「洪家拳対詠春拳」
引き続き、繁忙期の張徹映画。
これを見て「うわー面白そう」と思った(なぜ?)。
みなさん、名前付きで紹介されている。
で、レンタル屋になく、通りすがりに売っているのを見つけて、連れ帰ってきてしまったのだった。
家に帰ったら、ストレッチやダンベル体操なんぞをしながら(とても気分が出る)寝るまで見る。
これは予告編。
少林寺が焼き討ちされ、方世玉も胡恵乾も殺されてしまったあとの南派少林寺の人々の話。主役はフー・シェン君と戚冠軍。劉家輝も三番目に紹介されるいい役だ。
「続・少林寺列伝」を見た後だと、知った顔が満載。特に悪役は「また、あんたたちかい!」と思う。江島って顔でかいよな。
「続・少林寺列伝」で、フー・シェン君と戚冠軍が仲良く鍛錬するシーンが好きな方にはお勧め。話は戻るけど、あの5人は、ティ・ロンが寡黙な長兄、デヴィッド・チャンが利発な次兄、弟3人が一かたまりという感じだった。孟飛とフー・シェン君がやりあって兄貴に諫められていたし。
さて、こちらは、主人公たちの林氏武館が、少林寺派を潰すために作られた江島率いる八旗武館に攻撃され、一旦敗れた林派道場の人々は修行をするわけです。第一次修行チーム(劉家輝を含む)はやられてしまうのだが、続くフー・シェン君と戚冠軍は、修行の結果、晴れて敵を倒すのであった。
修行場面が長い。実は、少林寺ものは修行場面が好きなんである。それも、「鯉を50匹素手で捕まえる」とか「1日50本木を切る」とか、一体何の役に立つのか系修行の方が好ましい(それで「少林寺三十六房」も好きなのかも)。なので、なかなか好みの展開なのだった。しかも、続くフー・シェン君と戚冠軍の修行編では、お師匠さまが知った顔で、フー・シェン君のお師匠さまは袁小田師父だ!かくしゃくとしていらっしゃる。「詠春拳は動きが少ない」だけあって、戚冠軍の修行はちょっと地味かも。
戚冠軍は詠春拳で、フー・シェン君は洪家拳で相手を倒すのだが、敵の遣う「童子攻」には弱点が2箇所あり、梁家仁は思いっきりそこを攻撃されて敗れる。しかし、何もアップにしなくても…と思う。血糊って目に入ったら痛いんだろうなあ。王龍威の死に方も大変である。
あと、戚冠軍はよく弁髪(頭を剃っていなくても弁髪って言っていいんだよね?)のおさげを首に巻いているのだが、首に巻くとうっとおしくないのだろうか。何人かがやっているように頭に巻いた方が動きやすいんじゃないかなあ。乙女っぽくなっちゃうけど。
珍しく、主役2人がお師匠さまの娘2人と恋に落ちるのだが(修行の場にまで現れるうえに、姉の方はアグネス・チャンのお姉さんだ)、最後は手をつないで鐘が鳴って退場、という、張徹映画には珍しい爽やかな幕切れであった。考えてみると、「続・少林寺列伝」って女っ気皆無だったな。
それほど重くなくて、わりと気楽に流しておける張徹映画(の基準って何だろう)だと思う。
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