インド映画でCGを考える
お盆休みである。
お墓参りに田舎に帰り、戻ってきて、やることはあるにはあるのだが、ぼーっと映画を見てしまう。
wowowで「最高の人生の見つけ方」をちょっと見て、このスカイダイビングだの世界一周は本当に行ったのか考えてしまう。その気になればCGでも撮れるものねえ。技術が発達したのはいいのだが、かえって、つまらなくなったかも。
その点偉いのはインド映画で、
この「Jeans」など、1曲のために、万里の長城・エッフェル塔・ニューヨーク・ピサの斜塔などでロケを敢行している。
「Singh is King」だって、ちゃんとエジプトロケをしているしね。それにしても、このカトリーナ・カイフは本当に可愛いなあ。
CGを使うなら、このぐらい無茶にやってほしい。
「スーパースター」ラジニカント主演の「パダヤッパ」。登場シーンの自己紹介ソング(「ムトゥ」にもあった。動画を歌の初めからにしてほしかったなあ)。「汗が金貨に変わる」という歌詞のところで本当に汗が金貨に代わり、「俺は大きな子供だ」というところで本当に子供になる。
「パダヤッパ」は「ムトゥ」とスタッフが重なっているらしいのだが(両方とも、監督はラヴィクマール、音楽はA. R. Rahman)、監督がCGを使いたくて使いたくて、大喜びで使っているというのが見えて楽しい。ストーリー的には筋が通ってるし、復讐に生きるお姐さんが素敵だし、「ムトゥ」よりこっちの方が好きかも。ラジニカントが働き者(見ていると労働意欲が湧く)で非の打ち所がない役柄で、これは選挙に出るに違いないと思っちゃうんだけど。タミルの知事選に出れば当選確実と言われていたのに、結局出なかったなあ。
実は、インド映画にはまったのは、監督がCGを知る前の、「ムトゥ」での無理矢理なジャンプシーンがきっかけである。
1:05過ぎ。「負けた」と思った(何に?)。
余談だが、その前の音楽が「福星シリーズ」あたりの香港映画っぽい。アクションシーンはかなり香港映画の影響を受けているらしいんだけど。
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コメント
ムトゥは、当時カミさんと2回も劇場で観ました!(笑)
入れ替え制の劇場だったので、
日を改めて再度行ったのです。
いい映画でした。
私は、それまで、舞台にせよ映画にせよ、他人が「踊る」のを見ても
「どこが面白いんだろ?」という考えでしたが、
ムトゥがすべてを変えてくれました。
長いけど(インド映画はすべてそうらしいけど)、最高でした。
投稿: 学芸員K | 2009.08.15 02:35
たぶん、これが「マサラ映画」劇場公開の草分けだったのですよね。2回も見られて羨ましいです。
これは、今考えてもとてもいい映画で、しかも何度見ても楽しい。音楽も最高です。これが皮切りで、多少はインド映画の日本公開も増えたような気がします。
香港映画と共通するところもあるし、もうちょっと、たくさんインド映画が公開されると嬉しいのですが…。
投稿: きたきつね | 2009.08.15 22:07