「Rome」何度目か
今回の繁忙期のお供は「Rome」だった。
「Rome」については、こちらやこちらやこちらで書いたことがあるのだが、今回は、特に後半をちびちびと寝る前に。
後半は、カエサルが殺されてからの話で、策謀につぐ策謀と腹芸の数々、女たちのサバイバルもすさまじく、繁忙期など何するものぞ!という気持ちになる。
改めて見直してみると、最後の2話はすごかったなあ。
ヴォレヌス隊長が、それまでのぐだぐだっぷりを全て回収するかのごとくまっとうだし。というか、「Rome」って、ある意味隊長の成長物語でもあったんだよね。アヴェンティヌスの組合のあたりも最初はいらいらしたけど、だんだん臨機応変な対応ができるようになっていったし。それまではずっと「命令だから」「しなければならないから」やっていたように見えたのが、自分で決断ができるようになったのだと思う。
心情を吐露するのも、それまでにはあまりなくて、たとえば、カエサリオンに「父上のことを話す」ところ、「戦いが激しくなり、他の者が皆しりごみするようなところにこそ、いて欲しい」とか。それって真の父上であるプッロのことなんだけど、隊長はプッロが好きだったんだなあ、とか、アントニウスに「あなたは病んでいます(中略)私にも経験が」と言うところ、最後に「帰りたい」というところ、ああ、隊長、成長したのね、と目頭が熱くなる。エジプトでプッロと再会するところも好きだ。
隊長にはプッロがいて、アントニウスには隊長がいて、オクタビアヌスにはプッロがいて、本当によかったねえ。プッロには、およそ自意識というものがないように見えるので、いつでも幸せそうだけども。ある意味、彼は幸せのお手本だよなあ。
エジプトでアントニウスに拒絶され「うえーん」と泣いてしまい、しかし、最後に「あなた(リヴィア)のような腹黒い小娘には先は歩かせません」と復活するアティア様はやっぱり好きだ。いろいろやらかしたけど、腹黒くはなかったもんね。
話はちょっと変わるのだが、「カジノ・ロワイヤル」(これまでの「007もの」の中では一番好きかも)を見ていたら、このMの秘書はどこかで見たことがある…あ、あんたはブルートゥスじゃないの。現代イギリスに転生したのか、君は、と思った。隊長はシアトルの外科医に転生したけどね(違)。
転生といえば、隊長とアントニウスは、現代に転生して、もっと仲良しになったらしい。動画を見つけて驚いた。
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