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ジャッキー映画に歴史を見る

 NHK-BS2にて怒濤のジャッキー・チェン特集中。
 とりあえず、日本語字幕版を持っていないのは、もれなく録画するようにしているのだが、本日の「プロジェクト・イーグル」は録り損なった。帰りが遅かったので、最後の30分ぐらいしか見られなかったのだけれど、録画すればよかった。
 楽しそうなんだよね。「プロジェクト・イーグル」。制作が1991年ということは、ほとんど20年前。ジャッキーが30代で、アクションも切れがよく馬鹿映画テイスト(ほめている)。NG集は痛そうだったけど、基本的に楽しそう。
 そればかりではなく、これだけまとめて見ると、香港や香港映画の歴史も考えてしまうのだった。
 たとえば、「拳精」は1979年。まだゴールデン・ハーベストではなくて、雰囲気が昔のカンフー映画風。ジャッキーの声も吹き替えだ。翌年の「ヤング・マスター」から、ゴールデン・ハーベストの快進撃が始まるのか。もう30年になるのか。あれ、78年の「酔拳」ってゴールデン・ハーベストじゃなかったっけ…と思ってDVDで確認したら思遠影業公司だった。
 「五福星」が85年、「ポリス・ストーリー」も85年、たぶん香港映画を見始めたのはこの頃からだったと思う。80年代前半の5年で香港映画はずいぶん変わっていたのだなあと思う。
 何より、しみじみするのが83年の「プロジェクトA」。総督も長官もイギリス人。その部下はインド人。「俺たちのボスは女王陛下だ!」…当時の香港はイギリス領だったんだなあ。なんだか遠い日の夢のようだ。

 室内の調度もイギリス風だしね。自転車のシーンって、一体どこでロケしたんだろ。今はもうないんだろうなあ。
 水上警察の旗が再び上がるところで、いつも泣けてしまうのだが、実は、この警察署、入り口に「Hong Kong Central Police」と書いてある。それって「中区警署」じゃないか!!…と思ったのだが、このときには、本物の中区警署は立派に現役だったので、ロケのしようはないのであった。今はできるから、あそこでロケして映画録撮ればいいのにな。

 おまけ。つい歌ってしまう。

 本当の歌詞はなかなかよい(関連動画にあり)。

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コメント

先日NHKでやった「プロジェクトA」は、
エンディングはハミングのみのコーラスでした。

フォーチュンスターの版は音声をいじっているんでしょうか。
冒頭のタイトルも「スーパーマン」のタイトルみたいな効果音が付いているし。

今回やった作品のいくつかは、ゴールデンハーベストのオープニングの音楽も軽いものに替えられているのもあります。

劇場公開時のまんまのがいいのに!

投稿: 学芸員K | 2010.07.17 01:14

お返事が遅くなりました。
あまり意識していなかったのですが、そういえば、変わっていましたね。
ゴールデンハーベストの音楽は軽くしてはいけません。
リマスターすると変えたくなるものなのでしょうか…。

投稿: きたきつね | 2010.07.20 23:27

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