ローマの浴場
最近の休息のおともは「ROME」。
なぜなら、日本語吹き替えと英語に字幕のついたDVDが全話4000円足らずで入手できたから。
この値段で、いいのかなあ。
これがデフレってやつか。もしかして。
ともあれ、英語版を日本語字幕で堪能。英語字幕に比べて、やっぱりよくわかるわあ。画像もきれいだし。
そこへ、折しも、春巻さんに教えていただいたこの本を入手。ヤマザキマリさんの「テルマエ・ロマエ」第1巻。
寝る前に「ROME」を見て、そのままお布団の中でコレを読んだせいもあり、大爆笑。ものすごくツボにはまる。
五賢帝時代、真面目なローマの風呂専門技師ルシウス(ヴォレヌス隊長と同じ名前だ)が新しい風呂を作るべく悩みに悩んでいたところ、なぜか日本にタイムスリップ。その後、行き来ができるようになり、銭湯・温泉・露天風呂など日本人(「平たい顔族」)のさまざまなお風呂文化をローマに持ち帰って名声を博し、ついにはハドリアヌス帝の浴場まで作る栄誉にまで浴するものの、奥さんに愛想をつかされ家庭の危機に陥っている、というのが第1巻のお話。やっぱり隊長みたいだわ。
日本の風呂文化に対するルシウス技師の反応がいい。浴衣をトーガのように着こなしちゃうところも素敵。東北のおっちゃんとローマ兵のおっちゃんが同じ顔をしているところも好きだ。百人隊長も出てくるし。トイレも出てくるし。
合間にさしはさまれる「ローマ&風呂 わが愛」というコラムもすばらしい。作者のヤマザキマリさんが、イタリアも日本も風呂も心から愛していることがよくわかる。こちらがヤマザキさんのブログなのだが、現在ポルトガルにお住まいで、風呂がないので、かえってネタを思いつくのだそうだ。
それで思い出した。
遺跡で見たよ、ローマの浴場。
これは昨年トルコで行ったエフェソスの遺跡(とても大きいローマ時代の都市がそっくり残っている)の浴場跡、というかトイレ跡。なぜ人はこういうところに座りたがるのかなあ。この前の溝に流れる水に海綿が浸されていたのか。
イタリアでも、テルミニ駅の側のローマ時代の浴場跡を改造した教会(設計はミケランジェロ)に行ったはずなのだが、写真が見つからない。でもあの空間はとてもよかったなあ。いいなあ、ローマの浴場。温泉も行きたいなあ。
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