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「黒白道」

 実は1週間前に書いてあった記事。
 近所のレンタル屋にあったので、やっと見た。
 他のことをしながらだったので、へたれにも日本語吹き替え版で見た。いきなり話はずれるのだが、レンタル屋で、わざわざ「吹き替え版が入っていない」ことをお断りするということは、吹き替え版で見る人が多いということで、吹き替え版が多くなるということはコストがかかるということで、そのためレンタルオンリー、セルはなし、になってしまっているのだろうか。もしかして。

 あえて日本版を。
 なんですか、この邦題は。「黒白道」が「インファナル・ディバーテッド」って。そんなパクリっぽいタイトル、ハーマン・ヤウ監督がかわいそうだろう。「黒白道」「On the Edge」っていいタイトルなのに。
 かわいそうといえば、これは、主役のニック・チョンがとてもかわいそうである。逆「無間道」というか、8年間の潜入を終え、黒社会の大物を捕まえて晴れて警察に戻った刑事のお話。しかし、これもまた無間道。警察でも色眼鏡で見られ、元の仲間には裏切り者扱い。かつての恋人にはかつての自分が好きだったと言われ、どこにも行き場がない。戻れなくてよかったんじゃないか、トニーさん、とすら思う。最後のテロップによると、潜入から復職した警官のうち50%が3年以内に辞職しているらしい。
 しかし、好きな映画だ。つい手を止めて見てしまったぞ。撮り方の美しさとか、話の持っていき方とか。今と昔のカットバックも上手いと思う。とっても「街もの」映画だし。
 登場人物もよくて、ニック・チョンは上手いなあと思う。どこかで読んだのだが、間のとり方が天才的らしい。黒社会時代のボスが呉鎮宇、弟分が曽國祥、警察に戻ってからの相棒が秋生さん。冒頭、ニック・チョンが呉鎮宇を捕まえる場面では秋生さんも援護に出てくるのだが、一瞬何の映画を見ているのかわからなくなった。「放・逐」の過去の話か?とか。
 呉鎮宇はいいボスだと思う。腕が使えなくなった部下の曽國祥に甜品屋を開いてやる。行き場のないニック・チョンはしばしばこの店にやってくるのだが、いつも食べているのは、たぶん「楊枝甘露」だと思う。ちなみに、この「芝麻緑豆」という店は実在し、楊枝甘露が美味しいらしい。もしかしてここかしら。
 で、弟分の曽國祥だが、やっと名前と顔が一致した。「機動部隊:絶路」のそれはそれはかわいそうな主役だった人だ。エリック・ツァンの息子だったのかあ。
 あまり関係がないのだが、エンドロールを見ていたら、脚本補佐かなにかで「田研二(Sawada)」という人がでてきて気になった。

 さらに、ぜんぜん関係ないのだが、youtubeで「黒白道」を検索したところ、映画は出てこず、こんなものが出てきたのだった。かわいいぞ。

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コメント

このひどい邦題のDVDにを持っていってヤウ監督にサインしてもらったワタシ。日本版がある方がうれしいかと思ったけど、どういう題名かご存知だったかしら。
「無間道」では、トニーは誇りをもって亡くなっていきましたが、ニックはひたすらかわいそうでしたね。ニックチョンの大きな目は、追われる草食動物のようだなーといつも思います。甜品を食べてても味がわからないんじゃないだろうか、あんな感じじゃあ。
香港でテレビニュースを見てたら、(字幕その他で想像するに)潜入が誰かを逮捕した、というのをやってたので、ほんとにやってるんだ潜入って!と思いましたが・・ほんとはどうだったんだろう、あのニュース。
ああ、すごい食いついて長々コメントしてしまいました。失礼いたします。

投稿: ゆずきり | 2009.12.13 21:38

そうそう、生ハーマン・ヤウ監督に会ったのですよね。
たぶんカタカナは難しいので(特に外来語は)なんて書いてあるかわからなかったのでは。『光影十年』を見ていると各国語版のポスターがばんばん出てくるので、外国語になっているのはそれなりに嬉しいのではと想像します。
ニック・チョンは、本当にかわいそうでかわいそうで。目が黒飴っぽいというか、たしかに草食動物っぽいですよね。
あの「50%が3年以内に退職」というテロップを見ると、本物の潜入は相当数いるんでしょうねえ。ああ、気の毒に。刑事さんというのはただでさえ言ってはいけないことが多そうなので、気の毒のきわみです。
…と、こちらもたくさんお返事してしまいました。
長文コメント歓迎です♪

投稿: きたきつね | 2009.12.13 23:00

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