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「Kabhi Khushi Kabhie Gham(家族の四季 愛すれど遠く離れて)」

 先日、DVDが発売になった。


 これです。

 原題は長いので、「K3G」と略されていることが多いように思う。邦題は、以前は「時に喜び 時に悲しみ」だったように思うのだが、今回は「家族の四季 愛すれど遠く離れて」となっていた。前の方がいいのになあ。
 実は、インド版は持っていて、香港は重慶マンションのDVD屋の兄ちゃんに「これは絶対いいから見ろ!」と熱烈にお勧めされたのだった。でも、ちゃんと見ていなかったのよ。なにせ210分(3時間半)もあるので。日本語版が出たしお盆休みなので、やっと見たのだった。
 いやあ、これはインド人は泣くでしょう。「家族愛」と「祖国愛」のツボを突きまくり。日本人も泣いたぞ。
 中心となるのは、父:アミターブ・バッチャン、母:ジャヤ・バッチャン(アミターブ・バッチャン夫人)、長男(実は養子):シャールク・カーン、次男:リティク・ローシャン、長男の妻:カージョル、その妹:カリーナ・カプール、という、とってもゴージャスな家族である。母方の祖母は「Kal Ho Naa Ho」でジャヤ・バッチャンの姑役だった人じゃないかなあ(IMDbを見たけど、よくわからず)。
 大富豪のおうちで、養子ながら実子のように育てられていたシャールク・カーンが、下町育ちのカージョルと恋に落ちて勘当されロンドンに去る。10年後に成長した弟リティク(子供の頃は「お団子坊や」だった)が留学を名目にロンドンに渡り、兄家族を探し当て…というお話。
 210分中、シャールクがロンドンに去るまでが100分強、リティクがロンドンについて兄を探し当てても半分ちょい、残る後半は、いつリティクの正体が知れるか、シャールクはアミターブ・バッチャンと和解できるのか、と気が揉める。留学先のキャンパスで運良くカリーナ・カプールに会ったため、正体を隠してシャールク宅に入り込めるのだが、よくカリーナが昔のいじめっ子だってわかったよなあ>リティク。そして、何より「どうやって痩せたんだ」リティク。まあ、会ってもわからないかも、というのがツボではあるんだけど。
 「Namastey London」や「Pardesi」など、海外に移民したインド人(NRI)をテーマにしたインド映画はよくあって、そこでは必ずと言っていいほどインドに対する祖国愛が描かれるのだが、この映画も御多分にもれず。そこでその歌は反則だろう(しかし、よくクラスメイトを説得したな、息子)。
 

 歌舞音曲シーンもゴージャス。振り付けは、おなじみ「Om Shanti Om」の監督ファラ・カーン。

 アミターブ・バッチャン(シャールクが「キング・オブ・ボリウッド」なら、「エンペラー・オブ・ボリウッド」と言ってもいい貫禄だ)って、すごく足が長いんじゃ。
 この動画、字幕がドイツ語なのだが(追記:元の動画が削除されたので差し替えたため字幕はなくなりました)、日本語版DVDもなぜかドイツ語混じりで、「ぼくは兄を探すぞー!インターミッション どどーん!」(インターミッションの前って盛り上がるよね)、通常は「Intermission」と出るところが「Pause」と出て、「休みかよ!」と力が抜けた。いや、イメージがね。

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コメント

昨年、大阪で上映されたので見てきました。
インド人どころか、私の半径数メートルは号泣の嵐でした。

家族愛って、普遍のテーマですよね。
そういう意味では、印度ってお国は、今のハリウッドよりも全世界に訴える、
メッセージ性の強い、よい作品が生み出せる数少ない国だと思ってます(^^)

投稿: lily | 2009.08.16 23:37

スクリーンで観られて、羨ましいです!映像も綺麗ですものね。エジプト踊りもあるし。
号泣の嵐…やっぱり、そうですか。後半、リティクがシャールクの家に行くあたりから、うるうるでした。
「家族愛」、インド映画の醍醐味のひとつだと思います。

投稿: きたきつね | 2009.08.16 23:49

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