフル的に張徹映画って、とてもいいアイデアな気がしてきました。余裕のないときこそ張徹、と心のノートに記しておきます。

投稿: 春巻 | 2009.06.20 02:21

似てますよねえ>ジェイ。「新片腕」を観て思いました。下にも書きましたが、少なからぬ人がそう思っているような。20代前半のデヴィッド・チャンはほんとにきらきらしていると思います。
張徹は今頃になって見始めたのですが、いやー、何というか、五馬分屍に比べればどんな仕事もましというか、片腕でも百人斬れるというか、どんなことも修行になるというか、腹に斧が刺さっても戦えるというか、うまくいえないのですが、生きる意欲が湧いてきます。
お互い、早く落ち着けるといいですね。

投稿: きたきつね | 2009.06.21 00:37

『十三太保』と『新・片腕必殺剣』は、デヴィッド・チャンのキャラクターの苦悩と成長の物語が、アクションシーンでも表現されてたと思います。張徹監督の力なのか脚本の力なのか劉家良&唐佳の力なのか、とにかくスタッフ・キャストを上げてのコラボレーション力が、すばらしいと思います。
「片腕」で、ロープの上に寝ているティ・ロンの姿、家で見ててひとりでキャーと言ってしまいました。

投稿: ゆずきり | 2009.06.21 14:32

『新・片腕必殺剣』は、前半の傲慢→鬱々から、ティ・ロン兄貴と出会って肩を組んで笑顔、という展開がすばらしかったですねえ。その後の落とし前も。
実は「新片腕」が初張徹だったので、ティ・ロン兄貴の爽やかぶりもひとしおでした。
『十三太保』は、嫉妬心をあおってしまうティ・ロン兄貴とデヴィッド・チャンの爽やか&凄腕ぶりと最期が何ともいえず。
張徹監督は物語文法が独特な気がします。その文法でスタッフ&キャストが結集しているところがいいですね!

ああ、早く「報仇」が観たいです。

投稿: きたきつね | 2009.06.22 20:31

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